JBより愛をこめて

「007スペクター」では「スカイフォール」以上に
ジェームズ・ボンドの狂気が加速している。
ローマの路地でまったりとカンツォーネを歌いながら
走っているオジさんが運転するFIAT500に
自分の都合でオカマして、そのまま時速100kmまで加速して押し出してしまうのである。

最近2作のジェームズ・ボンドは、目的達成のためには一般市民を巻き込む「超危険行動スパイ」に成り下がっている。「スペクター」では何百人の市民を危険に巻き込む「キチガイスパイ」状態である。
今後はイーサン・ハントの冷静な判断力を見習って欲しい。

007シリーズの制作方針が「リアル」ではなく「ロマン」もなく「オシャレ」でもない「中途半端」なジェームズ・ボンド像なら「キングスマン」や「コードネームUNCLE」（ナポレオンソロ）の続編に期待するしかない。

「JB」とは何？　と聞くと
団塊の世代は「ジェームズ・ボンド」またはソウルシンガーの「ジェームズ・ブラウン」
アクションドラマ好きなら「ジャック・バウアー」または「ジェイソン・ボーン」
映画通なら「ジャッキー・ブラウン」車好きなら「ジェイソン・バトン」サッカー好きなら「ヒデと岡野のジョホールバル」と答えるだろう。

アストンマーティンDB5がボンドカーの代名詞。
ダニエル・クレイグ版の007「スカイフォール」では懐古的に「スペクター」ではムリヤリ登場した。制作方針にブレを感じるのはワタシだけ？？
なんかねぇ、この合成した写真はちょっとねぇ・・・


DB5と言えば、やっぱりショーン・コネリーでしょう。


「スペクター」に登場のボンドカーはアストンマーティンDB10。
架空の車らしいが、劇中では007が009から勝手にパクって乗って行った。生体認証のエンジンキーじゃなく、イグニッション直結で盗んだのかな？　疑問は残る。
ボンドカー久々の非現実的装備「完全防弾」「マシンガン」「火炎放射器」「運転席空中脱出装置」を備える。

カーチェイスはスパイ映画の花形シーン。「スペクター」ではDB10とジャガーCX75が夜のローマ市街を駆け抜ける。でも・・・臨場感なし、危機感なしのダメダメなアクションだった。こんな工夫のない映像は最近ではホントに珍しい。
ミッション:インポッシブル／ローグ・ネイションのM3疾走シーンの方が10倍ヨカった。

ちなみに、ダニエル・クレイグの好きなボンドカーはTOYOTA 2000GTだとwikiに書いてあった。

ちなみにイギリス車以外では、BMWがZ3、750IL、Z8と最多出場ですな。