本日の走行ルート(最終日です。)

走行距離 今回のツーリング最長の578㎞
いよいよこのツーリングも最終日を迎えた。
宿では6時には目が覚め、パッキングを始めてます。天気も良さそうだ!
朝ご飯は7:30の予定なのだが、食堂に降りていくと、早朝カヌーのお客様向けには既に朝食お弁当が用意されていたので、「今日函館までだよね?早めに出るなら朝食出すこと出来ますよ。」と有り難いお言葉。
「良いのですか?それは助かりますぅ」
そか、じゃあ、出発は7時半頃に定め、いろいろ準備していこう。
昨晩の天気図は、今日はまあまあの天気で安心していたのですが
テレビを見ていたら、全道的に安定しない一日とか・・
「うそだぁん」宿の上空は嘘みたいな素晴らしい青空が広がっていますよ。
そして、7:30 いよいよ出発です。
セルモーターを一閃!
バンッ!・・ズォォォォォォ・・・
おー!気合十分じゃねーか。
長らくこの北の大地を一緒に駆け抜けたninja君も、最後の長丁場とあって、気合十分なオーラを醸しだしています。
名残惜しい宿とのお別れ。
「また、帰って来ます。」
宿主さん、お客様に見送られてスタートします。
「気をつけてね」
宿の前の国道391を釧路方面に南下。
ガファァァ・・・ン・・ゴォォォォォ・・・・
今となっては珍しい4本出しのOVER社製GTパフォーマンスチタンマフラーはいつもながらの低い唸り音を上げている。(既にマフラーは廃盤)
宿から南下し、釧路川を渡る五十石橋へは左のコーナーと渡って直角右コーナー。最初の大きなS字だからここは慎重に。
そして長いのぼりの直線となる。ブレーキのオンオフでタイヤを揉んでいく。タイヤ内の空気温度を上げる為だ。
小高い丘の頂点からはスピードの乗る下りの直線。
名残惜しいシラルトロ湖を過ぎたら右に旋回とそして大きな左コーナーが迫ってくるはずだ。それをクリアすれば塘路湖が現れるはずだ。
長い下りが続く・・
そしてコーナーへ進入していく事となる。
エンジンも快調。そしてアクセル一ひねり「カン☆!!」とシフトダウン!
下げるギアは一個だけだ。
コーナーが迫る。高めのギアを選択しゆっくりと、そして丁寧にバンク角を探っていく。
朝の空気を目いっぱい吸って、アクセルを開けていく。
あくまでもアクセルとバンク角は一定がキモだ!
タイヤのグリップは安定している。今日はどこまでも走れそうだ。
一瞬の塘路湖が過ぎて行く・・
この湖の美しさを目に焼き付けろ!
木々の揺らぎ、風の囁きも忘れるな!
沢山の人に出会い、会話も楽しんだな。
必ずまた大切な人に逢えることを約束しろ!
また来よう、この素晴らしい場所へ・・
永遠の北の大地へ・・
必ず・・
少し、涙が滲んで来た・・
取り締まりのメッカ、遠矢駅前を右折して、釧路湿原道路へ。
ここを終点まで辿れば、すぐ阿寒インターも目の前だ。阿寒インター手前では大きな鹿が道路の真ん中に倒れていたっけ。
轢かれたんだな。あれだとぶつかった車もただじゃ済まないだろう。
気を引き締めて今日も安全に走って行こう!
さて、今日は高速道路を函館に向けて走る予定。途中、時間にもよるけど室蘭の親戚宅へ顔出しの為一旦下車。再度高速に乗って最終的には函館手前の終点大沼ICまで行く予定。
ほどなく道東自動車道に上がります。
天気は今日は安定って思っていたので、ある種舐めてた。
帯広あたりからは空が暗くなりはじめ、小雨がぱらついてきた。
いや、でもまだ大丈夫、まだ大丈夫と走り続け、雨は降ったりやんだりを繰り返す。
占冠PAに到着した際でもまだ、雨具の装着は不要と思っていて、皮ジャンで走り続けています。まあ、たぶん札幌側、夕張辺りに出れば、問題なく晴れてくるんじゃね?くらいに走り出します。
由仁PAで給油します。満タンで宿を出発し、阿寒ICから丁度この由仁PAでエンプティ近く。
そして、ここで給油すれば函館までは大丈夫。まあ、ちょうど半分辺りの距離ってことだろう。
GASスタンドのお姉さんも「朝は降っていましたけど、先ほど雨は上がりましたよ。」と。
ま、雨具は相変わらず装着無しで、なんとかそんな粋がりもだましだましつつ。
夕張、追分、千歳東と少しづつ雨の強さが増してきます。大丈夫か?
「こんなはずでは・・」
そして道央自動車道に合流。函館までの距離も表示されてくる・・まだまだ遠い。
っと、合流した途端大雨にやられるんだなこれが。
「ぎゃーッ これはひどい雨だ!」
すぐの美沢PAに急遽飛び込む。時刻は13:30
6時間走り続けてきたわけだ。

もう限界だよ。カッパを上下着こんでまた出発だ。
あ、ここの美沢PA苫小牧方向はセンシスMSSS移動オービスの取り締まり重点場所ですね。
苫小牧を過ぎ、室蘭市内も雨、一旦登別室蘭で下道に。
室蘭の親戚に顔だけ出してまた出発。「上がって行けば」とのお誘いも受けたが雨具装着の為お家に上がるのは遠慮した。
さて、函館まで180㎞ まだまだ先は長い・・
長万部あたりから雨は少なくなってきて、早めに雨具を脱ぐタイミングがあればと考えていたところ、国縫から八雲あたりで雨雲は解消。そして函館方面は雨は無いと判断。
そして八雲PAに滑り込む。天気は雨も上がって気温も上昇してきました。
雨具も解いて、通常のライディングスタイルにして、少しでも濡れたライディングパンツ、グローブ、革ジャンの乾かし作戦を開始します。
函館まで、あと一時間位かな。ブーツと靴下の濡れはフェリー乗船時には絶対避けておきたい。作戦はなんとか成功し、半乾き状態で、函館入りとなりました。
本来、函館で、最後の晩餐を楽しみ、翌日離道の予定でしたが、翌週からの職場復帰を考えると飲み屋盛り場は避けることを選択。
フェリーは改めて前倒しの本日17:30発に変更。変更依頼の電話を入れます。
16:30までにはフェリーターミナルでの受付を終了してほしいとのことで、今、ここを北海道最後の食事としましょう。
お伺いしたのは、何度かフェリー乗船前にお世話になっている回転ずしの
「函太郎」さん。最近地物のネタ不足で質が落ちたとか言われているけど、こりゃーしょうがない。良質のネタが入らないんだもん。
んで、

サメガレイ すんません一個食べています。

活タコにホッキ貝、ホタテ、真つぶ貝です。
そしてこれ

本日のウニは奥尻島産バフンウニでした。
うーんこれはうまいね!最後に贅沢したなー。良い旅の〆になりました。
そのほか、マグロや軍艦などいただいて、店を後にします。時間的にお客さんは3組と、少なかったですね。
フェリー乗り場はすぐ近く
16:30には受付を済ませ、乗船の列に並びました。
11日にここからカウントを始めたトリップメーターも撮っておこう。

道内3490.5㎞を駆け抜けていました。

函館に別れを告げ17:30定刻通り、青森に向け出船しました。
船内でシャワーを浴びて手指を温める。頭は未だ虫刺されから回復せずだよ。
体も十分温まって、さっぱりすることが出来ました。
・・・・・・
そして3時間40分後、青森港に戻ってきました。

トラック、乗用車が吐き出されて行きます。バイクは最後の下船。
そして、無事に青森上陸。
10日間の北海道ツーリングもここで終了です。
お疲れさまでした。
おしまい。総括エピローグもあるかもね。