簡易CO/HCメーター自作（イントロとセンサーについて）

エンジンの調整をしていると空燃比のほかにCO/HCの量がどうなっているか気になってきます。古いクルマは大抵キャブなので目安が欲しくなります。
また、燃調以外に不具合があると値が下がらないことがあり、この値を把握することはトラブルの出始めに切り分けに使えるかもしれない・・・という思いがクルマ屋師匠はぼやいていました。

そのような使い方ができそうな安いセンサはないかとwebを漁っていたところ・・・
ありました。MQシリーズのセンサーです。
このセンサーは特定ガスの濃度により金属酸化物の表面の電気伝導度が変化する性質を利用したものです。精度はざっくり・・というもので警報には使えますが計測には使えなさそうです。　赤外線ガスセンサーのような高精度だが高価なものではありません。
今回の用途は絶対値ではなく傾向を知ることができれば良いので、何とかなりそうです。

MQセンサーのボードはいろいろなところから製造販売されていています。
今回使用するセンサーは可燃性ガス（メタンやLPG）と一酸化炭素（CO）です。ガスセンサーの種類によって必要な負荷回路は違うのですが、どれも同じ基盤で作られています。また、製造する会社によってセンサ以外の回路が微妙に異なっている点がありよく見ないといけません。　一例を図で示します。



回路図の上側は基板の回路です。（例はMQ６：可燃性ガス用）
下側は動作の異なるMQ7用に必要な部分を改造、部品削除した回路です。加熱用ヒーターは５V電源から独立して入力する必要があります。（マーカー付け部分）

MQセンサー
参考データシート
MQ6
MQ7

つづく