フロントディスク化（準備その１）

CT110のフロント周りをJA07のデカドラムに換えていますが、ブレーキタッチに機械系の温度特性が非常に強く出ること、効かせるには握力が必要なこと、コントロールには強い握力の中で繊細なコントロールが必要など、結構疲労が溜まりやすいので、ディスクに変更します。

流用：RZ50　（RA01など）
流用方法
フロント周りステムから一式流用（今回フォークパイプはJA07proのまま）として、加工に伴う不安要素を減らす。

CT110のステムを使ってハブ周りを左右あわせて10mm削ってもいいのですが精度を出して加工するのは結構面倒と思いました。

ここではステム周りの加工を載せます。
CT110のステムシャフトをアンダーブラケットから削り取り、RZ50のアンダーブラケットに熔接します。
ステムシャフトの高さ（アンダーブラケット平面部-ステム最上部間）はCT110純正と同じにします。
写真ではいろいろ加工が済んだ状態になっています。

ー追記2024.4.1ー
今回JA07Proフォークのインナーを使っていますが、これは
・ダンピングバルブを装着しておりダンパーロッド寸法がRZと異なるのでRZ側の加工が必要
・RZフォークを分解する際にインナーパイプのトップキャップが固着していたため破壊しなくてはならずRZインナーパイプを使えなかった
というのが理由になります。
JA07Proのインナーチューブは短いのでそのまま組むとストロークが取れません。新規に起こす方は長いRZのフォークをそのまま使ったほうが良いでしょう。

私がどのように解決したかは別の整備手帳に書く予定です。

RZ50のハンドルストッパーの位置はCT110と異なるので、ハンドルストッパー取り付け用ボルト穴を追加しています。

RZ50のアンダーブラケットはCT110よりも厚いので、ステムシャフトを少し奥で熔接します。

トップブリッジもRZ50流用ですが、CT110のステムトップベアリングの固定ナットの上部形状と寸法を考慮して機械加工します。
加工自体は外注です。

ハンドルストッパーとハンドルロックを追加しました。
ハンドルロックは当初不要と思っていましたが、持ち去りされると困るので追加しました。
ボルトは最終組み立て時にロック剤で固定します。
このプレートはアンダーブラケット上面からカサ上げしてCT110の寸法に近づけています。

ステム受け部分でハンドルロックと干渉する部分はベルトサンダーでわずかに削り落としています。

完成させるまでには、ステム周りのほかに、ハブ-リム組み立てやハンドル回りの加工と結構あります。

-追記-
車体に取り付けたイメージです。

-追記-
ロック部分も問題なく動作します。