
にザクッとビジュアライズします。ワタシは「シン・ゴジラ」を観て大興奮しました。連続3回も観ました。違法にネットで観たので、残念ながらの英語字幕板。英会話シーンには字幕がつかず、そこで重要なメッセージがあるかも?なので後日レンタルでまた観直す次第です。
↑ゴジラを駆除するための最大のヒントは冒頭のシーンにあった「折り紙」でした。
日本人マッドサイエンティストが放射能の影響から生成された新種生物を利用し、なんちゃらかんちゃらで、ちゃらんぽらんな日本政府を逆恨みして、死後大規模テロを仕掛ける!というのがベースです。
フルCGなのに、ハリウッド映画のような「やたら暗くてオカしな照明で色づけされたウェットな」絵づくりではなく、日常的な「特撮の発祥・日本ならではカラっとした」絵づくりがヨカった。パトレーバーにも通じますね。
今までのパニック映画にありがちな「家族愛」とか「恋愛」とか、どうでもいいシーンがまったくなく、クールに無駄な尺(映像の長さ)を削った緊迫感があり、1954年の初代ゴジラや1999年のミレニアムゴジラの雰囲気を踏襲していますね。音楽や咆哮も1954オリジナル版を元にあえてアナログな響きをリスペクトしています。ちなみに渡辺謙が出たハリウッド版を軽くディスッてて笑えます。
最初はマヌケなゴジラが登場します。巨大ウナギですね。数時間でどんどん変態(ドラマ上では進化と呼ばれます)していき、おナジミのゴジラの容貌になって行きます。
さて、怪獣映画のお約束、物理的な攻撃を仕掛けます!
まずコブラが出撃するものの、ばーちゃんを背負ったじーさんを見つけ人命優先の観点から総理は攻撃を中止。後に「もうどーでもいいから攻撃しちゃえ!」に繋がる伏線です。
よど号ハイジャック事件の際、時の三木総理がテロリストに大金を渡し獄中から悪人どもを逃がした事件。テロリストは次々と事件を起こし北朝鮮や中東に潜伏、現在のテロリズムの温床になった。という日本政府の反省を活かしていません。
なぜかゴジラは東京湾に帰ります・・・。
東京に平穏な日常が戻りますが、映画はまだ1時間20分も残ってます・・・
ゴジラの通り道は悲惨な状況。
やっぱりゴジラは戻ってきます。それも体長が2倍になり、凶暴性が増しています。
もう人命なんてどーでもよくなり、総理は攻撃命令をくだします。
アパッチ出撃! しかし16,000発命中させてもゴジラは全然ダイジョーーーブ
F2がミサイルを発射 命中しても全然ダイジョーーーブ
10式戦車(自衛隊では大人の事情で特車)のスラローム射撃や自衛隊が持つあらゆるミサイル砲で総攻撃を仕掛けますが やはりゴジラは全然ダイジョーーーブ
攻撃を受けた性かゴジラは能力をアップ。仮眠中でも自分に危害を加える飛翔体を自動的にビームで排除する本能を発揮します。空からの攻撃は意味が無くなり、アメリカ軍が誇るステルス爆撃機でさえも破壊されます。さぁ困ったもんですね。
放射能のカタまりであるゴジラによる放射能汚染の事実を発表。
この辺は福島第一原発の汚染隠しへの批判がにじみ出ています。
火器では歯が立たない! では頭脳戦だ!! 中央官庁・学会・自衛隊などのハミだし者や一匹狼を集め『巨大不明生物特設災害対策本部』通称『巨災対(きょさいたい)』が結成され、非常識な解決策が練られます。
こんな短時間にどうやってハミだし者を選んだのか? は不明です。
政府御用達の学者やキャリア官僚では解決出来ないパニックを、普段日の目を見ない変わり者やオタクたちが解決して行くのはワクワクしますね。娯楽映画の王道です。
弱点を見つけるためDNA解析を世界中のスパコンを使って並列処理する!というのも期待どおりの展開。
ゴジラは生殖なしに単独で分裂して行く事がわかり、いずれ羽根が生える種も発生する? 自国の危機を感じたアメリカや国連は「核攻撃」を勝手に決定します。ビームに当っても核爆発で半径50kmくらいの全てを消滅させられますしね。
そのため360万人の都民を観光バスで疎開(被害に遭わない地域に逃げる)させるシーンはよく考えられてますね。
日本政府としては、またウチに原爆かよ? 東京に「核攻撃」はないんじゃね?
原発大国フランスだけはゴジラのエネルギー源に興味を持って核攻撃に反対。リアルですね。
しかしゴジラが放射能を出しまくったので、この段階で東京はジ・エンドです。とにかく日本中に被害が広がらない様に、何としてでもゴジラを駆除しなければ・・・。
前にも書いたのですが、進撃の巨人とキャストがダブリまくっててソコだけ興ざめです。
また、大杉蓮、余貴美子、浜田晃、矢島健一、ピエール瀧なんて他のドラマとかぶるので、もうヤメてくれ〜です。他に役者はいなかったんだろうか? 最近は田舎のおっさんを演じてる柄本明とか渡辺哲や平泉成は意外性があってヨカったですよ。
原爆なんてとんでもない! 日本政府はゴジラの血液を固まらせて動きを止める『巨災対(きょさいたい)』が発案した「矢口プラン」あらため「ヤシオリ作戦」を実行。
その第一段階として「無人の新幹線に爆弾」を載せてブツけます。
ビームでやられてもOK!の「ドローン無人攻撃機」も出動します。
東京ならでは作戦で、回りの高層ビルを爆破してゴジラをネジふせます。
自衛隊かアメリカ軍かのイージス艦からもミサイルを発射してビルを倒壊させます。
さとみちゃん、横顔が凛々しいですね。まるでアニメの様です。
いったんビルでゴジラをねじ伏せて「経口血液凝固剤」を投入するも・・・失敗。
復活したゴジラが東京駅に進行してきたので、今度は色んな電車に爆弾を仕込み突っ込ませます。
電車攻撃大成功! 再びゴジラが倒れました!! また「経口血液凝固剤」を投入して
結果、ゴジラは凍結したように沈黙しました。作戦成功です。
自民党の国防オタク石破さんが「事実に反する!」と、たかが映画にマジで怒っていらっしゃってましたね。それほど政治家的にはギリギリな内容だったんでしょうね。
この「ヤシオリ作戦」は、庵野秀明総監督のエヴァンゲリオン「ヤシマ作戦」を彷彿とさせますね。エヴァファンなら思わずトリ肌が立ったと思います。
この命名は日本古来の●○による由緒正しいモノだとネットに溢れてます。
そして問題の最後のシーン。ゴジラのしっぽに見える人間型の骨格、ゴジラのような尾びれのついた多数の骨格がアップで見せられます。
またまた庵野秀明総監督らしい、エヴァンゲリオン的なエンディングでした。
なんかもっさい画像ばかりなので、アスカのコスプレを載せときます。
おしまい