
(7月16日追記あり)
①ではアーム角とブッシュ硬度の問題について書いた
②で、まとめていきたい。
・寝すぎ?キャスターの弊害。
スカイアクティブシャシーの売りとして
キャスターを多めに付けた。
これって世界的なトレンド流行りなのか
世界の教科書VWも最近キャスター多め。
自動運転の必須アイテム電動パワステだから
強めのキャスターでハンドル重くなるところに
欲しい大アシストでも出力が出来るのと。
最近の低ころがりタイヤのハンドル戻りの悪さ
(セルフアライニングトルク)が弱いタイヤ
が多くてキャスターが欲しいのか?
最近は多めにつけてる。
あとマツダには直進性を高めたい別の理由があったのか?
最初デミオのハンドル戻りの素直さに試乗だと
好印象だった。
ただ捩れ剛性が上がったのか
自分の手を入れたデミオにはキャスターの弊害が目立ってきた。
ハンドルの戻る力が強い、舵角に対して旋回の変化が一定じゃない。
キャスターが寝た時を(極端に)イメージするのに
チョッパーなアメリカンバイクに
タイヤ断面が幅広平面な4輪タイヤを
フロントに履かせたとして
真っ直ぐ走るのに悪さしない…
というか強制的にべったり安定しすぎる所から
ハンドルを切っていくとイメージして…
タイヤの接地面変化は…べったり→
内側持ち上げ→内側一部しか接地しなくなる
がイメージ出来ると思う。
バイクと違い外側にロールするも、全てのロール角にぴったり沿わけないし
コーナー中のネガティブキャンバー方向に是正されるとはいえ
全ての速度や横力やロールにWIN・WINな接地面にならない。
つけすぎは良くない。
これの対策として次期シャシーは
タイヤのサイドウォール剛性を落とそうとしてるんじゃないか?(オモテのお題目は乗り心地向上)
現にデミオのタイヤ開発で「まあるく繋がりが良いタイヤを求めた」話が出てる。
マツダは扁平を下げるのには積極的だが
タイヤ幅を広げるのは消極的な傾向があるのも1つ。
(だから最近のマツダ車タイヤサイズ特殊?な傾向?)
もしキャスターつけすぎの意見に対し
『車体捩れに対し勝手に強くしたオマエが悪い!量産車はコストを含め全てバランスで成り立ってる!』
という人がいたら
「キャスターをつけた変化として、やり過ぎなくらい付けてたが(ボディ剛性がなく)正しく表面化しなかっただけ」
現に自分のデミオはピロボール取り付けの時に
位置をずらして既にキャスターを“減らし”起こしてもらってる。その変化は
ハンドルが重くなり、どっしり真っ直ぐ走る。
これって教科書「キャスターを“付けると”ハンドルが重くなり直進性が上がる」の逆
剛性がなくて、適切なベストなキャスター角を見過ごしてたんだと思う。
ステアリング切った時の接地面が減っていたとか原因が考えられる。
(追記)
タイヤの負担が減る事での、EPSトルクセンサーへの値が変わった?とかも考えられるか。
旋回も本当に素直で「人馬一体」ってコレ!
って感じ
・他に心配なのは路面の感触を伝える
ステアフィールが無いこと。
虫谷さんも「怖さを感じないのが一番怖い」
ってこの連載で語ってる。
その通り!良いこと言ってるなんだが
マツダに路面の感触を伝えるステアフィールは昔から最新モデルにもロードスターにすら薄い…
まさかキックバックのマツダ社内要件が厳しい?
しかもこれから益々、解離が始まってる(CX-3マイナー)
高級感の旗の元
消し去る気満々なんですけと(笑)
輪をかけてウォール剛性落としたタイヤに伝わらなくなる気が…
コラムやナックルの剛性無く、低級な共振は要らないが(マツダの軽量命は諸刃)
路面μがステアの反力だけじゃなく
ツブザラを感じて浮いてる接地してるなと
路面を触ってる感触がステアフィールから欲しい。
日本人の特性としてNVHに過敏で
それが苦情コンプレインとして上がるのは有る。
上手くオブラートに包み、それを誘導、導くのがマツダなんじゃない?
現にトヨタが外車に流れてく国内ユーザーに
危機感(遅いけど)持って
良いクルマ作ろうで動いてるが。
(機能すれば良いコラムシャフトがカローラスポーツから太くし剛性を出しフィーリングを語り出した)
これがユーザーやメーカーの上から下まで
日本の走りの
ターニングポイントになれば良いなと
期待してる。
長くなった!まとめに向かいます。
マツダの人達も悩み好きで頭が良いので
(しかも行動も早い)
世界には無いスカイアクティブシャシー
(革新的なシャシー)を目指して
(人見さんのエンジンのように特徴的な)
フロントロールセンターを下げたりキャスターつけたり、ブッシュたわませたりした。
スムーズにロアアームが動きだしたが
直進安定性が無いからキャスター
突き上げを斜め後方にしたいからキャスター
おまけに座席足元広くしてペダルオフセット無くしたいし!
とか色々なトレードオフでまとめ上げたんでしょう。
参考車に古いベンツとルノーキャトルを買ったのは素晴らしい!目の付け所良い!
が現実は…机上どおりじゃない。まだね。
しかも客も社内もNVH良くしろ乗り心地良くしろウルサイ。だから右に左に今も右往左往中。
あと老若男女が満足する雑音ってのもね難しいよね。
昔ながらが、やっぱり今は正解?( ̄▽ ̄;)
これってエンジンでいう結局フリクション減らせ。みたいな。
ただ型にハマらず、模索し続けるのは必要な事。
それが人間を進化させてきた。
過去に戻って、また油圧パワステなんて今やったら革新だけど(笑)
あとはステアリングダンパーとか。
油の力ってまだまだ素晴らしいと思う。
母なる油?(笑)
で最初の結論。
理想のクルマ作りも三台(三世代?)作ってやっと。
待てるか?( ̄▽ ̄;)待ってたら定年近いかな
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2018/07/15 11:17:57