パワーウィンドウ(右前)作動せず1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
整備手帳「パワーウィンドウスイッチ点検1」にて、運転席側のパワーウィンドウが動かなくなったことを書きました。
ここのところ、色々なトラブルが発生し、手が付かなかったのですが、ようやく一段落したので確かめてみます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/563851/car/621240/5785974/note.aspx
その後、暖かくなると、パワーウィンドウは完全に動かなくなりました。
しかし、助手席側は問題なく動きます。
とりあえず、パワーウィンドウスイッチに電気が来ているか確かめます。
パワーウィンドウスイッチの電源端子にテスターを当て、電圧を確かめます。
(端子の配列は整備手帳「パワーウィンドウスイッチ点検1」をご覧ください。)
<スイッチの電圧(運転席側):IG OFF>
約200mVでした。
イグニッションスイッチがOFFでも、電気が来ているようです。
故障している?
<スイッチの電圧(運転席側):ACC, IG ON>
約3Vでした。
アクセサリーでも、イグニッションスイッチがONでも、あまり変わりませんでした。
パワーウィンドウレギュレーターは12Vで動くので、この電圧では動きません。
2
きれいに3Vが出ているので、配線の断線・ショートではない?
ヘインズを見るとパワーウィンドウのコントロールユニットの写真が載っていました。
でも、運転席側の内装は何度も外したことがありますが、コントロールユニット(黒い箱)を見た記憶がないです。
とりあえず、コントロールユニットがあるか、探してみました。
<内装を外した状態(運転席側)>
やっぱり、ありませんでした。
<内装を外した状態(助手席側)>
もしやと思い、確かめてみましたが、ここにもありませんでした。
どうやら、コントロールユニットはN5の前期のモデルに付いているみたいですね。
余談ですが、助手席側の内装を外すのは今回が初めて。
ウィンドウレギュレーターもドアロックアクチュエーターも壊れたことがない優等生の助手席側ドア。
シーリングシートも新車時のままで、新しい発見もありました。
(内装の外し方は整備手帳「内装外し(左前)」にまとめました。)
https://minkara.carview.co.jp/userid/563851/car/621240/5975784/note.aspx 3
さて、助手席側のパワーウィンドウスイッチを外したので、こちらも運転席側と同じように電気が来ているか確かめてみます。
(端子の配列は8項をご覧ください。)
<スイッチの電圧(助手席側):IG OFF>
約170mVでした。
イグニッションスイッチがOFFでも、運転席側と同じように電気が来ているようです。
こういうものみたいですね。
<スイッチの電圧(助手席側):ACC, IG ON>
約12Vでした。
やはり、運転席側は壊れていますね。
電源の電圧が低いということで、パワーウィンドウスイッチの問題ではなく、バッテリーとパワーウィンドウスイッチの間に何か問題があるようです。
4
では、バッテリーからパワーウィンドウスイッチまでの配線について、順を追ってみていきます。
4ヶ所に切り分けて確かめていきます。
①バッテリー⇔ヒューズ
②ヒューズ⇔リレー
③リレー⇔車体とドアの間のコネクター
④車体とドアの間のコネクター⇔パワーウィンドウスイッチ
まずは①と②の確認。
助手席側のパワーウィンドウは動くので、ここは問題がないはず。
運転席下の、ヒューズボックスのカバーをコインドライバーで外します。
<ヒューズボックス1>
16番ヒューズ(30A):12V(常時)
28番ヒューズ(15A):12V(ACCとIG ONの場合)
やはり、ここは大丈夫です。
次に②の確認。
フロントのパワーウィンドウのリレーは左上にあります。
それぞれのヒューズからリレーの端子までの導通を調べます。
<ヒューズボックス2>
16番ヒューズ⇔リレー3番端子: 導通あり
28番ヒューズ⇔リレー1番端子: 導通あり
ここも問題ないですね。
助手席側が動いているので、リレーも問題ないはず。
5
次に③の確認。
運転席側の本体とドアの間のコネクターを外します。
<本体とドアの間のコネクター外し1>
ウォーターポンププライヤーを使って、コネクターのロックを緩めます。
ロックの爪がコネクターの溝に引っ掛かる位置が1ヶ所あるので、その時だけ爪を持ち上げて回します。
<本体とドアの間のコネクター外し2>
緩んだら、手で引っ張れば外れます。
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車体とドアの間が狭く作業がやり難いので、遅ればせながら、ドアストップを外し、少しだけドアが開くようにします。
<ドアストップ外し>
レバーを固定するボルト(2個)をソケットレンチ(10mm)にエクステンションバー(300mm)を付けて、外します。
<モール保護>
ドアが大きく開くとドアのモールがボディに当たり、傷が付くと嫌なので、モールとボディの間に洗車用のクロスを挟んでおきます。
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<コネクターの状態1>
合計16の端子が入っています。
左下に青錆びが出ているので、水が入ってしまっているようです。
錆びによる断線だと、嫌だな…
<端子の導通確認>
パワーウィンドウのリレーの5番端子がコネクターのどの部分につながっているか確かめます。
抵抗値を見て確かめたところ、赤丸の部分につながっている模様。
写真ではO.Lで断線となりますが、実際はO.Lと0Ωを繰り返し、表示していました。
とても、怪しい。
(③が怪しいとして、④は確かめず。)
8
配線が傷付いているとしたら、コネクターの上にある蛇腹の部分が怪しいです。
この部分はドアの開け閉めをする時に、配線が引っ張られるかもしれないので。
また、実際にMaji Blueさんのホームページで106のドアロックアクチュエーターの配線の断線例を見掛けました。
配線の修理をするとなると、ドアを外さないと作業し辛い。
ドアの重さが30kg位と想定して、自分で支えられる?
無理かな…
何か方法を考えます。
ということで、今日はここでタイムアウト。
そして最後に失敗談。
<コネクターの状態2>
ドアストップを元に戻して、「何か扉が閉まらないな」と思ったら、コネクターのことをすっかり忘れていた!!
コネクターを潰してしまった…
全く、何やっているんですかね。(涙)
今回の費用:0円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
【ご参考】
<助手席側のパワーウィンドウスイッチの端子の配列>
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