
ぼくが楽しみに待っていた、リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)である、
Aliant batteryが、遂に11月上旬届いた。
実は、以前よりリチウムイオンバッテリーには興味があった。それは
この記事を見たことがあったからである。にも関わらず、購入に至らなかったのは・・・
① ぼくが電気関係に疎いため、どれを選んで良いのか良くわからなかった ② Porsche純正リチウムイオンバッテリーがでた際には購入を考えたが・・・2499ユーロ(同約34万円)と高額
だったから。
“効果があるかどうか” はっきりしていないものに対して、それだけの投資をする勇気は・・・流石に持ち合わせていない。(笑)
そんな折、サンデさんがAliant batteryを購入され、
非常に好評価されているブログを拝見。追加でいろいろと話しを伺い、“これなら大丈夫そう” と判断、購入決定。
ぼくが元々ケイマンに積んでいたのは
Panasonic CAOS 75-28Hであり、その重量は18kg。
Aliant batteryは一番サイズが大きいX8でも3.24kgしかないため、その差は14.76kgとなる。
次に、Aliant X8よりも0.7kg若干軽量であるAliant X6 or 容量が大きいX8にしようか迷った。前述したように “電気が得意ではない” のだが、調べた内容を下記に記載しておく。
電気の簡易説明 posted by
(C)ginapoolholic
(↑)の図からわかるように、アンペアが高い=“流れる電流が多い” ことを示しており、
電気が仕事をする力であるW(ワット)は、電圧(V)×電流(A)で得られる。X6とX8の電圧は13.2Vで同一なので、この場合で比較するべきは電流(A)のみであり、Wが高いのはX8。
ということで、0.7kgの重量差はあるが、それ以上の仕事量に期待して、X8を選択。
でもって、バッテリー交換。作業自体は
特に難しくないのだけれど・・・ぼくは、付属の端子を反対につけていて((+)と(−)では端子の太さが違う)・・・ “これ、何でユルユルなんだろう?” と、午前中一杯悩んだ。
サンデさんにSOSメール、原因を聞いてみたところ、一発解決。ほんと、ありがとうございました!(笑)
Aliant Batteryに変更 posted by
(C)ginapoolholic
そんなトラブルがあったので、出発は正午近くになってしまったが、“これを試すのは、あそこしかない!” と思い、伊豆・箱根方面ヘ。
東名→小田厚を快走し、箱根ターンパイク。ターンパイクの途中、
白いi8を見たような気がするが・・・待ってるのも面倒だったので先を急いだら、コーナー2つで見えなくなってしまった。
そのまま、大観山にも停車せず、伊豆スカイラインへ直行。
そう、試したかった場所は “伊豆スカイライン”。先日、Nürburgringを走ったので、久々に “日本のニュル” と言われている伊豆スカイラインを走りたかった・・・という想いもあって。
伊豆スカイライン posted by
(C)ginapoolholic
さて、肝心の “Aliantフィーリング” はどうか?
装着後のFirst impとして感じたのは “クルマが軽く感じる” ということ。
その理由としては・・・
① トルクが増して、出足が良くなった
② “こぶし1→2個” ステアリングを切った際の反応が今までよりも確実に良い
ことに起因するのだと思う。
ロングコーナーにおいて、こぶし1個から2個へとステアリングを切り足していくとき・・・従来であれば、イン側に入ることを嫌がり、アンダーステア傾向になってしまうことがあった。
しかし、交換後からはノーズがスッと自然に入ってくるので、“ステアリングの正確性が増した” 印象に変化。人によっては “オーバーステア気味では?” と感じる方もいるかもしれない。
また、フロントの重量物がなくなったので、むしろ “ポンポン跳ねるのでは?” と危惧していたが・・・フィーリングとしては、以前より “路面を噛むような” 印象で、ネガティブな感じではない。もしかしたら “初期旋回の速度” が上がったので、そう感じるだけなのかも??(この理由は良くわからない(汗))
伊豆スカイラインの出口にて posted by
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大観山でも停まらなかったもうひとつの理由は、
魚磯さんでランチをとりたかったため。しかし、悲しいかな、14:30で営業準備中になってしまい、入店できず。たった5分遅れ・・・。(涙)
周りを見渡すと、向かいにある
伊豆高原ビール本店さんが目に入った。
看板に物凄い丼飯が描いてあったので伺ってみると、看板通りの山盛り海鮮丼がメニューに記載されており、調子に乗ってスペシャルをオーダー。“そんな量、実際には出てこないでしょ?” と思っていたが・・・その圧倒的な量に1/3残してしまった。(苦笑)
この日のランチ posted by
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走り、食事ともに満足したので、ここで折り返し、帰宅の途へ。帰りももちろん伊豆スカイライン。この日は “ボッチツーリング” なので、やりたい放題。(笑)
日中、木漏れ日の中を走るのも気持ちが良かったが・・・夕影に照らされて、黄、橙、緑の三色が溶け合わさったような紅葉の中を駆け抜けるのも、また気持ちが良い!
紅葉のなかをはしる posted by
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先程、“Frが路面を噛むような” 印象と書いたけれども、“フロントが無理なくスッと入り、リアがどっしりと安定している” この感じ、何かのフィーリングに似ているなぁ、と思っていた。帰り際、 “あれ?これってカートっぽいんじゃない?” ということにふと気づき、嬉しくなった。
今回のBattery交換、少なくとも “ぼくのフィーリングには合う改良” だったようだ。
虎屋菓寮 御殿場店 posted by
(C)ginapoolholic
帰りがけ、御殿場の
虎屋菓寮へ。本当は目当てのcafeがあって、そこでケーキを買って帰ろうと思ったのだが、この日は生憎定休日。(涙)
しかしまぁ、この日は・・・batteryの端子が逆転していたり、魚磯さんに5分差で入れなかったり、目当てのcafeが休日だったり、とらや工房はやっていると思ったら、冬季は1時間早仕舞いになっていたり、と・・・全てが “ボタンを掛け違えたような” 1日。
まぁ、最後には “
のんへのお土産” をちゃんと購入できたから良いか。(苦笑)
1日走行後のマフラー posted by
(C)ginapoolholic
御殿場IC手前のシェルで給油をした際にマフラーをみると、いつもよりも煤が少ない。
もしかしたら、電圧(電流?)があがったことで “点火に対しても良い影響” が出ているのかもしれない。心做しか、Engの音もいつもより調律がとれていたような気がするし。
帰宅後、Aliant充電に推奨されたCTEK MXS5.0JPを接続。
鉛バッテリーと比較するとリチウムイオンバッテリーの扱いは難しく、過放電で復活できなくなる特性がある。Aliantでは “放電深度20%にあたる電圧値10V” が下限値に推奨されており、この値を下回るわけにはいかない。
これはAliantだけではなく、全てのリチウムイオンバッテリーに共通する問題で・・・購入前、Aliant広報さんに相談させていただいたところ、CTEK MXS5.0JPでの常時充電を勧められた。で、
このサイトを参照させていただき、フロート充電ができるような体制に変更。
フロート充電 posted by
(C)ginapoolholic
最後に気になる価格の話し。
バッテリー本体(X8)+ポルシェ用ステーで14万ほど。上述したようにバッテリーメンテナンスも必要になり、ぼくはそのためにCTEKを追加購入したので計15.5万となった。また、フロート充電ができるようにするためには、ガレージに電源が必要。(週1〜2回乗るのであれば大丈夫みたいだが、Aliant広報さんに要確認)
このように幾つかの制約があるので、万人に勧められるモノではないかもしれないのだけれど、Aliant batteryでのドライブを一度経験してしまうと・・・
“もう二度と “鉛バッテリーには戻したくない”
・・・と思っているぼくがいるのも事実である。(笑)