2025年02月02日
Model 3 Long Range、昨年11月末に来てからはや2か月と少々、総走行距離4,133kmとなった。
走行性能、電費、広さ、快適さ、積載性等、基本的に満足している。
あえて言えば、もう少しコストをかけてねっとり感のあるサスペンションにして、乗り味についての個性やプレミアム感が出せれば非常に満足度は高くなると思う。EQAのような乗り味だったら申し分ない。
諸々の不満もいずれ慣れて気にならなくなってしまうかもしれないので、その前に、現時点までで気になった点を追加しておく。
1.モニター画面
モニター画面が大きくて左端が遠い。画面を切り替えて表示するときに上体をわずかに傾けて左手を伸ばしてタッチすることになる。走行モードは頻繁に見るので少々不便だ。腕のリーチが長い場合には無問題。
瞬間電費計は当然どこかしらで表示できると思っていたのだが、どこにも見当たらない。走行モードの現在の走行で代用しているが、その瞬間の電費情報が欲しい。
スマホやPCで走行データをCSVなどのファイル形式でダウンロードできないものか?プジョーはできたのだが。
2.シート
前席のシートは悪くはないんだが、自分にはぴったりとは来ない。標準的な日本人の体形に近いが、サイドサポートの左右長が大きく、保持力が弱い。腰部も、ランバーサポートを調整してもしっくりこないので、このままでは長時間だと腰が痛くなりそうなので、もう少し設定を詰める必要がある。
3.オートパイロット
オートパイロットのボタンを押しても反応しないときがある。押し込む力が弱いからか?
少し強めにハンドルを操作するとキャンセルされてしまう。キャンセルされた後、Resumeできないので再度ボタンを押して速度設定する必要がある。
車間距離が調整できない。
車線間の位置を指定できない。少し左寄りのような気がする。
停止状態から動き出す時の加速が強めなため、もう少し穏やかにしたいが調整できない。
4.ワンペダル
穏やかに運転していればほぼ100%アクセルペダルのみで運転できて、これはこれで便利ではあるが、盲点はいくつかある。
停車時もオートホールドがかかるのでアクセルペダルに触れない程度に足の平をアクセル手前に浮かせておけばいいが、何かの拍子に、例えばくしゃみをしたりした時に意図せずアクセルを踏み込んでしまう危険性がある。停車時にはしっかりとブレーキを踏んでおくか、アクセルから足を離してフロアに接地させておく方がいいだろう。
交通状況を先読みできる限りは、惰性走行をした方が省エネになることも多い。自分の場合、回生を無段階で0%~100%までコントロールできるのが理想だ。
他の車と並行で利用する場合でその車がワンペダルの設定がない車だと、アクセル操作を変える必要がある。ワンペダルだと結構気を使ってアクセルを戻すようにしなければ強めのブレーキがかかってしまい、同乗者の不快感につながる。
最後、この点が重要かもしれない。ワンペダルに慣れてしまうと、ブレーキペダルを踏む機会が激減し、とっさの時にブレーキが踏めないドライバーになってしまうかもしれない。
5.ウィンカースイッチ
慣れれば便利だ。ウィンカーのレバーを無くすなんてけしからんという人がいるが、絶望的に考えが浅い。口には出さないが。
ところで、モデル3のウィンカースイッチのうち特に右ウィンカーの押し込みにくい時がある。押す場所によるが、同じ場所でも押し込む角度やスイッチの微妙な状況によって反応が変わる気がする。すぐに場所を変えて押せば反応することがほとんどなので問題は少ないが、改善の余地はある。
6.ドア
ドアノブは後端側を押し込んでレバーを出して引くという2つのアクションが必要で、慣れるが、わずかだが面倒なのは面倒。
サッシュレスの車は初めて。ドアの開け閉めの際にウィンドウが自動で上下するが、開けるのが早いと引っ掛かる。モーターの耐久性も心配だし、サッシュレスである必要性は何ら感じない。
地味なポイントだが、どの座席にも頭上のグリップが無い。運転席であっても態勢の調整のために使ったりすることがあるので、無いと不便だ。
7.電費
電費は予想していた通り良好だ。1月終わり頃の走行データの画面が下の写真。

流れの速い一般道を36km走って120Wh/kmを切っている。
充電してから368km走って125Wh/km。
真冬で高速道路50%、一般道50%程度で流れに乗る程度の速度域で、必要な時nにはエアコン、シートヒーター、ステアリングヒーターをオンにしての走行なので、かなりいい電費だと思う。
1%の減少で走れる距離がe-208に比べると相対的に結構長い。バッテリー1%の価値が大きいと感じる。
それでも、寒くなるとその分、電費落ちる。充電スピードも落ちる気がする。
速度域が上がれば上がるほど電費は落ちる。低いcd値のおかげで電費の悪化を防いではいるが。
自分の用途では、冬にエアコンを入れ、流れに乗って高速走行して1充電で500kmを余裕で走れるのであれば十分で、1台での運用が可能になる。
今のModel3 LRだとぎりぎりそこに到達できる性能があると思うが、余裕を考えると、バッテリーや電費性能がもう少しアップしてくれればありがたい。
パナソニックの4680なら可能なのかもしれない。
8.その他
ボディの形状的に小さく見えるが、1850mmと意外と車幅がある。その上、タイヤが左右限界近くまで張り出している。慣れる前に縁石に寄せようとした時に左前タイヤを擦ってしまった。
構成部品や素材に高級感は無い。逆に安っぽいと感じる部分もあまりなく、無印良品というイメージだ。だが、やはり作りこみの良さはメルセデスには遠く及ばない。BYD Sealの方がぱっと見の高級感はあるかもしれない。そういう点での満足度は低いが、よくできた実用車を期待しているのでそれでいい。
車自体の断熱性能が高い。真冬でもあまり暖房入れずともしのげる。
車室内が静かなので気が付くがフロントから何かの作動音が聞こえる。
ステアリングを大きく切った時シューンといった音も聞こえる。
9kwでの普通充電が可能なのはいいのだが、うちの場合電気契約が10kVAでは不足する。かといって容量あげるかどうかは微妙。
Posted at 2025/02/02 11:06:20 |
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Model 3 | クルマ
2025年01月13日

Model 3 が来て利用機会が減ってしまったE53、ようやく初出動させて、西丹沢まで絶景を見に行ってきた。2380mほど登り降りしつつ、14時間で23.8km歩いたのでいい運動になった。
スマホなので限界があるが、写真は富士山と相模湾。
相模湾の向こうには大島、新島、利島、神津島あたりまでが確認できた。
今回、西丹沢なので距離的にはModel 3で何ら問題なかったのだが、Model 3には冬タイヤ装着していないので必然的にE53の出番となった。Model 3ばかり運転していていきなりエンジン車に乗り換えたので、Model 3の運転しやすさを強く実感することになってしまった。

Posted at 2025/01/15 21:55:21 |
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E53 | クルマ
2025年01月09日
11月27日に受け取ったモデル3 Long Rangeは1か月と少々の間に約2,800km走った。航続距離も長くて利便性が高いので出動機会が多くなった。あっという間に過走行車になりそうだ。
今のところの第一印象を一言、二言で言うと、「スイスイ、ヒラリヒラリ」と「無味無臭」。
予想を超える次元で、思うとおりに加速し、良く曲がるので「スイスイ、ヒラリヒラリ」。
走行感覚は予想に反して徹底的に癖が無くて「無味無臭」。
電費性能も高く、1週間の通常の通勤は1回の80%充電でカバーできる。
このクルマは高級車ではなく、極めて高い実用性を備えたスポーティセダンだ。
スポーティセダンというのは古い言い方で嫌だが他に適当な言葉が見つからない。
その辺の話はいずれとして、今回は、乗り慣れて忘れてしまう前に、乗り始めてから直面した違和感をまとめておく。
まず、バックミラーの視界が良くない。デザインの関係上、トランクリッドの付け根が高く、それに応じた後席後ろのトレイ後端がとても高い。そのため、後方視界の下側がかなり隠れてしまい、真後ろのクルマがどんな車かが分からないことがある。
後続車の車種や運転手の状況は見ることが多いので、これは少々困る点だ。かといって、デジタルミラーは嫌いなので導入するのは気が進まない。解決方法が思いつかない。
次も後方視界のことになるが、ドアミラーの取り付け位置が悪い。ドアから離れているしドアに対して結構後ろに取り付けられている。
空力やデザインの点で決まっているのかもしれないが、左のサイドミラーはドアのガラスの右端はドアミラーカバーが見え、少し後ろに目を移したところからミラーが見えるようになる。ミラーの右端がカバーに覆われてしまっていて、一部見えなくなっている。右のドアミラーも同様で左端は見えるが、思っているより右に視線を移さないとミラー部分が見えない。
慣れればどうということはないかもしれないが、今のところ結構気になる。
センターコンソールの蓋にはカーボン様のシートが張り付けられており、特に不満は無かったのだが、粘着するゴムトレーを置いておいたら跡が付いてしまった。AliExpressで適当なシートが500円程度だったので買ってみたが折り曲げられて送られてきたのでそのあとが残ってしまっている。これはいずれ変える予定。もっと濃い木目のシートが好みだ。

標準の18インチなので乗り心地は悪くない。むしろ性能から考えると乗り心地は良い方だとも考えられるが、積極的に走らせる場合には、もう少し足回りは硬めたいと思う。コーナーで高いGがかかる場面では、シートのサイドサポートが甘くて体が左右に振られるので、サポートを強化したシートか、調節機能が付いたシートが欲しいと思う。モデル3のパフォーマンスのような可変ダンパーとスポーツシートがオプションで選べたらよいだろうなとは思った。
ハンドルにあるウィンカーボタンや画面内にあるシフト切り替えバーは慣れたので全く問題は無い。むしろアクションが少なくて済むので便利だ。
ボタン式のウィンカーや画面内のシフトレバーは不便だとか、けしからんという意見も見るが、日々使用している者から言わせてもらうと、慣れが解決する。それでも不満を言う向きは柔軟性とか対応力が無さ過ぎと断言できる。
アクセルを戻す時の回生ブレーキで停止可能なワンペダルドライブが標準で変更できない。惰性走行が好きな自分はこの設定を変えたい。前のモデルは選択できたのになぜハイランドモデルからワンペダルのみになってしまったのか?メルセデスのEQシリーズのようにパドルで空走~回生ブレーキをコントルール出来るのが良いと思う。
その他にも諸々、気になる点はあるが、またいずれの機会に。
Posted at 2025/01/09 19:55:58 |
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Tesla | クルマ