2017年12月24日
フィエスタ、いいクルマだった。コンパクトなサイズで取り回しもよく快活に走り、運転する楽しみがあふれたクルマだった。パッケージも実用的で、どこに行くにも気軽に乗って行ける良さがあった。高速に入っても日本の法定速度程度では驚くほど安定していて、長距離も難なくこなした。
いいクルマなのだが、我が家では想定したほどの使用状況とはならなかった。
まず、娘たちが全然乗らない。カミさんもほとんど乗らない。それでも上の娘は名古屋や草津まで往復していたりしたが(実際はほとんどが彼氏運転)、就職して研修後本社勤務となったタイミングで社宅に入ってしまい、さらに使う見込みが無くなった。
結局自分がほとんどの距離を乗った。意図せず一人で3台を乗り分けるという著しい無駄が続いてしまった。
その間、フォードの日本撤退が決定するも、サービス体制は継続されるという情報に安心して乗り続けようと考えていた。だが、いざ車検を通してみると、メーカー直系のディーラーでの対応との差を目の当たりにすることになった。他の輸入車のディーラーでサービスを受けることは、想像以上に場違いな感じを受けるし、直系拠点のようなきめ細かいメンテナンスも期待できないと感じた。実際、車検後に車の調子は全く変わらず、単に車検を通すだけのための整備をしたような印象だった。
別の地域の指定サービス業者に変えようかと確認してみたら、その工場は日曜日が定休日だった。引き取りに来てくれない以上、車を持ち込むしかないのだが、遠いこともあって電車と徒歩を含めると著しく時間がかかる。これではフィエスタを後4年~7年程度乗り続けることにはそれなりの不便さや不安定さは避けられない。
身近にメンテナンスを頼める整備業者がいればいいのだが、パーツ供給の問題や日本では超マイナー車種であることが災いして、自宅近くには全く見当たらない。自分で部品調達して、メンテナンスができれば問題ないのだろうが、自分の場合それも無理だ。
こうしたことが重なり合って、乗り換えることを決意した。
ガラスコーティングもしたし、カミさんのたっての希望で断熱のUVカットフィルムを全面に貼った。その上、初回車検直後の売却となりかなり無駄なことになってしまった。
今後は、クルマは実用車1台と運転して面白いクルマ1台の2台で十分なので、それを前提として車種を選択することにした。
(写真は、買い取り業者が引き取って行くところ)
Posted at 2018/01/07 22:57:10 |
トラックバック(0) |
Fiesta | クルマ
2017年12月21日
諸般の事情によりフィエスタのメモもこれで最後となりそう。時代は動く。庶民は抗うことは出来ずに流れに身を委ねるしかない。
ということで、フィエスタに3年と少々で15,000kmほど乗ってみての感想と気が付いた点をまとめてみる。
前回は主にエンジンについて書いたので、それ以外の点を一回で。
デザイン
当時、新車で購入できるコンパクトカーとしては一番いいデザインだと感じた。
優秀なデザイナーによって考えつくされたフォルムとライン構成で、小さい車なのに寸詰まり感もなく、カッコいいと思う。何やら高級感まで漂うほど。
どこぞのメーカーのコンパクトカーのような安物感やお子様向けの幼稚なギミックもなく、いい大人の感覚にストンと収まる外観だと思う。前席の余裕は十分だし、後席も175cm程度の大人なら問題なく座れる実用性がある。荷室が狭いのはしょうがない。リアシートはフォールドするがフラットにはならない。これも仕方がない。それを求める車ではない。
DCT
DCTが想定する設定にはまっているときはダイレクト感、スムースネスとも良好で、走りに資する部分がある。
パドルがないので、シフトについているスイッチでマニュアル変速をすることになるが、これがさほど使いやすいものではない。そして、変速のレスポンスも良くはない。オートのまま効率的な領域で回転を上げずに運転するのがいいようだ。 合流時に1段下げて加速するといった使い方では有効だが、マニュアルシフトを多用するのは向かない気がする。
市街地走行時や極低速域では乾式DCTの特性とその設定から、思うとおりに走れずに、ギクシャクすることがある。スムースなトルコンATとの比較では今一つと捉えられてしまうが、その分、クイクイッと小気味よい走りが得られるのだから、自分としては許容範囲ではある。
足回り
常識的な走り方+αの範囲では、非常に良くできていると感じた。
乗り心地は思いのほか良かった。柔からめでも堅めでもないが、フワついたところもなく、適度にしなやかで軽快。履き心地の良いスニーカーのよう。
通常の速度でのコーナーは、思い通りのラインで曲がっていくことができる。それがただ単に正確にトレースできるというだけではなく、なぜかキビキビ曲がっていき、運転が好きなドライバーはウキウキとなる。これが、フィエスタの一つの美点。
ただし、極低速でハンドルを切った状態からアクセルを踏み込むと、トルクステアが顕著で、FFであることを強く意識させられる。
さらに、高速道路に乗ると、これも一つの特筆すべき点。
一般の高速道路の流れに乗る程度でのスタビリティはこのクラスのクルマとしては驚くほど高い。二回りぐらい大きい車に乗っている感覚がある。過去に乗ってたPassat(4Motion)、A6 ARQや今乗ってるF11 528の走行感覚からしても、さほど遜色がない。いきなり乗り換えても違和感なく走ることができる。さすが欧州フォードと言ったところか。
足回りの構造や部材にコストがかかっているようには思えないが、設計とセッティングの妙でここまで仕上げることができるのだから、賞賛に値する。
燃費
1Lエコブーストという響きから期待されるほどの燃費は達成できなかった。自分の環境ではよくて15km/L。これはやむを得ない部分があって、すべてのセッティングが燃費志向ではないからだと思う。要求水準の高い欧州のドライバーを満足させるため、走り優先なんだと思う。
その代り、運転が面白いのだから、どちらを優先するかの問題。修行のように燃費優先の運転をすれば遠出で20km/Lの達成も可能だとは思う。それ以上を望むのなら、フィエスタを選択すべきではない。
シート
前席のシート、これは良い。長時間運転しても腰が痛くなることはない。サイドサポートも十分なうえにコンパクトカーとしては座面の前後長が異例に大きい。こんなに大きいのは他にないのでは?だからゆったりと座れる。このクラスのクルマとしては良くできていると思う。ただし、シートバックの調整がダイヤル式なのは微調整にはいいのだが、倒したい時に不便。
後席は座り心地を云々するほどのものではないが、身長175cmの自分は問題なく座れる。
その他
ホットマゼンタという色は艶が強調されていい色だ。キャンディーブルーもよかったが。
ナビの取り付けが困難というのが最大の問題点かもしれない。CDの挿入口を塞いで取り付けているので使い勝手は悪くないが、無理やりの後付け感はありあり。
テレスコピックの調整幅、特に前後の調整幅の大きさにビックリ。こんなに調整できる車は初めて。
ドアロックでドアミラーがたたまれる。ロック解除でミラーが戻る。エンジンオフ時ライト照射とともに不要だと思う。
フロントウィンドウに入っている熱線は、当初気になった。今はもう慣れたが、これも不要。
ATシフトをドライブに入れる際に勢い余って「D」を通り過ぎて「S」に入ってしまう。横に動かして「S」に入れる方式の方がベター。
メーター内のインジケーターが一種類毎しか表示されず、瞬間燃費、累積燃費、走行可能距離など、切り替ええて一つ一つ確認しなければならないのが不便。
後退時に左のミラーが自動で下がらない。これも相当不便。
ハンドルのレザーの質はいまひとつ。
自分としてはブレーキ容量が不足気味と感じる。
左足のフットレストのスペースがあるのに何故にカーペットのまま?樹脂カバーくらい付けて欲しいものだ。
室内の大きさゆえか、全席にルーフアシストグリップが付かない。少なくとも後席はあった方が良いと思う。
というふうに、不満が無いわけではないが、価格、その走りと満足感を考えれば、コンパクトカーとしては出色の出来だと思う。欧州でかなりの台数が売れて、ガンガン使い倒されている理由が良く分かる。 近所でのお買い物から日本全国の周遊まで難なくこなせるクルマだ。
返す返すもフォードが日本から撤退したのは残念だ。
Posted at 2017/12/21 20:24:36 |
トラックバック(0) |
フィエスタ | クルマ
2017年10月30日
Herbie Hancock 77歳
Vinnie Colaiuta 61歳
こんな爺さんたちが何ちゅう演奏するねん!
まだまだ現役だわ!
指や体は思うように動かなくなっているかも知れないが、キャリアに裏打ちされた音の深み、凄みは若いのにゃ出せないよな。
Posted at 2017/10/30 21:13:00 |
トラックバック(0) | 日記
2017年10月26日
330はこの11月に車検を受ける。丸15年で、7回目となる。
ディーラーからの届いた案内に記載されている諸費用を見て気が付いたのだが、重量税が高くなってる!
13年以上経過したクルマについて、自動車税が高くなるのはここ2年程自分で支払ってきたので実感してたが、重量税も高くなっていたのは、恥ずかしながら気が付かなかった。
そして、自動車税のアップ率よりも、重量税のアップ率のが遥かに高い。
自動車税
排気量(L) 3
通常税額(円) 51,000
重課時税額(円) 58,600
差額(円) 7,600
上昇率(%) 115%
重量税
車両総重量(t) 1.5-2
通常税額(円) 32,800
重課時税額(円) 45,600
差額(円) 12,800
上昇率(%) 139%
18年以上経過するとさらに重課となる。
消費税の増税には文句言うつもりはない。プライマリーバランスの均衡が図られる限りは。それも今回の選挙で安易な方向へ行ってしまったが、それはいいとしても、こういう古い車への不合理な税制って本当に酷いとしか言いようがない。差額は大騒ぎするほどの額じゃないかもしれないが、重要なのは気持ちの問題でしょう。
古い車を大事に乗る気持ちを否定され、踏みにじられているかのよう。排ガスのクリーン度に応じて税金が変わるならまだしも、古いというだけで税額が高くなるのはまったく納得がいかない。管轄の総務省(?)の担当者に是非、課税の根拠を問い詰めたい。
そう考えると日本のクルマ関連の税金は改善すべき点が多々あるように思う。考えていたら沸々と怒りがわいてきた。
<揮発油税>
かつてはクルマが贅沢品だった時代に購入者の担税力をあてにして導入された経緯があるようだが、いまや一般庶民があまねく乗るガソリン車の燃料に軽油より割高な課税をすることになんの根拠があるのだろうか?
<自動車税、重量税、自動車取得税>
消費税がかかる今、自動車取得税は完全に不要だし、自動車税にしても重量税にしても払う側がもっと納得して払えるような仕組みにして欲しいものだ。
<軽自動車税>
これはいろいろと書くことがあるので次回に。
自動車関連の税金の不合理さについてはJAFのページでは問題提起しているのだが、メーカーもディーラーも自動車評論家も、そして自動車関連サイトもcarviewも含めてほとんど押し黙ったまま。いろいろと不都合があるのは想像は付くのだが、車を保有するドライバーはもっと声高に主張してもいいんじゃないだろうか?
みんカラで誰か改善を求める署名運動を開始してもらえないだろうか?
Posted at 2017/10/26 19:13:18 |
トラックバック(0) |
330 | クルマ