9月1日、日曜日の青森、天候は快晴であり本来であれば残暑が残る厳しい暑さとの報告にはなるのだが、所々で秋を感じさせる虫の声と、吹き抜ける爽やかな秋風も陸奥湾を掠めていくといった、最高のドライブ日和の一日。
「おことわり」
以下は妄想部分がほとんどのフィクションなので、ノンフィクションをお望みの方はこのページより離れることをお勧めします。
今日はBMWの新車試乗会に出かけてみました。試乗したかったのはM2コンペティション。ボクスター乗りには外せないZ4でした。
ほかのラインナップもふるっています。ラグジュアリーなALPINAのラインナップ。

M5、i8等々BMWファンにとっては垂涎モノの試乗(私情)ラインナップ。当日受付では台数はお一人様2台が限度、Z4,i8がもう午前中で予約終了。M2は空きがヒト枠ということで、申し込みしました。
もう一台の試乗は、空いているものでということで、ALPINA XD3 22インチホイール装着車。1200万円超の試乗で、M2の試乗の時間を待つことに。豪華すぎ~との印象しか持てなかった・・
さて、陽も傾きかけた17時前、いよいよその時がやってまいりました。

トレインでの走行、一般道ということもあり実力の片りんも味わうことは無理かなぁ・・

乗ってみたかったなー・・・
まずは、同乗スタッフに促され、運転席に。しつらえにはコストが掛かっていると思われるシートに腰を密着させ、ハンドルの高さ、シートポジション、ハンドルとの距離は肩をシートに密着させて拳一握りがハンドルより前に。シートは少し立て気味。RECAROのフルバケのように立ち気味にセット。
すると、同乗予定の若いスタッフさん
「お客様、念入りなシートポジションのセット、ありがとうございます。昨日本日と正直この車にご試乗されるお客さまのほとんどが、相応しいドライビングポジションになさっておりませんでしたので、最後の最後にきっちりとしたポジションをセットいただけるのは当方としてもありがたいです。」後ほど聞くことになるが、レースも参加されるという根っからの走り屋で、北日本の出身であることを聞き、双方攻めたことのある峠の話で一致し、盛り上がってしまった。
さて、いままでの試乗はつまらな過ぎと嘆くスタッフ。
「せっかくの試乗なんだからしっかりアクセル踏んでほしいんですよね。ときどき退屈で眠っちゃいましたよ‥」
「まじか」
「さて、エンジンスタートボタンを押してください」
ガゴウ・・・・ゴゴゴゴゴ・・・・
重厚なサウンドで、エンジンは一発で目覚めます。軽くレーシングさせてみると
エンジンの捻る重さも感じさせず、ヒュンヒュン言ってます。
うん、991のスポーツエグゾーストよりはだいぶ大人しいな。
まずは、オートマチックモードのまま展示会場をそろりと後にします。ゆっくり走る分には購入したとしてもまったく近隣の住民に迷惑のかかることは無いでしょう。(笑)
さて、今回試乗したM2コンペティション。7速DCT Drivelogic。
S55B30AエンジンはM4,M3搭載と同様を若干ディチューンとのこと。3Lツインターボエンジン。410PS/6,250rpm
56.1kgm/2350-5230rpm 車重は意外と重く1.6tを超える。プライスタグは901万円を掲げているモデルです。
走り出しから足回りが硬い。車高と重心が高い。との感じから試乗コースです。
一般国道、県道と交通量が多い道を走っていきますが、フロントの視界がすこぶる良いです。ピラーの邪魔を感じさせないキャノピーチックなグラスエリアを持つ為なのでしょう。
ま、フロントの斜め前の視界が最悪なF46アクティブツアラーと比べるべくもないか・・
シフトはパドルを操作して右がUP、左がDownを操作していきます。変速レスポンスは素晴らしいですね。Downの時は自動ブリッピングして回転を合わせて、同時にバブリング音。窓を開けていますので、音が聞くことができますが、窓を全閉にすると、盛大なるエキゾーストサウンドはあまり楽しむことはできません。遮音性が良いのか、うーん耳に入る高音をカットしているのかもしれません。ジェントルと言っていいのか・・静かなんですね。
さて、少し空き気味のコースに入っていきます。助手席から手が伸びてきて、
「このボタンが最高のスポーツモードです。」と言って押してくれました。「いらんけど~(笑)」長いのぼりのストレートはアクセル全開!グアオ!ガハ~~!!~~ン
二速7,600回転までタコメーターを押し上げるのですが、6,000回転以上はターボ加給での押上な感じがしっかり判ります。速ぇ~!しかしさすがBMWの6発、無駄な振動をボディに伝える事の無いマナーの良い仕上がり。ボディ内は静かなため快適そのものではあるが、戦っているという緊迫感や戦闘モードへの昂ぶりは無い。良いエンジン!
そして登りの頂点は右コーナー、ブレーキングを最小限にして少しハイスピード気味でターンイン開始!ハンドリングは正確無比にコーナーR一発で固定。結構な路面のうねりは、アクセルワークで荷重抜けをコントロール・・・
「は!ん?」
パーシャルから踏み込み、抜いてまた踏み込みの場面、指先の感覚でのアクセルコントロール!!よっ?しゃぁ?・・んん??
ターボラグがアクセルの遊びを誘発、思い通りに荷重、つまりデフ左にトルクがかからずトラクション掛かっていないのだぁ?
この場合、チリチリとリヤがスキッドしてコーナー出口へと鼻先を誘うはずなのではあるが・・気を取り直して違う方法で!
「よっしゃ!次は下りだね。うっひょ!」アクセルを踏み込んでいきます。下りの左コーナーは思いっきりブレーキング「とおりゃ~」、鬼ような踏み込み!効くことは効くのだが、スポンジーな余分な反力を感じてしまう。BMWのブレーキは、ローターとパッドを柔らかめにして、踏力に対してリニアな効きのブレーキがBMWの真骨頂と印象を持つのだが・・
くくっ!しっかり曲がるじゃん!・・・メリハリよね!
車重の重さが災いしているのか、イメージ通りのブレーキングができなかったので、もう一段スピードレンジを上げてからの直線ブレーキングでも印象には変化なかった。
ただし、ホイールべースやトレッド、車の大きさも日本の道には合っていると思うし、車重が軽ければと思った次第。サーキットであれば、ハイスピードからのブレーキングでタイヤを潰し、早めのステアリング操作でアクセルオン!リヤへのトラクションをしっかり堪能できるのかなと。
そのためには、軽量化、低重心化が欲しいとこではあるが、そこは一般公道用なんだからねぇ。まずはノーマルで普段の乗り心地を突き詰めてほしいと思ったんだけど、コンペティション抜きM2かM240とかを買えばいいだけの話だったね。
走りへの特化として、快適性を犠牲にしているところと割り切っているのであれば、お子さん連れや長距離ドライブはおススメしない。酔いそうだ。
しかし、いままで挙げたネガな部分は操作によっては武器にもなりえると考える。それは、この車、どの場面でも4輪それぞれの接地圧やスライドを感じる事ができると思う。なかなかこのようなタイヤインフォメーションがはっきり判る車は存在しない。あえて荷重を抜かせて不安定にさせることで曲がっていく猛者もいるかもしれない。そんなBMWファナティックには、是非お勧めする。クローズドコースでのタイムを抜きにするとNA6気筒高回転型搭載であればかなり楽しめる。しかも6MTならね。
という妄想を抱いて会場を後にしたのでした。
展示車担当の皆様お世話になりました。
リニアな表現満載のまるでほんとそうなバーチャル試乗記事でした。
というおはなし。