2023年02月04日
かなり気になっていたシビック e:HEVモデルを見て、試乗してみた。
まずサイズは、現在e-208と停めているスペースにはちょっと大きめとなる。
全長 4,550mm
全高 1,415mm
全幅 1,800mm
ホイールベース 2,735mm
車両重量 1,460kg
実車を見て乗り込むと、低い!というのが第一印象。ルーフは低いが、頭上はそれほど閉塞感もなく、前席後席とも前後左右方向の余裕が感じられる。ゴルフや308に比べても全長が長い分、後席や荷室の余裕がある。
エクステリアのデザインは悪くない、まあまあかな。昔のシビックに乗っていた身としては、立派になったなと思う。インテリアも悪くはないが、自分の感覚からするともう一歩というところ。
走らせてみての第一印象は、軽い! 走り味、エンジンの回り方すべてが軽い! 車重は1,460kgあるので、軽くはないのだが乗り味全般が、ホンダならではの軽いフィーリングにしつらえてある。自分の好みはもう少し重厚感が欲しいとは思う。
この車の最大の売りはパワートレインだろう。エンジンは新開発の2.0リッター直噴ガソリンで、最高出力104kW(141ps)/6000rpm、最大トルク182Nm/4500rpmの出力となるが、実際の走行は、高速のエンジン直結時以外は、135kW(184ps)/315Nmのモーターが受け持つ。
普段乗る車が、EVだったり比較的ハイパワーな車だったりするので、驚くほどのパワーは感じないが、NORMALモードでも何の不足も感じずに加速する。面白いのがEVのe-208よりも軽い感じで加速することだ。NORMALモードでは、モーター走行後にエンジンがかかっても、さほど目立たず、上質なハイブリッド走行となる。
そして何と言っても魅力的なのはSPORTモードだ。モーター駆動のため変速は不要なのだが、強めの加速をするときは、あえてエンジン制御により回転数を巧みに上下させ、シフトアップしているかのような自然な演出をしてくれる。その時の4気筒のエンジン音はアクティブサウンドコントロールで補正された、ホンダならではの極めて軽快で気持ちの良いもので、まるで高性能VTECエンジンをテンポよくシフトアップしていってるような気分になる。これなら燃費優先の面白味のないハイブリッドよりも遥かに価値がある。
燃費も普通に走っても余裕で20km/Lを超えるようで、丁寧に走ればWLTCモード24.2km/Lを超すことも可能な気がする。そうなるとプリウスとそう変わらないことになり、運転の面白味も併せ考えるとシビック e:HEVに軍配が上がりそうだ。
残念なのは、価格で、昔から知っているシビックという車名からイメージされる車格感と実際の価格394万円とが、自分の中ではななか釣り合いが取れないことだ。内容からするとゴルフや308に対して割高感があるわけでもなく、性能や燃費を加味するとむしろ優位に立っていると思うのだが、車名で損をしていると思う。初代アコードに乗っていた自分の感覚からすれば、アコードと言ってもいいくらいだ。
SPORTモードでミッション車のシフトアップの感覚を演出しているが、そこまでするのだったら、SPORTモード時にはパドルをシフトダウン・アップとして機能させて、自在にエンジンの回転をコントロールできるようにして欲しかった。実際のところはこのパドルはSPORTモード時でも回生力のコントロールにしかならない。ここが最大の残念なポイントだ。もしこれが可能であったらシビックが最有力となっていたかもしれない。
ということで、試乗しに行った時の購買意欲は若干冷めて、現時点ではe-208の乗り換え候補としては3番目くらいのポジションとなった。
Posted at 2023/02/04 17:20:07 |
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その他 | クルマ
2023年01月18日

シビック e:HEV。
知らなかった、ホンダがここまで入れ込んで造っていること。
トヨタなら技術的にはできるかも知れないが、こういうクルマを作ろうという開発者がいないだろうし、いたとしても絶対ゴーサインが出ないだろう。
新型プリウスも良さそうだが、ここまでのものは期待できない。エンジンの面白味が段違いだろう。
マツダは志は高いんだが、まだそれをまとめ切れてない感触だった。
シビックなら、走りはタイプRが最高ってことなんだろうが、速過ぎるし、MTだし、実用車じゃないし、最初から選択肢にはならない。
やはりe:HEVがいい。スポーツモードでエンジン音が加工されてるとしても、ここまでいい音の4気筒NAって今は他に無いんじゃないだろうか? その上で燃費もいいなんて、自分にとってはこれこそ最高だ。
いったんEVから乗り換えてでも、自分のクルマとして走り倒したいと思い始めている。
Posted at 2023/01/18 19:36:35 |
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2022年11月17日
最近見たり、乗ってみたりしたクルマについてのメモ。
プジョー e-2008
代車として短時間の利用。前席はe-208と同じだが、後席はかなり広くて良い。ただし、e-208と比べると背が高い車ゆえ、ボディの揺れが大きく感じてしまい、若干の鈍さを感じてしまう。自分で運転するなら、より凝縮感のあるe-208の方が好ましい。
ボルボ V60 プラグインハイブリッド
見ただけ。内外装なかなか良い。AWDで462psのポールスターエンジニアードなんて高性能モデルもある。87㎞のEV走行も可能らしい。ただ、E53から乗り換えたいとまで思うものではない。
CX-60 XDハイブリッド プレミアムスポーツ
期待していた1台。内外装は良いと思う。でも大騒ぎするほど内装が良いとは感じなかった。問題は乗り味がどうかだが、ディーラーから公道に出てしばらくして、期待していたほどではないことを実感してしまった。
直列6気筒ディーゼルエンジンには相当期待していたのだが、BMW X3 M40dのエンジンに比較してしまうと、走行感覚としては良いと思えるポイントが無く、密度感も低く、粗さを感じてしまうものだった。遅くはないが、M40dは乗り始めて数百メートルでこれは良い!と素直に感じるのだが、CX-60の場合は、こんな感じか?程度で感激が無い。エンジン音も素直な直6の音ではなく、V8を模したような荒々しさの演出があるようで、ここも感心しない。
ボディも妙に大きく感じ、乗り心地もタイヤがかなり薄いタイヤなのではないかと思わせるようなコツコツ感がある。実際には薄くないのに。それでいて、ボディの上下動が大きいのだが、路面の凹凸にシンクロしないで大きく揺れる感じがして乗り心地が良いとは思えない。ピッチングセンターを車体よりもかなり後方に設定している悪影響ではないだろうか?
ということで、このCX-60、初物尽くしでまとまりが今一つのように感じた。熟成が進むのを期待するとしても、今の時点では全く食指が動かない。
エクストレイル G e-4ORCE
興味深い技術が多く取り入れられているので、試乗してみた。こういう車があるとシーズン問わず、山奥まで躊躇なく突っ込んでいけるし、買い替え候補としてもいいと思ったわけだ。
まず、エンジンの存在感が極めて抑えられていて、モーター駆動の印象が強い。ガソリン車ではあるが、走行感覚はほぼEVと言える。Cx-60が期待ほどではなかったこともあり、むしろエクストレイルのe-Powerの方が好ましいと感じた。
車の動きがとても軽く感じて、小さい車に乗っているような自在感がある。その代わり、重厚感はない。街中でも乗りやすいし、アウトドアで使い倒すにも良いのではないか?
3台持てるのであれば買いたいが、旧型より100万円ほどアップしていて高いし、E53の買い替え対象にもならない。
アウトランダー PHEV
見ただけ。内外装は結構良い。EV走行83Km可能なのは素晴らしい。ただし、CX-60もエクストレイルも車高の高いSUVボディとなり、どうもこういう車は自分には向いていないみたいだ。
クラウン クロスオーバー
見ただけ。内外装のデザイン、大きさ、室内の広さ、かなり良いのではと思ったのだが、なんと、リアがハッチじゃなくてトランク、しかも後席を倒して荷室を広げることができないので、お話にならない。トヨタはこういう割り切りをすることが多いが、そこが嫌いなところである。
レクサスNX
見ただけ。割高と思う以外、特に感想無し。
BMW 218iアクティブツアラー
見ただけ。内装良いじゃないか。後席も広い。ユーティリティはかなり良い。iX1への期待高まる。だが、シート座面が高めでe-208の前席の方が寛げる。やはり車高が高い。走りへの悪影響はないのだろうか?
DS4
これも期待していた1台。これにEVが出たらe-208からの買い替え候補の筆頭と思っていた。数少ないショールームのうち、南青山で実車を見たのだが、ホイールベースが伸びた割には後席が狭くて少し萎えた。
とてもお洒落なのは良いのだが、場所のせいもあってか、お洒落度合が強調され過ぎていて、いい車に乗りたい層向けというより、走りとかは気にしないおシャレ至上主義的な層向けのような気がして、さらに萎えた。
これなら、ルノー メガーヌ E-TECH EV60の方が良いじゃないか?というのが素直な感想。
Posted at 2022/11/17 19:37:55 |
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