リヤブレーキキャリパーシール他交換3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
整備手帳「リヤブレーキキャリパーシール他交換1, 2」にて部品を外し、「リヤブレーキキャリパー塗装1, 2」にて清掃・塗装をしました。
そして、いよいよ組立てに入ります。
<清掃したブレーキキャリパー本体の部品>
写真は塗装後ではなく、ウェットブラスト後のものとなります。
2
今回、純正部品のリペアーキットを準備しました。
実を言うと、準備したのは2016年で、5年半も着手しなかったことになります。
流石にゴム部品も5年半も経つと、かなり古くなっている気が…
毎度のことですが、腰が重たい自分に…ではなく、時間が経つのが早いんです。(笑)
<リペアーキット1>
1箱1キャリパー分なので、2箱購入しました。
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それでは、リペアーキットの構成を確かめます。
(写真は1箱分となります。)
<リペアーキット2>
左側から、
○ブレーキピストンシール・ダストシール
○スライドピン周りのOリング・ブーツ
○パーキングブレーキのレバー周りの部品他
下側は、
○グリス・ねじロック剤
となります。
写真の赤枠の部品は使用しません。
他の車種で使うのかな?
何となく眺めていたら、プッシュロッドを通す部分のOリングが入っていないことに気が付きました。
構成に含まれていないということは、この部分は非分解が前提で、故障したら丸ごと交換するという考え方なのでしょうか。
4
仕方がないので、急きょサイズの近いOリングを手配しました。
ブレーキフルードに触れる部分であることを考えて、材質をEPDMにしました。
<Oリング>
左: 外したOリング
右: 準備したOリング: 線経φ2.62×内径φ10.77
ほぼ、同じサイズのOリングを見つけることができました。
今回、ウェットブラスト・塗装の時間を設けていたので、部品の手配が間に合いました。
因みに社外品(autofren製等)のリペアーキットの構成を確かめると、このOリングは含まれているようです。
なので、純正部品よりも社外品を買った方が、手配は楽ですね。
5
さて、組立てに入る前に、もうひと手間かけます。
プッシュロッドが固着していたため、プッシュロッドとガイドブッシュを軽く修正します。
<プッシュロッド修正>
2,000番の耐水ペーパーで、プッシュロッドの表面を、出っ張りをならす程度に、軽く修正します。
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<プッシュロッド修正後>
固着していたOリングの破片は取り除けましたが、表面は結構荒れていました。
表面を0.1mm(直径で0.2mm)研磨しても、恐らく凹みは残る気がします。
Oリングを新品に交換して、ブレーキフルードが漏れないことを祈るしかないです。
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次にガイドブッシュの内径を軽く修正します。
<ブッシュの清掃>
ブラシをドリルに付けて清掃しました。
合わせて、レバーのシャフトを通す、スリーブの内側もブラシで清掃しました。
本当はこの手の作業は部品を洗う前(ウェットブラストの前)の方が良いのかもしれませんが、時間の制約もあり、このタイミングになってしまいました。
(ある意味いつもどうり(笑))
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<ブッシュ清掃前>
穴の中に多少凹凸があるのが、分かります。
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<ブッシュ清掃後>
だいぶ凹凸が取り除けたと思います。
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それでは、組立てに入ります。
<ブレーキキャリパー本体グリス塗布1>
プッシュロッドを通す部分のOリング溝に、ブレーキグリスを塗ります。
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12.
<Oリング付け>
Oリングにブレーキグリスを塗布し、11項のOリング溝に取り付けます。
11項の写真との差がよく分からないですね。
13
当初は無給油だったかもしれませんが、プッシュロッド・ガイドブッシュとも表面が荒れてしまったので、プッシュロッドの表面にグリスを塗ります。
固着防止とともに、ブレーキフルードの漏れ止めも期待します。
<プッシュロッドグリス塗布>
赤い印の範囲にリチウムグリスを塗ります。
Oリングの部分にはブレーキグリスが付くので、混ざらないように注意します。
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次に、皿ばねとワッシャーの表面にある錆を取り除きます。
<皿ばね・ワッシャー・カム錆取り>
錆取り剤を皿ばね・ワッシャー・カムの表面に塗って放置し、3分程したらウエスで拭き取ります。
その後、パーツクリーナーで清掃します。
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<皿ばね・ワッシャーグリス塗布>
錆止めとして、リペアーキットに同封のグリス: 020481121を皿ばねとワッシャーの表面に塗ります。
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<皿ばね・ワッシャー組立1>
皿ばね(5枚)、ワッシャーの順にプッシュロッドへ通します。
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<皿ばね・ワッシャー組立2>
皿ばねの重ね方は図のとおりです。
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<ブレーキキャリパー本体グリス塗布2>
外から水分が入らないようにするため、ブレーキキャリパー本体にグリスを塗ります。
19
<プッシュロッド組立>
カムが収まる部分の向きに注意して、プッシュロッドをブレーキキャリパー本体に差し込みます。
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<ブレーキキャリパー本体グリス塗布3>
1. 外から水分が入らないようにするため、ブレーキキャリパー本体と皿ばねの間
2. カムの収まる部分
に、グリスを塗ります。
21
<スプリング・カムグリス塗布>
錆止めとして、スプリングとカムの表面にグリスを塗ります。
22
<スプリング・カム取付>
写真の位置にスプリングを置き、プッシュロッドにカムを乗せます。
カムに向きはなかったと記憶しています。(少し自信なし)
23
リヤブレーキキャリパーシール他交換4に続く。
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