
お盆休み前半は、毎年恒例の「夏祭り!ツーリング大会2021」を開催しました。
今回は、GWに予定していて延期になっていた「岐阜ツーリング2021」をリベンジする予定でした。
しかしながら台風9号の影響で、岐阜方面には一日中、雨雲が入り込む予報・・
前夜、中止も念頭に、予報をチェックしていると、奈良県北部、滋賀の甲賀、三重の伊賀あたりは雨雲が少なそうな感じです。
皆、この日のために、走行会の前日ばりに車両メンテナンスをしてきているので、出かかったしょんべんは止められないとばかりに、ツーリングを決行することにしました。
ルート設定する時間はあまりないので、大まかな目的地だけ設定し、「雨の中でもそこそこドライブできれば良いかな」という程度に考えておきます。
<往路>新名神高速の土山ICから鈴鹿スカイラインで三重県側へ。
南下しながら青山高原道路へと向かうコース。
<復路>
青山高原を南下し、付近の山道を探索しながらメナード青山を経由し月ヶ瀬村へ。
奈良県を天理あたりまで南下しながら、彩華ラーメン本店でゴール。
ツーリング当日AM
8:00。名神高速某PAに集合。
雨は免れました。
さらに新名神高速の土山ICで下車し、滋賀隊、愛知隊と合流。
台風は?というくらい晴れてます。
全員そろったところで、エントリー車両の紹介。
今回のエントリー車両は9台。
○86(ZN6)赤
前回の初参戦のGWツーリングで、すっかりこのツーリングの魅力にハマっていただきました。
自分より年上の方が増えると、何となく安心するというか、嬉しいですね。
元バイクの走り屋で、今は86でサーキットも走っておられるので、腕は確かです。
○86(ZN6)2ドアハチロク号
納車後7年が経過し、15万kmを超えてきましたが、まだまだ機関良好!(ミッションはガラガラいう)
ラテラルリンク(リア)のミネベアのピロ交換、アクスルキャリア(リア)のボールジョイントイント交換など、地味な消耗品交換の作業でツーリングに備えてきました。
○NA6CEロドスタ ぎゃんぐGC8号
群馬から帰省しながらの参戦。
自らオールペンにチャレンジしたとのことで、見事、純白のロドスタになりました。
非力なテンロクをRE-71RSによるコーナーリングでカバー。腕も上げてきています。
○アコード Shin号
ぱっと見は普通の4ドアセダン・・
中身は排気量アップされたV-TechとRE-71RSで武装され、かなりのポテンシャルを発揮します。
フランス映画の「TAXi」に出てくるプジョー406のイメージ?
○GRBインプ AMMY号
数々のインプを乗り継いできたAMMY氏が、ついに第3世代のインプ?と言うんですかね?
リアがマルチリンクになった世代を投入されました。
ポテンシャルはどうなんでしょうか?
○GDAインプ Choop号
みんなインプレッサ好きですね~。
現実的に買って維持できる2Lターボとなると、どうしてもインプになりますね。
新車からワンオーナーで、山、サーキットを走ってて、よく持ちこたえてます。
○GDBインプ けんとっと3913号
GWの岡山ツーリングでは、レイズの鍛造ホイールのスポークを折ってしまいましたが、同じサイズの中古を運良く調達できたようです。
借り物の純正足で、酷道での走破性をアップ?
○GDBインプ royuu@kmg号
愛知県から久しぶりの参戦。
エンジンもやり直したそうで、ブリスターフェンダーに追加されたバーフェンとパッツンパッツンのタイヤがいいですね。
○GC8インプ おうち号
GDBからGC8にスイッチ。
バージョン4とのことですが、車齢も20年を超えてくると色々とあることでしょう。
老体に鞭を打っての参加であるが、運命はいかに!?
以上、9台で安全運転と、感染防止の誓いを立てて進撃していきます。
■SS1 鈴鹿スカイライン 23km
滋賀県側から三重県側へと向かいます。
1997年までは有料道路だった観光道路です。
スカイラインの手前、蔵王ダムから野洲川ダム付近はアップダウンあり、コーナーありで、一般車に詰まらなければ結構走りが楽しめるので、この辺りも含めてSS設定です。
去年の話ですが、プライベートの旅行でここを通ったときに、後ろからハイペースで追いかけてくるバイクをコーナー何個かでちぎったのですが、その時、ルームミラーに目をやると、コケて回りながらガードレールに突っむのが見えました。
戻ると、バイクはスポークから千切れて2分割!
ライダーは生きてましたが、全身打撲+擦過傷だらけて、それはもう痛そうでした。
普段、4輪に負けるなどいうことがないので、受け入れられずに無理をしたのでしょうか。
跳ねたり、アスファルトが途中で荒くなってグリップが変わったりするので、我々も注意が必要です。
峠道にさしかかってくると、雲に覆われ、路面も濡れてきます。
台風の影響で交通量は少ないが、ウェットな路面や橋のつなぎ目のギャップ、落ち葉といった難しいコンディション。
いつもはブレーキを踏まないようなコーナーも、後続の安全も考えて、ちょっと優し目のブレーキングをするように心がけました。
なんとなくですが、濡れた路面のアスファルトの目に、荷重を乗せたタイヤの
ンパウンドを軽く押し付けてめり込ませるイメージで走ると、安心感が生まれます。
旧料金所の手前までくると・・・
無念の通行止めです(泣)
前夜の情報収集不足でした。
後続の赤86はグリルに葉っぱ一杯くわえており、ほっとくとオーバーヒートです!
全車涙のUターン。
ルートを再設定して、北側のR421から三重県側へ峠を越えます。
途中、ショートカットコースの選定に失敗し、クリマのトレッドより狭い道幅の獣道を抜けることになりました・・・
■SS2 青山高原道路 22.1km
ここも1984年まで有料道路だったそうです。
今回は、峠の北側、R163号から県道512号に入っていきました。
ここは1車線/時々2車線で、爽快な感じではないので、対向車に注意しながら駆け上がっていきます。
途中、GC8インプレッサより、エンジントラブルの無線が入りました。
無線で聞き取れるほど、カンカンカンカン・・・という嫌な音。
安全な場所に停めてもらって、皆でGC8を取り囲んで診断。
コンロッドメタルが逝ったのだろうという結論に至りました。
オイル管理もされているようなので、恐らくメタルが最後の皮一枚くらいだったのでしょう。
このままだと、そのうちコンロッドが折れてブロックを突き破るのも時間の問題。
任意保険についているロードサービスは、50kmまでだったとのことで、普段お世話になっているクルマ屋さんに積車で来てもらうことに。
「俺のことは構わず、お前たちは先に行け!」とおうち@GC8さん。
おうち@GC8さんの意志を継ぎ、最後まで戦う決意を固め、そのまま手負いのおうち@GC8さんは、スズメバチが飛び交う三重の山中に置き去りの刑にし、進軍を続けることにしました。
山頂付近には多くの風力発電の風車が立っており、台風9号による強風により、巨大な3枚羽が恐ろしい速度で回転しております。
減速帯や舗装のつなぎ目、ジャンピングスポットなどがあり、観光に来る一般車も多いので、それほど踏める道ではないです。
昔、夜に走りに来た時は、鹿だらけで恐ろしかった記憶があります。
■SS3 県道670号→755号
後半の755号線(老ヶ野古田青山線)は航空自衛隊白山分屯地へのアクセス道路。
一般車は皆無でクリアラップが取れ、ヘアピンが連続して走り応えがあります。
ここから南のメナード青山までの県道755号は急に狭くなり、針葉樹の落ち葉が堆積して、めっちゃ滑ります。
無線で喋っていると、集中力がそがれ、滑って土手に「アンダー刺し」寸前でした。
折れた枝を路上から撤去しながらの進軍を余儀なくされました。
■快速リエゾン メナード青山~月ヶ瀬 37.7km
SSというほどのペース、コースレイアウトではないですが、快適なツーリングコースだったので、「快適リエゾン区間」としました。
落ち葉だらけで苦行となった険道755号を抜けると、メナード青山リゾートに到着しました。
命の源であるソフトクリームを補給しようとするも、売ってる気配がなく、売店のジェラートで我慢しておきました。
ここから伊賀市を抜けて、梅林で有名な月ヶ瀬村方面へと快適クルージングします。
「普通のツーリング」はこんな感じですかね。
湖畔の里月ヶ瀬でルート設定し、南に下りながら、天理市内を目指します。
■快速リエゾン 月ヶ瀬~彩華ラーメン本店 46.1km
月ヶ瀬から、布目布目ダム湖畔の県道25号(月ヶ瀬針線)⇒県道38号(桜井都祁線)と南下。
SSといえるようなペースではありませんが、交通量も少なく、快適なクルージング。
ここまで300km以上を走破してきました。
市街地が近づき、終盤になってくると、コーナーの一つ一つがいとおしく感じられます。
そして一糸乱れぬ隊列で、皆疲れを見せずに走行を続ける参加者たち。
「皆、心底走るのが好きなんやなあ」と思いながら、R25天理ダムなどを走破して、天理市街へ下ってきました。
ゴール地点に設定していた彩華ラーメンの本店で、パンチの効いたラーメンを頂きました。
駐車場が混んでて、1人1台×9台と効率が悪い軍団なの、気を使いました。
こういう時期なので、食事は15分程度でさっさと済ませ、ミニストップでハロハロでお口直ししながら、解散式となりました。
ここにきて疲労の度合いが増してきた、ここからは高速道路を使って自宅までワープさせていただきました。
走行は約430kmと、近県を流す程度に考えていた割には、まあまの距離となりました。
次回、「夏祭り!おかわり編」へつづく。