トー調整(2回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
<再組付けしたアッパーマウント>
整備手帳「アッパーマウント再組付」にて、アッパーマウントを交換しました。
アッパーマウントを交換すると、わずかですがストラットの位置も変わるので、トーを確認・調整します。
まず、車を平らな場所へ移動します。
といっても、自宅の前には真っ平らな部分はないので、左右が水平になる場所に車を止めます。
2
それでは作業を開始します。
<トー測定>
まず、トーゲージをタイヤの側面に当てて、左右のタイヤの前後間の長さを測定します。
結果、トーイン1mmでバッチリでした。
このまま止めてしまうのも何なので、少し調整してみます。
トーゲージの値はトータルトーなので、左右のどちらを調整するかは、ハンドルの傾きで判断していきます。
ハンドルの位置が55分の方向にあるので、左のタイロッドエンドを縮めていきます。
3
調整はホイールを外さずにジャッキアップし、リジットラックを掛けた状態で行いました。
以下、断りがなければ、左側のタイロッドエンドの写真となります。
<タイロッドエンド緩め>
クロウフットレンチ(16mm)を付けたスピンナーハンドルをタイロッドの6角部分に掛け、回り止めにします。
そして、クロウフットレンチ(22mm)を付けたスピンナーハンドルにて、タイロッドエンドを固定するナットを緩めます。
なかなか緩まず苦労しましたが、たまたま、バイク用として購入したスパナーぐちのクロウフットレンチ(16mm)があったので、柄を長くしてトルクを掛けることができました。
<ナット移動>
ナットを数mmタイロッドエンド側へ動かします。
調整してもタイロッドが動くのは1~2mmなので、写真は動かし過ぎですね。(笑)
4
今回、タイロッドエンドまでの怪しい寸法測定から卒業し、回転角度で寸法を換算します。
タイロッドエンドのねじピッチは1.5mmなので、1回転(360度)で1.5mm動くことになります。
なので、
○0.5mm→120度
○0.25mm→60度
単位で調整していくと良いかもしれませんね。
ただし、実際は1mm動かしてもトーが1mm変わる訳ではないので、車ごとの調整比を考える必要があります。
<アングルゲージ設置>
アングルゲージをタイロッドへ付けたのですが、内側からだと針が読めないことに気が付きました。
なので、外側のホイールのすき間から読める位置に取り付けました。
5
<タイロッド調整>
スパナー(16mm)でタイロッドを回して長さを調整します。
アングルゲージはタイロッドと一緒に回るので、何か見ていて面白いです。
あとは、調整→走行→測定→調整…を繰り返します。
写真のスパナーを掛けている向きは逆になっています。
実はタイロッドエンドを縮めなければならないのに、はじめに広げてしまいました。(涙)
○寒さで集中力が低下
○寝転がって作業するので方向感覚が狂う
○アングルゲージの取り付け位置(表裏)で角度表示が逆転する
等で、頭の中が大混乱。
この作業を確実にこなすためには、私には慣れが必要かも。
6
<調整の結果>
今回、2回調整して、トー0になりました。(指定はトーイン1±0.5°)
ハンドルのセンターは以前と同様にずれていますが、これで走ってみようと思います。
違いが分かるかな?
逆に動かして再調整しているので微妙ですが、タイロッドを0.5mm動かすとトーは1mm位変わるみたいです。
また、調整後に走行しないと、タイヤが整列していないのか、3mmも違う値となりました。(測定そのものが怪しい?)
7
<タイロッドエンドのナット締付>
トルクレンチの頭がタイロッドエンドに当たってしまい、締め付けできませんでした。
仕方がないので、25N・mの一回り小さいトルクレンチで締め付け、その後、スピンナーハンドルで増し締めしました。
(正規の締付トルク:45N・m)
8
トーの調整作業自体は、それほど億劫ではないのですが、
○車を持ち上げる・下ろす
○短い距離を走行してくる
を繰り返すのが、面倒ですね。
トーの測定には大蔵大臣に手伝ってもらいました。
寒い中、付き合ってくれてありがとね。
今回の費用:
タイロッドアングルゲージ ストレート / 16-5000 972円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
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