2017年01月22日
最近クルマへの興味が薄れつつあり、また音楽のはなし。
2015年末の紅白は、近藤真彦が紅白のトリを務めるとか、正気の沙汰とは思えなかった。その他も歌を聴かせられるレベルではないジャニタレ、ジャリタレが多く、学芸会かと錯覚するような酷い内容だったので、今回はもう見ないと思っていたのだが、家族が見たいものがあるというので、2016年末の紅白も部分的に観ることになった。
格闘技の番組から切り替えて何気なく見ていたら、若くはない、普通のおばさん風の着物の女性が美空ひばりの「川の流れのように」を唄うという。どうやら演歌歌手のようだ。
出だしはなかなか上手いね、ふんふんと聴いていたら、おおっ、さび部分に向けてへの盛り上がり方が尋常じゃないぞ!そしてさび部の歌唱の声の艶、通りの良さ、伸びやかさ、音の広がりはかつて聴いた日本人の歌手のそれを遥かに超えている。
直感的に、「この歌手は只者ではない!」
年が明けてから、気になったので調べてみたら、歌手の名は「島津亜矢」で、40代の演歌歌手だそうだ。
YouTubeで探してみたら、かなりの数のアプロードがあったので、めぼしいものを見てみた。
いやあ、参った。これまでも素晴らしいミュージシャンに出会ったときは相当の衝撃を受けたものだが、ここまで物凄いのは初めてだ。聴き手として感動する度合いが半端ではない。
これぞ「本物」。心底恐れ入りました。
普通のおばさん風だなんて、なんて失礼なことを!ひれ伏してお詫びいたします。
聴いた範囲でのベストセレクションを挙げてみた。すべて10年~15年ほど前のもの。
30歳~35歳あたりの力が入りまくってた頃だが、それがまた良い。
他にも素晴らしいものが多々あるが紹介しきれないので5つピックアップしてみる。
1.歌唱の素晴らしさがよく分かる
2.限界がないかのような歌声が描き出す壮大なスケールの曲
3.津軽三味線に乗って本領発揮、凄いとしか言いようがない
4.20代最後で、若さ炸裂
5.ひばりの曲。聴き比べてみると面白い。
あらゆる歌が圧倒的に上手い。技術的な上手さは当然として、丹念に情念の込め、繊細に表現することもあれば、驚天動地の力強さで聴く者を有無を言わせずねじ伏せることもあり、そのダイナミクスの幅は傑出している。そして何より比類ない声質と声量を最大限に駆使して、密度が濃くも、広大な歌空間を創り出しているのは本当に驚きだ。歌い手の熱き想いが、減衰することなく、ダイレクトに届くので、聴き手には心揺さぶられるほどの感動が生まれる。
歌声がコンサートホールに響き渡り、完全にその場を歌で支配している。高音域で歌い上げる時の伸びやかな声は天空に駆け上るかのよう。あまりに歌を唄うというパフォーマンスが凄くて、3の動画では笑ってしまったほどだ。その圧倒度合いが、男から見てもとても「カッコいい」と思う。経験したことのない不思議で深い感動だ。
並みの歌巧者では全く追随できないレベルで、格の違いは明らかだ。同じステージで唄わなければいけない歌手は余程の実力者じゃないと辛いものがあると思う。
これほどの歌手を知らなかったことは恥とも感じたし、申し訳ないとも思った。
ここ20年ほどの素晴らしい歌声を聴くことができなかったのは、とても大きな損失だったと悔やまれる。
まずはCD3枚を注文し、直近のコンサートの予約をし、チャンネル銀河の申し込みをした。
ちなみに、これまで演歌歌手の歌の上手さは認めてはいたが、演歌自体は嫌いだった。今でも普通の演歌は積極的には聴きたいとは思わない。ましてや、歌謡浪曲なんて別世界の話だったのだが、島津亜矢の場合は、全くジャンルは関係なく聴ける。その歌のパフォーマンスの素晴らしさを視て、聴きたいからであって、ジャンルは気にならないのだ。
もう完全に世界でもトップレベルと言っていいのではないか?女性ボーカルとしてはダイアン・シューアこそ最高と思っていたのだが、その考えは変える必要がありそうだ。
JazzとかFusionばかり聴いてきた自分としては、ジョージ・デュークとかデイブ・グルーシン(もう古い?)のプロデュース、アレンジで、最高のスタジオミュージシャンを揃えて音作りをしてみて欲しいと思う。
Posted at 2017/01/22 22:10:35 |
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2016年10月20日
今回は趣味の音楽の話しなので興味が無い場合はご容赦を。
ギターは自分で弾くわけではないが、昔から好きでよく聴く。ロックに始まり、クロスオーバー・フュージョンからJAZZへと聴き進めていった。結果として好きなギタリストはイギリス出身が多かった。イギリスの歴史や風土から醸成される、独特の暗さや重厚感ある雰囲気が自分の嗜好にピタリとはまった。
だがJAZZの分野ではアメリカ系が圧倒的にレベルが高く、ヨーロッパ系はどうもしっくりこない。歴史的な背景や風土や気質の違いが大きいのだと思う。こういう違いはとても興味深い。
クルマでも、お国柄が出るのではないだろうか。すべてを所有したわけでもなく、徹底的に乗り比べたわけでもないので、憶測でしかないが、イギリス車、アメリカ車、ドイツ車、フランス車、イタリア車など、国ごとに特徴的な乗り味があるような印象を持っている。特に昔の車。
フィエスタは、アメリカメーカーの車だが、欧州フォード製で、設計がイギリス、製造がドイツとなる。結果、設計したイギリス人の好みが結構強く反映されているようだが、それがこのクルマの面白さを際立たせることなった。米英独の拠点間の役割分担が極めて上手くいった例だと思う。
ギタリストも個人の違いだけでなく、国による違いもあるように思う。
特にヨーロッパは大きくない国が多く隣接していて、お互いに影響を及ぼしつつも、明らかな違いが在る。そんな事を考えつつ、欧州系の最近のギタリストを見てみた。
技術的には素晴らしいギタリストが多い。ただ、出身国の違いよりも、どのギタリストの影響を受けたかのほうが大きいかな。先人たち技を研究し尽くしているのが分かる。
技巧に走っているきらいはあるが、このまま頑張ってほしいなと思ったのは下の3人のギタリスト。(その他にも素晴らしいギタリストは一杯いたがきりがないので。)
Alessandro Giglioli
イタリアの若手。CDも出ておらず、売れている気配はないが、個人的には
今回見た中ではベスト。イタリアのこだわりの職人を思わせる?(ちょっと苦しい)
神様AHWの影響が色濃い。だが単なる物真似ではなく、なかなかのセンスだ。
これくらい弾けたら気持ちいいだろうなあ。
Alex Machacek
オーストリアから。一般受けするものではないが、レベル高し。
この重み、鬱屈とした雰囲気に、少々理屈っぽく、とっつきにくい感じを受けるがそれがいい。
これはドラマーが主役か。
Fabrizio Leo
これもイタリアから。このメタルっぽさはアメリカのものとは違うと思う。
出身地ミラノの華やかなファッションを連想させる。(こじ付け)
結構いい歳のようだが、自分にとっては若手だ。音作りも若いし、聴いていて痛快!
Claudio Baglioniもそうだが、イタリアの音楽はなかなか日本には入ってこない。
ファッションや料理同様、とてもセンスのいいものが多いように思うだが。
おまけ:とあるサイトより
☆R・ブラックモア、D・ギルモアほか多数 : 「ジェフ・ベック、最高!」
☆ジェフ・ベック : 「ジョン・マクラフリンこそ、この世で最高のギタリストだ」
☆ジョン・マクラフリン : 「アラン・ホールズワースの技を盗もうと思って間近で
見てたが、何をどうやってるのか、まるで掴めなかった」
☆G・ハウ、R・コッツェンほか多数 : 「エディ・ヴァン・ヘイレン、最高!」
☆エディ・ヴァン・ヘイレン : 「アラン・ホールズワースこそ、
世界最高のギタリストだ」
☆アラン・ホールズワース : 「ほんとはギターじゃなくてサックスをやりたかった
んだけどね」、「マイケル・ブレッカーがギタリストじゃ
なくて、ほんと、よかったよ」
Posted at 2016/10/22 00:43:52 |
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2016年10月14日
BMWの最新6気筒エンジンB58、結構良さそうなのでYoutubeで探してみたら、ありましたよ、分かりやすいのが。
吹け上がりの感じはN54やN55よりも良さそうだ。直噴ターボにしては音が比較的澄んでいるし、トップエンドまで綺麗に回り切っていて、頭打ち感がない。
だが、速過ぎる!
100km/hまでは僅か4.6秒、その後もあっという間に250km/hに達している。
この性能、日本で真価を発揮できるのか?
こういうエンジンは回して100%のパワーを出し切ってこそ面白味があると思うのだが、日本だと、どれほどそういうシチュエーションがあるだろうか?
もう公道じゃ完全にアブナイ領域の性能じゃないだろうか?
ゆるゆる走っても面白いだろうか?
今、330の代わりになり得るのはM140iかM240iしか思い付かない。ま、考えるとしても、330を降りる決断をする時であって、かなり先の話だし、その時それだけ元気が残っているかどうか...
Posted at 2016/10/14 22:46:32 |
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2016年09月20日
最近ちょっと気になる新しいEクラス。
外観はよく通りがかるディーラーで何度も見てるのだが、Cクラスと並んでいても前からだと区別がつかない。これ見よがしでも困るので、これはこれで利点か。
ちょっと時間が空いたので、初めてメルセデスベンツコネクションでトライアルクルーズを申し込んでみた。ディーラーでの試乗時にありがちな営業的思惑に翻弄されないのはありがたい。試乗車はE 200 AVANTGARDE Sportsだ。
乗り込み時、始動直後だったせいか、車外で聞くエンジン音が結構盛大で、しかも粗い。実際はE200であり、2Lターボエンジンだったのだが、これはディーゼルモデルかと思ってしまったほど。ところが、乗り込んでみてまず感じたのは静粛性の高さ。F11でも静かすぎると思うのだが、それよりもさらに静かで、その差は明らかだった。感覚的に1~2段階は静粛性が上の印象だ。これは相当に手を加えて静粛性のレベルを引き上げてきている。
そのため、走り始めても大人しく走る分には4気筒を意識することはほとんどなかった。決められたコースをちょい乗りする程度だったのであらゆる状況にあてはまるわけではないが、しずしずと一般的な走りをする限りは、もはや4気筒だとか6気筒だとかの気筒数の違いにこだわるのは意味がないのかも知れない。W212のE250に乗った際は、4気筒であることを強く感じて、やはり6気筒のほうがいいよなあと感じたが、このW213では4気筒であっても密度感、高級感があり、6気筒と差を強く意識させられることがあまりなかった。エンジン単体ではなく車全体での設定のなせるわざか。
同乗してくれた担当の方に聞けば、高回転まで引っ張るとやはり4気筒であることは隠せないとのことではあったが。
そして乗り心地の良さだ。19インチのランフラットが装着されているとのことだが、そうとは思えないほど乗り心地が良かった。乗り心地はいいのだが、ふわついた感じはなく、芯がしっかりしていて、衝撃はぶ厚いゴムで吸収するかのようにいなし、ボディにはあまり伝わらない。滑らかかつしっとりとした重厚感ある動きで、試乗した限りでは文句の出ないものだった。
W205 C250(エアサス)やW212 E250よりもはるかに印象がいい。
非ランフラットの18インチのレグノを履いたF11よりも乗り心地はいい。レグノが期待したよりも固いタイヤだったというのはあるが、新しいEクラスではランフラットのネガをかなり潰してきている。これがエアサス、非ランフラットの仕様だったらどれだけ乗り心地が良くなるんだか。
ステアリングの滑らかさ、落ち着き具合、直進性、路面からのフィードバック、切込んだ時の自然さという点でも申し分なく、さすがEクラスだと思える。
自分の乗る2011年型の5シリーズからすると、高級車としての出来は一段上だなというのが正直な感想だ。ただし、5シリーズも来年フルモデルチェンジとなるので、いい勝負になるのではないかと期待している。3~4年後に徹底比較して買い替えできればベストだが、その時の懐事情次第だな。
一つだけ、E200で気になった点は、後席のシート。W212もそうだったが、なぜEクラスの後席シートは座面の前後長が小さいのか?F10/F11との比較では、座面の前後長というより、明らかにシートサイズそのものが小さい。クッションも薄い気がする。自分だけではなく、カミさんも試乗直後に言っていたので、その違いは明らかなはず。あの大きさだと、大人が身を預けて寛ぐことができない。
Eクラスでは後席は子供用と割り切ってる?日本仕様のみシートをケチってる?5シリーズがむしろ大きいだけ?他に理由が思い付かない。
これはうちでの利用を考えると結構なマイナスポイントなんだが。
Posted at 2016/09/20 20:51:06 |
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