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2010年08月12日 イイね!

仕事が人をつくる

ここ暫く「仕事が人をつくる」という本を読んでいます。常に第一線で旋盤の作業台の前に立ち続けた小関さんという方が書かれた本です。ここには「職人とは?」という問いかけと「高度経済成長とはなんだったのか?」という問いかけというか自問自答に近い物がつづられています。

昭和の時代というのは、近代までの、職人の時代が積み上げて来た知恵の集積が、高度成長によって「仕事が山のように押し押せ」「良い仕事をするという事だけを考えればよかった」といういい時代の流れによって、職人達にとって一花咲かす事の可能だった最後の一時代だったように思えます。
それ以降は機械化の時代というか、デジタル化の波、大量生産という時代の要請といった、文中にある「伊勢湾台風以前」と「以後の世界」といった言葉に象徴される、大きく時代が移ろった時でもありました。


こういう文章を読んでいて思うのが、果たしてこういう幸せな時代を過ごしてこられた職人さん方は、きちんと技術を次世代に残してこれたのか?という疑問と、次世代の人たちはそうした経験知を吸収し、受け継いでこれたのかという疑問です。


文中でよく語られているのが「技術はこの手が憶えている」と仰る職人さん方です。人は得てして怠惰なものですが、これは職人さん方にとっても例外ではありません。手が覚えているという言い訳は、つまるところ「定量化できていない・ヤマ勘・あてずっぽう」という事でもあり、それはとても人に伝えられるなどという状態ではありません。それこそ「見て盗む」しか仕方がないわけです。
ところが昭和の時代という時期は時代の進歩もあり、完全な形ではないにしてもそれらの経験知が定量化・数値化できる基礎が整いつつある時代でもあったわけです。しかも経験知を研ぎ澄ませられる「第一線で活躍し続けてきた期間」が非常に長かった、という事も見逃せません。また飛躍的に寿命が延びた時代でもありました。

その一方で、機械の事しか知らない、加工の現場に立ったことの無い人たちというのも台頭し始めているわけです。

機械加工のことを知り尽くし、なおかつ定量化という事が意識でき、デジタル化の波を乗り越えて来られた職人さん達は今までの歴史を考えても非常に稀有な経験を蓄えてこられた存在です。ただ、いかんせん絶対数が少ない。
機械の理論しか知らない世代にとってはそうした経験知の橋渡しがされていないのですね。

ありていに言えば今の中国と同じで、指示された以上の事はできない。そこに至ったバックボーンが無いので、その裏の意味が理解できない。
理解できていれば、そこを出発点にした「創意・工夫」の目が出る余地もあると思うのですが。また、そこがこれからの新興国と伍していく為の重要な糧になるような気がします。




近頃では、トヨタで言うならバルブスプリングの折損などという、機械の基本を軽んじているor舐めているとしか思えない報道がありました。バネ・ねじは機械の基本です。
ハイブリッドも結構ですが、今のままではかつてのホンダの「飛び道具」となんら代わる所はありません。ただの客寄せパンダです。





そうした浮ついた手法には容易に手を染めない、というトヨタなりの自戒が嘗てはあったように思うのですが、どうもねえ。最低限安心できるラインというのが、とことん低いレベルに成り下がっているような気がしてなりません。
Posted at 2010/08/12 19:26:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2010年08月12日 イイね!

仕事道具のご紹介

仕事道具のご紹介なんだか雨脚も強く、お盆前日という事もありますのでなんだかなし崩しに仕事終了、という感じですねえ。
ということで、つい先ほどまで仕事してましたので、ちょっと広げっぱなしになっている私の仕事道具をご紹介。

ディーラーでは、こうした事務用品には無頓着な連中ばかりでした、というより、ディーラーに限らず保険会社でもアリコでも、わりあい仕事道具には無頓着な人が多かったです。
ただ、アリコの一部の人たちだけは異様なほど一流趣味といった風の意識が強い人もいらっしゃいましたので、ボールペンや鞄だけは高価なものを使っている人がチラホラといらっしゃいました。ボールペンならパーカーとかウォーターマンあたりでしたか。でも流石にカランダッシェを使っている人は見たことがなかったなあ。もっとも、100均(100円均一)商品の使用比率もかなり高かったですけど。

その点、ディーラーや保険会社社員は、これが一般的な日本の会社員像なのでしょうけど「事務用品は支給される物・貰える物」という意識が強いせいなのでしょう、基本コクヨなどの一般的なメーカー製品を「まあ、何でもいいや」的な感じで使っているという光景が一般的でした。

それでも保険会社の社員は、ここだけはサスが金融業というところなのでしょうけど、電卓だけはカシオの業務用と思しきものを使ってましたねえ。
ただ、それでもなるべくなら安い物を、という選び方をした人もいたのでしょう。カシオの本当のプロ仕様なら、数字キーの磨り減りに対処して、テンキーは印刷ではなく、数字の部分だけ成型色を代えて字が消えないようにしてあるはずなんですが、消えてしまった電卓を使っている人もチラホラいたなあ。


今にして思えば、ディーラー時代は平気な顔して300万円とか400万円とかの注文書をや見積りを作っていたのですから、注文書や書類にサインをしていただくペンとして、もう少し良い筆記用具を使い、それをお客さんにお渡しするべきでしたね。「では、どうぞ」という具合に。まあ、あれも1つの演出ですからね。



当時使っていたのが、今でもまとめ買いをしてあるパイロット社の「速記用・太字 1.0mm」のボールペンです。これだけ書き良いボールペンが100円で買えるのですから幸せなことです。実用品という事でいうならこれで十分です。

では、高価なボールペンはどこがいいのか?と聞かれれば、つまるところは「実用品としての機能も果たせる、装飾品(ハッタリとも言う)としての機能も併せ持った品物」という点でしょうか。まあ、わざと機械式時計を使うのも似たようなモノです。機能だけでならクォーツや電波式のほうがはるかに正確な表示をしてくれるのですから。
でも有名ブランド物でも、その中の安いシリーズの物は、カッコだけのものも少なくないので要注意ですけどね。


今お客さんに差し出すボールペンには、三菱の「ピュアモルトシリーズhttp://www.mpuni.co.jp/product/category/sharp_pen/pure_malt/index.html#owpe」の加圧式インクタンクを使った「オークウッド プレミアムエディション」シリーズを差し出します。やっぱ三菱鉛筆の製品はいいです。基本性能が高い(ものすごく書きやすいです)うえに、きちんと造り込んである価格帯の製品ともなると、ここまで良くなる。

気持ち的にはもう少し高価でもいいから、もう少し太目のペン軸にして更に握りやすくしてもらい、ペンキャップその他の部分のクロームメッキの層の厚みをもっと分厚くしてもらってメッキの耐久性を上げてもらった仕様を希望します。
良いものならこそ長く使いたいし、ここで定価が5000円から1万円になっても、それだけ良い物なら納得します。
変に各部をちょこっとづつ妥協して全体としてお安く出そうとする傾向が、どうもチラホラと見え隠れしているのが難点と言えば難点です。


これだけだと、写真には写ってもいないボールペンの話題だけでいつもの分量になってしまいますので、もうひとつ。筆記具での最近のお気に入りは「ステッドラー」の芯ホルダーです。写真では青く写っているペンです。
本来はこれ製図用なんですが、グリップの滑り止めの感触が非常に良いのでついつい日常仕様に最近買い足してしまいました。


シャープペンシルというと0.5ミリの替芯が一般には使用されています。で、芯の濃さとしては大体HB。
私は、いつもではないにしても手の平に汗をかく人なので、そのせいでノートや紙が少々湿っていることも多く、このため、HBの芯の濃さでは、字が薄くなりがちです。ということで、大学に行ったあたりから「2B」を常用するようになりました。ただ、それまでずっと鉛筆を使ってきたこともあり、筆圧は結構高めです。下敷きを使わないと、ノートのページをめくった時に裏面がボコボコ。

就職して以降、ほとんど鉛筆もシャープも使う機会はなく、専らボールペンばかり使ってきました。
ですが独立して以降、仕掛かり忘れを防ぐ必要性(これはクルマ屋関連)と、何かあった際の後の証拠物件として、日報を残すことがある意味身を守ることとお客さんを守ることに繋がる(これは保険屋として)こともあり、自発的に日常の行動記録を残すようになりました。サラリーマン時代はセールスレポートなぞ鼻で笑って、まともに書いたこともなく、提出しろと言われても知らん顔をしていた私ですが、人間変れば変わるものです。
もちろんこの日常の行動記録は当初ボールペンで書いていたのですが、何故か書き殴りに近い物となってしまいます。ということで筆記具をボールペンから鉛筆に変更してみました。

でも、ただ鉛筆に戻すのでは面白みがありません。

鉛筆自体は「三菱Hi ユニ(鉛筆硬さ試験において、基準鉛筆として銘柄指定されている由緒正しき鉛筆)」にしようと思ってはいましたが、そのまま鉛筆ホルダーというのも面白くない。しかもそこそこのお値段(2,000円強程度)。

というわけで、今回のお眼鏡に適ったのが芯ホルダーだった訳です。これなら芯の太さも2ミリが使えるので高い筆圧にも十分耐えますし、芯の濃さも自由自在。替え芯も三菱製で使えます。難点としてはイロモノというか、あまり見かけない製品なのでどこででも替え芯が手に入るわけではない、という点ですねえ。

実は、三菱鉛筆製の芯が売られている以上、三菱製の芯ホルダーもラインナップはあるのですが、何せこちらはプラスチック製の軸(一部金属製)で、なんか頼りない。確かにお安くはあるんですが、どうせこんなの使うのはプロしかいないんですから、もっとキッチリ・カッチリした物を作って頂きたいです。お願いですので。

ちなみにステッドラーの芯ホルダーも鉛筆ホルダーも、製造地は日本なんですよね。



仕事道具というか、筆記具のご紹介だけで終わっちゃったなあ。
Posted at 2010/08/12 14:15:56 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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