2011年10月30日
近頃機嫌が悪いです。気分も悪いです。
以前のお話に出てまいりました15年来のお付き合いのある会社が結局倒産の運びとなってしまいました。民事再生の申請をして、再建計画の申請も通ったには通ったんですが、アテにしていたスポンサー企業のその後の返事が思わしくなく。
結局アテにしていたと言うのは資金面に関するバックアップなわけです。
つまり自己資金や売り上げの持続だけでは資金ショートを起こしていたわけですから、バックアップのアテが外れればイコールそこで幕引きをせざるを得ない、と。致し方ないですね。
腹が立つのは倒産した事に対してではありません。
もう、そうした状況が見えていたし、その他の事情も知っていたので10月に車検が来るクルマが1台あったのは承知していたのですが、私は連絡をしていませんでした。ここに私の古巣のトヨペットが出てきます。
形としては私の後釜としてのトヨペットの担当者。既に8月に「民事再生の申請をした」と言う張り紙が出入り口の窓に張ってあったにも拘らず、その事を先週半ばまで知らなかったと。
で、知らないままに車検の案内を入れ、事情も知らないままに「お任せコース」の車検を済ませてしまったのですね。ちなみに走行距離27万キロオーバーのOPAです。
事情を知っていれば。おそらく年内にも営業自体が停止してしまう会社の社用車です。しかもメインでそのクルマに乗っていた営業さんは既に退職をしています。
つまり、今このタイミングでお金を掛けるべき理由は全く無いわけです。延命をするにしても後半年とかそういう期間でしょう。しかも社用車はその一台だけではないわけですから尚更ここは上手く軟着陸をさせる事が最優先事項であったはず。
ところがね。この馬鹿はオーパの車検に14万円もの請求金額に及ぶ整備費用をつぎ込ませてしまっていたわけなんです。たまたま私がこの事を知ったのは珍しく古巣のトヨペットに部品注文をしてあり、その受け取りに行ったから。
馬鹿だなあ、とつくづく思いましたよ。「どうしたらいいですかねえ?回収できそうでしょうか?」って、そんなの。既に会社を辞めて8年にもならんとしている前担当者に聞くべきことか?
しかも、11月に車検が切れるクルマの廃車手続きを依頼されていて云々、とか。ちなみに30万キロを優に越した走行距離のカルディナなんですが。
すぐに閃いたのは「トヨペットにこんな事を依頼しても、良くてタダで引き取るくらいが精々で、酷ければ廃車費用を請求されるのがオチだ」という事です。
こと、ここまでの状況になってもまだそういう事を平気でやれる神経が無くっては14万円の車検費用の請求は出来ません。
こんな事をトヨペットにされるくらいなら私のところで車検を素通ししてあげればよかったと悔やみました。こういうときにこそ今までの恩返しをするべきなのに。
という事で、その日のうちにこの会社の車両担当者の所に行って「廃車費用として15,000円をください」というトヨペットからの回答を聞き出し、そんなことにお金を出すくらいなら「私が2万円で買い取ります」と言ってきました。こんな時にこそ、です。
まあ、コレが腹立たしかった事の一つ。もう一つは、私の住む地域に古くからあったスーパーが閉店する、という話。
たまたま夕方に買い物をしに行き、レジで会計を済まそうとしたときに、そこに貼り付けてある紙に目が留まりました。何々?「10/31を以って閉店させていただきます」云々......。え?今月じゃん。おお?レジに立っていたのはこのお店のおかみさんです。即座に「コレどういうこと?」と聞いたところ.......。
「消防署の指導で、店舗面積何坪以上のところは消防設備を完備しなければならないということで以前から指導を受けてはいて。今までは見逃してもらっていたんだけど、いよいようるさくなってきて。
でも、そんな事をしたところで売り上げが伸びる性格のものでもないし、10万20万という設備投資金額でもないし。まあ正直丸が一つ足らないくらいお金が掛かる。
売り上げが先細りであるのは事実だし、これ以上の設備投資をしたところで何時まで商売できるのか分からないのも事実。
なら、今支払いが残っているのはこのレジの機械のリース料くらいのものだから、まだ身動きがとれる今のうちにお店を畳もうか、という話になったんです」
ってことは消防署につぶされたようなもんか?ふーん、消防署ってのは数少ない人助けの機関かと思っていたけど、どうも違うんだなあ。
何か、よってたかって人の商売を邪魔するような奴らばかりだなあ。血も涙も無いじゃんか。うんざりするなあ。
地域防災が云々って言えば聞こえはいいが、唯一残った食料品店を潰す事の方が余程有事の際の供給ルートを考えれば大事な事だと思うんだけど、それよりも自分の書類の中の数字を整理する事の方が大事なんか。ふーん。じゃあ、これからは何でもかんでもジャスコに行けって事だな。
くだらん箱物作るくらいなら、こういうところにお金入れて半ば公共施設化して補給ルート作っておく方が余程生きるお金なんじゃあないのか?と考えるのは馬鹿な話なんかなあ?
近頃はTPPのお話で盛り上がっているようですが、あれも一言では言えんところもある話だしなあ。
ただ、基本公務員ちゅう奴や国や県などという組織は、その構成員(職員の意味ではなく県民や国民の意)を守るのが基本命令であるはずだったと思うんだけど、鳥に例えれば近頃の鳥はどこを向いて啼いているのやら分からんなあ。
「啼かぬなら殺してしまえホトトギス」なんて例えられた戦国武将もいたけど、そんな躾の悪い鳥なんぞは「もう要らんぞ」っていうのがみんなの本音なんじゃあないのけ?真面目に。
Posted at 2011/10/30 15:07:12 | |
トラックバック(0) | 日記
2011年10月30日
基本的に車はセダンが好きなのですが、セダン好きとはいってもデカいセダンは好きじゃありません。実用性云々を考えた場合、必要十分な内寸から必要十分な程度の外寸を考えれば、いいトコ100系、110系のマーク2程度のサイズというところが一つの基準値であろうと思っています。イコールそれはW124のメルセデスEクラスとほぼイコールの寸法なんですが。
そこから更に大きいボディサイズは手に余るし、何より私にとって余分なものがいっぱいくっついている、という事に他なりません。ですから、私にとってセルシオとかマジェスタクラスの寸法のクルマは全く理解の枠を超えた車になります。結局ハッタリ半分・見得半分としか理解できないんですね。
ところが伝統的に、こういうクラスのクルマが好きな人たちという層は居て。
もちろん「いつかはクラウン」であったり、実質的な最上級車であった頃の時代ならば「俺はここまで来た」的な意味合いもあるでしょう。まあ、新車が出ると発表前からオーダーを入れ、常に新車のクラウンに乗ってこられてきた方々も大勢いらっしゃいます。
ところがこれまた理解に苦しむ方々というのも居て、やたらとそういうクルマの中古車を好んで乗る人もある訳です。もちろんそういう層が無ければ下取価格も維持できませんからそれはそれで持ちつ持たれつなんでしょうけど。
でもやたらと若い、所謂DQN層に妙に受けがいい車としてのクラウンやセルシオの中古車ってのも如何なもんよ?って思ったりもしています。
さて。
こんな事を普段言い暮らしている私ですが、高級車というものに興味が無いわけではありません。私としては、どうせクルマに華を求めるのであるならば。せっかくそうしたいい雰囲気を持つクルマに乗るのであれば。
なんでわざわざ「実用性」などという妙に所帯じみた、せせこましい部分をいじらしくも最後の選択条件に残すかなあ、と。そこが理解できません。何でもかんでもとにかく1台で賄ってしまおう、という根性が気に喰わないのです。
どうせスペシャリティに振るのならば、ここの選択肢は「クーペ」一択でしょう?
そんなワケで、セルシオやレクサスには全く興味はありませんが、40系ソアラ(SC430も含む)は大好きな車です。
電動オープンといういかにも壊れそうなシステムをトヨタが手がけているのですからそこに抜かりはありません。
デザインはトヨタとしては珍しくはっちゃけていると言うか、思えば良い時期の開発だったと言うことになるでしょう、初代ビッツのデザイナーであるソテリス・コボスさんでしたか?あの人の手になるデザインです。そう言われてみるとなんとなくそんな匂いがあります。
当時の開発担当者が出ているビデオも見ましたけど、とにかく「金に糸目はつけなかった」という、良い意味での吹っ切れ方をしている印象が強かったです。こう言っては何ですが「分からない奴は買ってくれなくても良い」的な良い意味での割り切りといっても良いでしょう。
エンジンは当時のセルシオと同じユニットではありますが、そこはV8オープンカーとして少々エンジン音を聞かせるセッティングにしてきた、なんていう言葉もあったかな。
そんなクルマを先日、数日間お借りして少々整備を手がけたわけです。
作業メニューはエアフロの交換とプラグ全替え、ATF交換。あとは気になる部分のお掃除と軽整備です。部品待ちを含めて4日間お借りしました。
で、その間調子を見る事も含めてあちこちへと乗らせて頂いた訳ですが。もちろんオープンにしっぱなしで。
既に初度登録から10年を経過するクルマですから、オープン時の車体剛性感のヤレは感じました。新車当時は屋根を閉じて走ると却って突っ張り感が酷く、オープン時に軸足を置いたセッティングなんだなあという事を如実に感じたものです。
現在では。
うーん、屋根を閉じた状態のほうが落ち着きを感じますねえ。流石に。
ただねえ。セルシオのV8 4.3リットルは「ひたすら静か」以外には何とも感じませんでしたけど、ソアラのV8は良いですわあ。
湧き上がるトルクと上質な室内空間。そして安心感。絶対トラブらないであろう、この機械への絶対的な安心感はね。他所の車じゃあ考えられません。
BMW318tiとかベンツC200に乗っているときは「やっぱりエンジンは4発2000ccで十分だなあ」とか思うんですけど、ソアラに乗るとそんな考えは吹き飛んじゃいますからねえ。V8・4.3ℓってすげえなあ、と。
だって100km/h巡航でエンジン回転数2000回転ですからね。余力残しまくりのどこまでも回っていくあのフィール。
もちろんオープンカーって意味じゃあロードスターも同じジャンルではあるんですが、全く別世界です。
ロードスターはやはりどこかで「がんばれ・がんばれ」って必死こいて運転する部分があるんですが、ソアラに乗っちゃうと何か「おもちゃだったんだな」というね。こういうオープンの世界もあるんだな、と。
当時のトヨタ車としては破格の新車価格600万円也だったわけですけど、これ大バーゲンだよなあ、と今でも思います。だって他所様じゃあコレだけの世界を600万なんかで売ってくれませんから。
先日、川越さんとか言う料理人の出ているテレビを目にしました。
なんでも免許は持っているけど、今まで貧乏だったし忙しくもあったのでクルマを持っていない、との事でした。で、そんな川越さんが車屋に行くというシーンをたまたま見たわけです。
行った車屋さんは所謂「高級外車」と呼ばれるらしき車がぎゅうぎゅうに詰め込まれたお店でした。マセラッティやらポルシェ・ベントレーとかさ。
で、同行していたアナウンサーが「コレは新車価格で2500万円で云々」とか言っている訳ですよ。
浅はかだなあ、と。お金が走ってくれるわけじゃあないのにさ。
もちろん車屋としての同業者の目で見れば「いい商売だよね」とは思いますけどね。でも素人さんであろうがなんだろうが「ボれる所からはボる」的なのも嫌だなあ。
もっとも所詮人の金の話でしかありませんから、どうでもいい話といえばどうでもいい話なんですが。
そんなソアラも既に生産中止です。レクサス版ソアラのSC430も既に1年ほど前に生産を打ち切られてしまいました。
しかし、今初めてレクサス版ソアラの資料を見たんですが600万円だった当時の車両価格がレクサスでは680万だった(税込み710万円)んですねえ。その差って何?初登場時から4年分の価格上昇分?なんだかなあ。まあいいけど。
でもやっぱりソアラ(4代目限定で)って良かったなあ、と。それが言いたかった訳です。
もちろんその他のモデルも悪くはありませんでしたが、4代目はやっぱり別格だったなあ、と。「いつかはソアラ」も良いかもって久しぶりに思ってしまいました。
Posted at 2011/10/30 11:32:34 | |
トラックバック(0) | 日記