2024年12月01日
Model 3 Highlandのテスト動画が出てきた。グレードはIONIQ 5 Nとの比較なのでPerformanceになっている。
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance
0→100km/h
100→0km/h
High Speed Riding
Double Lane Change
Wet Swing Brake
M3Pは全項目満点だそうだ。
こういう動画を見るとModel 3の走行性能がいかに高いかに目を奪われてしまうんだろうが、EVが優れている点は、主に日々の運用上の利便性にあるというのは、非EV利用者にはあまり理解されていない。
Model 3に乗り始めて1週間。下のデータはその間の電費の一例で、一般道を走って106Wh/km、首都高も含めて214km走って116Wh/km。ともにエアコンはoffだが、かなり良いと思う。

Posted at 2024/12/01 15:35:06 |
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Tesla | クルマ
2024年10月17日
イーロン・マスクの言動には理解できない点が多々あり、一般的な視点では優れた経営者とは思えない。だが、テスラをここまで成長させてきたという事実は評価せざるを得ない。ま、クルマを選ぶ際には経営者がどうかというのはあまり関係なく、クルマそのものがどうかで考えればいいので気にしないことにする。
e-208に乗って4年、とてもいいクルマだが距離がかなり伸びたこともあり、ここでよりEV(BEV、以降EVで統一)としての性能、居住性や実用性の高い車に乗り換えて、それを長期間メインの実用車として運用しようと思うようになった。長距離での利用も想定しているので10年、20万kmが目標だ。
この4年間でクルマについての評価軸は完全に変わり、次のクルマもEVという選択肢しか考えられない。そうした中で、今まで見向きもしなかったTesla Model 3に興味を持ったきっかけをまとめておこうと思う。
2年ほど前から検討し始めたので、いずれもHighlandの前のモデルについての情報となる。
テスラ モデル3 2900km試乗記 前編
テスラ モデル3 2900km試乗記 後編
【DST】テスラ モデル3 パフォーマンスvs ジャガーI-PACE(加速編)
【DST】テスラ モデル3 パフォーマンスvs ジャガーI-PACE(減速編)
【DST】テスラ モデル3 パフォーマンスvs ジャガーI-PACE(ハイスピードライディング編)
【DST】テスラ モデル3 パフォーマンスvs ジャガーI-PACE(ダブルレーンチェンジ編
【DST】テスラ モデル3 パフォーマンスvs ジャガーI-PACE(ウェット旋回ブレーキ編)
ボルボなどは販促費をふんだんに使うせいか、雑誌やネット上の記事や動画ではEX-30が結構持ち上げられている。EX-30も悪くはないとは感じたが、EVの性能や単純にクルマとしての走行性能はモデル3の方がずっと上だと思う。テスラはそういう販促費はあまり使わないので、取り上げられることが非常に少ないのだろうと思う。上の記事や動画はその中でも比較的客観的で販促臭の無い点で信頼できると感じた。
ENGINEとかその他諸々の雑誌やネット記事は、販促費を落としてくれるメーカーのモデルのよいしょ記事ばかりで、ほんとうんざりする。身銭を切って・・・なんて特集が継続的にスマホに表示されるが、ざっと見ても、EX-30が結構入っているのに、テスラはまったく無し。ま、ビジネスだし、そういうことよね。
業者によって作られたイメージに乗せられて、さしたる考えもなくタワマンとか買うような層はこういう情報にもころっと騙されるんだろうね。
その後、Model 3 Highland Performanceのテスト動画が出てきたので追記しておく。
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance 0→100km/h
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance 100→0km/h
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance High Speed Riding
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance Double Lane Change
【DST】HYUNDAI IONIQ 5 N×TESLA Model3 Performance Wet Swing Brake
Model 3 Long Range の出力はこのページの情報を参考にしていたが、これは前後輪の単純合計のようで、どうやらこちらの方が正しいようだ。
Posted at 2024/10/17 18:50:27 |
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Tesla | クルマ
2024年10月10日
前車がPHEVだった。PHEVだとガソリン車やハイブリッド車だけではなく、EV車の体験ができた。しばらくいろいろ試して慣れたころにはEVモードでずっと走れれば最高と思うようになった。充電スポットでPHEVのユーザーが懸命に充電しているのを見かけるが、みな何とかEVモードで走ろうと必死なのだ。
この経験があって、EVに乗り換えた。正解だった。
モーター駆動のトルクの立ち上がりの速さからくるレスポンスの良さで十分なパワーがあると感じるし、重量あるバッテリーをボディの最下部に搭載しているため、極めて高い安定感があるし、重厚感すら感じるほどだ。ホイールベースの短かさを除けば、まるで大きい車に乗っているかのような錯覚に陥る。
街中ではノーマルモードで自在に加速ができるし、高速でも120kmまで軽々とスピードを乗せることができる。
高速走行時の直進安定性は高次元で、フラットに水上を滑るかのような走りを見せる。
コンパクトカーでここまで余裕ある、安定性の高い走りができる車があっただろうか?
EVの静かさに慣れると、エンジンやトランスミッション周りの音に嫌気がさしてくる。直6NAでの快音ならいいのだが、THSのように抑え込まれていない安っぽいエンジン音が鳴り響くと苦痛でしかない。
電費は、高速主体で流れに乗って速めのペースで走ってメーター上、平均で6.8km/kwhになっている。一般道をおとなしく走った時には平均で7.5km/kwhになった。バッテリー総電力量は50kWhなのだが、ネット値はさらに小さいだろうから、概ね計算は合う。航続距離としては、初期で330km程度、劣化が進んで280km~300km程度に落ち着くのではないだろうか。あくまで自分の走行パターが前提なので、省電費運転を徹底して、エコモードに切り替えれば10%くらいは距離が伸びると思う。
7.0km/kwhとした場合、購入時には自宅の電気料金が21円/kwh程度だったので、1,000kmあたり3,000円だった。その頃のハイオクガソリンを安めに135円/Lとして、20km/L走るクルマなら1,000kmあたり6,750円、15km/L走るクルマなら1,000kmあたり9,000円になる。
電気料金もガソリン代も上がり、今は31円/kwh、176円/L程度になるが、同様の比較で1,000kmあたりe-208が4,428円に対し、20km/Lのクルマで1,000kmあたり8,800円、15km/L走るクルマ1,000kmあたり11,733円と、コスト的に自宅充電ならEVが優位なのは変わらない。
自宅で普通充電ができるようにはしておくべきだろう。良心的な電気屋さんなら安く工事してくれる。バッテリー残量が少なくなった段階で、自宅に戻ってケーブルを挿すだけで翌朝には回復している。ケーブルを挿す手間は5秒~10秒。時間をかけてガソリンスタンドまで給油に行かなくて済むのは、本当にありがたい。
走行コスト以外にも、CEV補助金、環境性能割・自動車税・重量税の免除など優遇がある。オイル交換やエンジン回りの消耗品の交換も不要だし、そもそもシンプルなので故障の発生頻度が低いと思う。今、67,000kmを超えているが、リコールでの部品交換を除くと、タイヤとワイパーブレードを交換したくらいで、ディーラーでの点検以外はなんのメンテナンスも必要はなかった。サスペンションも交換すれば15万kmくらいまで問題なく運用できそうな雰囲気だ。
話は変わるが、ネット上ではEV(BEV)についての無知、偏見に満ち溢れていて大いに苦笑する。駆動用バッテリーがすぐに駄目になって多額の交換費用が掛かるだとか、タイヤの摩耗が激しくて短期間で交換が必要になるといった誤解に始まってその他諸々の無知を晒して笑わせてくれる。かつて自分も相当EVについては無知だったが、情報を正しく受け容れる素直さだけは持っていた。ネット上では、EV=悪みたいに思いこんでいる人達もいて、正しい情報すら受け付けない。そんな情報処理能力でまともに仕事をできるのかと他人事ながら心配になる。
脱線してしまったが、走行性能、コスト、利便性など総合的に考えるとe-208は極めて実用性が高く、満足度も高いクルマだ。EVとして快適さに加えて、運転する面白味もちゃんとあり、飽きることなく6万キロ超まで走ることができた。今まで乗ってきたコンパクトカーの中では最高と評価することができる。
EV利用についての条件が整っているユーザーにとっては自信をもってお薦めすることができる。
Posted at 2024/10/10 23:10:10 | クルマレビュー