2011年10月15日
昔マルチにはまった奴(仮にAとしておきます)に引っ掻き回された事があります。言っちゃうとAとは同級生の隣近所の奴なんですけど。
結局Aは、マルチに取り付かれた事を恐らくはきっかけとして、せっかく当時新入社員として入社した富士通を辞め、そこに首までどっぷり浸かり、必死にしがみつこうとしていました。
今にして思えばマルチの雰囲気って、アリコジャパンとかソニー生命の勧誘の雰囲気とそっくりだったなあ。プルデンシャルはちょっと毛色が異なっていた感じはしますけど。まあそれはともかく、ああした保険会社の、ヘッドハンティングと称する営業社員引き抜きトークとものすごく似通っていたような気?
まあ、基本は同じようなもんなのかなあという気もしますけど。
私がAに関して知っているのはその辺までの事です。そこからしばらく消息の知れなかった奴は、7~8年ほども経ったころ忽然と浜松に帰ってきて私の前に立つことになるのですが、またしても何やかやと私の状況を引っ掻き回した挙句、性懲りも無く恩知らずな言動を口にしたため、今現在もまた連絡を取り合う事はしていません。
まあ結局、私にとってAという奴は面倒ごとを持ち込む巡り会わせの星を持つ奴なんだな、という認識をようやくにして得た私です。少なくともAから今年の年賀状までは来ていましたが「下げチン」と関わる事は危険極まりない行為ですから返事もしない方がいいだろうなあ、という判断をしています。
ちなみに浜松に帰ってきたAはしばらくフラフラとした後、とある電気屋さんへ就職してました。私のところへ連絡をしてきた理由は単純です。こともあろうに新車セールスの私に向かって「中古車が欲しい」と言い放ったのです。まあ、一事が万事こういう奴だったわけです。
その後電気屋から、その系列店の中古電気屋(まあハードオフですね)に配置転換され、しばらくそこに居た筈でした。筈でした、というのはそれ以降Aに見切りを付けて連絡を取る事をしなかったからです。
2年ほど前に村の厄年祭りの集まりで久方ぶりにAと対面したのですが、知らぬ間に転職したとのことでした。もう転職が癖になってしまっているのですね。
で、「へー、どこで何やってるの?」と水を向けると「報道関係の仕事をしている」とか何とか。っても後に続く話を聞いたら新聞配達をしているとか何とか。おい。まあ、新聞配達も報道関係つったら報道関係なのか?まあ、こういう奴だなあ、と。
話はマルチに戻ります。
当時アルバイト(電気屋の販売員)で忙しかった私に突如連絡を取ってきたA。用件は何かと思えば「どこかで会えないか?」と。
まあしばらくぶりだった事もあって会ったんですが、2人で飯でも食うのかと思えば何やら知らん奴が着いて来てる。
で、何言うかと思えば「とにかくこの人の話がすばらしいので聞いてみてくれないか」と。こっちはバイトが終わってそのままで飯も食わずにいるのに喫茶店で飲みたくもないコーヒー一杯で面白くもない話を延々1時間以上も聞かされたわけです。結局のところの用件は「荻窪の事務所でセミナーがあるのでぜひ聞きに来て欲しい」と。
まあ、こうしたオープニングで何なにやらワケの判らん話に付き合わされるハメとなったわけですが、お人よし(=馬鹿)な私は妙な具合で一生懸命になっているAが可哀想に思えた事もあり、その後1年少々の間何かと引っ張りまわされ引っ掻き回される月日を過ごす事となりました。
それでもモノは受け取り様で、田舎からポッと出の馬鹿な小僧が、みょうちくりんな世界に関わった事で、恐らくは今後関わりあう事は無いであろう変な世界や空間を見る事ができた機会を得た、という出来事なんかもあったりはしました。
ただ1点、Aと私が根本的に違っていたのは基本的に私は人の言うことなんぞ聞いちゃあいないと言うか信用しちゃあいないという点でした。Aの場合は頭が良いのか悪いのか、とにかく言われたことがそのまま口から出てくるような奴で。自分で本当に考えてるのかな?って言う感じがちらほら。
逆に私の場合は自身が経験した事を通じてしか物事が理解できない石頭で単細胞な奴ですから、相手が得意気に喋っている事の半分も理解できていない事もしばしばでした。聞いている振りだけはしてたんですけどね。
その当時のマルチの元締めは藪井秀樹(秀之?)という人と、その人が会長を勤めていたらしいプレステージジャパンというへんてこりんな名前の会社です。今は表立っては出てきていないのかな?
もっとも名前を変えるくらいは平気でやってくるでしょうから情報提供が無ければネットで引っかかってくる事もないでしょうしね。
先日、そんな奴が居たなあと、ふと思って「藪井 プレステージジャパン」で検索してみると出て来るもんですねえ、未だに。何かむかーし見た事のあるような無いような名前もちらほら。
「経営者を100人作る」とか言う話しもなんか聞いたことあったっけかなあ?とかさ。未だに人間力だの経営者セミナーだのとか言って、経験の無い、判断能力のある筈も無い学生や新卒連中に一生懸命空気を吹き込んで。どうせカモは毎年後から後から流入してくるわけだから、新規獲得には困らんだろうなあ、とか。
で、吹くわけですよセミナーじゃあ。
これからの日本を支えるための活動をしなきゃあならん、だのとかカッコイイ事言いつつ、俺はこれだけ女にもてるだの、俺のしているロレックスはいざとなれば換金できるだの、車が好きでロールスロイスをはじめとして何台も持ってる、なんて話もあったっけかなあ。
類稀なる営業力、という話でこんなエピソードもありました。
以前この藪井さん、ディーラーに勤めていた時があったそうです。で、商談に行って契約が取れたはいいが「あまりの営業力のため、どの車が売れたのか決まっていないにも拘らず、クルマを買う話だけが決まっていた」という逸話でした。
車販売の経験の無い奴にそんな話をすれば「すげー」ってなるのでしょうけど、今の私にそんなこと言われたって「お前馬鹿か?」というだけです。クルマを買う事だけは決まったなんて、チャンチャラおかしくって「へそで茶が沸くぜ」ってなもんです。
よくある、ごくありふれたそうした状態から話を一歩進め「どのクルマの、どのグレードや色で、どんな販売条件で、どういうオプションを組み合わせて注文をまとめ、書類も一式貰ってきた」&「(出切れば)前受け金も○万円受け取って、領収書も切ってきた」というところまで行き着かなければ新車販売という仕事は安心など出来ません。
私に言わせれば、こんなお粗末な自慢話では逆に「仕事の出来ない営業だった」事をばらしている様なもんです。
まあ、いろんなマルチがあるのでしょうけど、一つだけ言えるのは「居心地の良さそうな場所を求める事と、その他の全く関係の無い話とを混同する」のは止めといた方がいいよ、と。そんな風に思います。そんなんで会社辞めちゃったら後に引けませんからねえ。
また、久しぶりに電話してくる奴なんかも要注意ですねえ。Aのような。まあ、同窓会のお知らせくらいならまだしも、と思いますが。
あと、なるべくなら儲け話には鈍感なくらいが丁度いいのかもしれません。お人好しも程々にしてね。
でも結局最後は自分で判断するしかないんですけど。くれぐれもご注意を。
Posted at 2011/10/15 19:05:39 | |
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2011年10月14日
「言葉狩り」という言葉があります。
放送禁止用語というものもありますが、まああれとはちょっと意味合いが異なります。
昨今の風潮でいえば「(表面的には)東北方面を悪く言う」ことがこれに当たるようです。「がんばれ東北」のスローガンの下、その趣旨に反する者は非国民と言わんばかりの雰囲気と言論封殺の動きは少々息苦しく感じます。
「放射能米セシウムさん」を、まるで揶揄するかに受け取れるような使い方をしたのは、流石にまずいとは思いますが、あからさまに言うとまずいとはみんな思ってはいても、どうも「口にしてはいけない雰囲気のようだ」という事で、まるで緘口令でも布かれているかのように、どこも一切口を閉ざしているのは如何なものかと?
こう言ってはなんですけど、茨城や千葉東京は言うに及ばず、遠く静岡の地にも十分に放射性物質が飛来している昨今です。まあ、このこと自体ある程度予想された事態ではあり、何を今更、と思っているくらいなんですが。
となれば、もっと近隣の地である北関東・東北太平洋岸などは濃淡の差はあったにせよ、海山関係無しにくまなくヤバかろう事は言うまでも無いと思います。だって結局今でも垂れ流しなんだし。枝野君が「直ちに影響のあるものではない」と言ったから安心だって言うわけじゃあないでしょうに。
3月中旬と言えばそろそろ田んぼをおこしはじめて次の田植えの準備を始める時期でしょう。
もちろん東北地方ではもう少し暦が下った頃から始めるのでしょうけど、いずれにしても放射性物質が十分に積もった頃合からわざわざ土を穿り返し始め、水を張り、種を蒔き、苗代を作って田植えをしたわけです。春野菜はともかくとしても、この時期以降は急激に緑が深くなりだし、植物たちは繁殖の最盛期に向けて一斉に「よーいドン」をする時期です。
普通に考えれば。
既に飛散予想地域はデータとして出ていたはずです。生物濃縮が行われる前の、食糧の生産準備そのものにストップをかけ、二次三次以降の被害を未然に防ぐくらいの知恵どうして回さないのか?回さなかったのか?
不思議でなりません。
農産物の風評被害云々を言う前に、風評被害をそもそも作らない動きだって出来たはずです。言ってしまえば被災地域周辺の100km圏内は総撤退とかさ。
植物人間への延命治療でもあるまいに、この先の見えない治療に一体この先幾ら注ぎ込もうと言うのか?しかもそれを税金という名の強制募金で贖おうという訳です。自分の懐が痛まないようにしつつ気楽に言ってくれるよなあ。
延命治療をしたいのなら、のべつくまなしに健康保険を濫用するべきではなく条件をいくらか付けるべきであり、それでも望むのであれば自費でやってくれって言うのは言っちゃあいけないんですかね?
まあ、今回の被災に関してあまりそういう事を言うと人非人呼ばわりされそうなんですが、それにしたって限度ってモノはある筈。
それでなくても元来からして補助金べったりだったような気がしますから、独り立ちっていう状態になりえるもんなのかなあ?という根本的な疑問もあったり。
ちょっと話は変わりますが今は超円高の時代に突入し、工業系の人たちはアップアップしています。ちょっと前まで110円あたりを行き来していたかと思えばいきなり今回はあれよあれよという間に70円台。
30%も為替が上がってしまうとドル換算では黙っていても30%値上げされている事と同様です。もしくは30%の売り上げ減。やっていけるはずがありません。となると、工業分野の方々は海外に逃げ出す他ありません、という状況です。
海外に出て行った後もきちんと日本に送金してくれていればいいのですが、そもそも論として日本円に換算する意味があるのか?も怪しいワケですからそのまま海外に定住ってのも十分にありえるだろうなあ、と。
じゃあ、その工業分野によって今までどれだけの人が徒食できていたのか?という事を思うわけです。
江戸末期、明治初期。
国勢調査が行われる前にも、もちろん軍事力維持(何人の兵隊が確保できるか)の事も含めて人口調査が行われています。それによると江戸末期でおおよそ3000万人程度が当時の日本人の人口だった事がわかります。
つまり、日本国内の食糧生産だけで維持しうる人口の上限は3000万人程度だという事です。
で、明治4年から大正9年までの記録があるわけですが、これを見ると時代が下るに従い順調に人口が増えています。大正9年の最後の記録となると5600万人弱。
当時は軽工業から重工業への生産の転換が次々に行われていった時代ですから、その農業以外の生産高増大の恩恵による「人口維持能力」は江戸末期に比べほぼ倍になっていたという事なのでしょう。
それが現在は1億3000万人弱(平成22年次)となってるわけですから農業生産以外の産業によって1億人以上の人が徒食できている、という事が言えるかと思います。あれだけ耕作放棄地がありながら、ですね。しかも農業といっても、食糧生産以外の園芸分野なども含めた数字でしょうから、純粋な食糧生産従事者数はものすごく少ないだろうなあ、と。
昔から不思議でならないのが農業従事者の収支です。あれだけ農産物が安い安いと言われ続けているにもかかわらず。結構農協にしてやられている様子は見ていても、それでも、どうにも切羽詰った雰囲気があまり感じられません。実は何だかんだ言って結構な収入に上るんだろうなあ、と邪推せざるを得ません。
てことは補助金か?一体幾ら嵩上げされてるんだろうって思います。でも原資は税金ですから、それすら工業生産品の売り上げの恩恵で下駄が履かされているってことか?
今回も例に漏れず話があちこちに行きかけているのでこの辺でまとめに入ります。
いい時代であるうちは工業・商業分野という孝行息子からの仕送りが潤沢にあった分、どういう使い方をされようが翌年には欠損分が補充できたのだろう、とは思います。
ところが、孝行息子の体力も青息吐息になってきた現在。
従来は第2・第3分野の上がりで支えきれてきた第一分野の産業が重荷になり始めています。しかも気が付いてみたらニートで引きこもりでもあったわけです。生活保護受給の常連ともなれば自力更生の気力などあろう筈がありません。
何かどっかで聞いた話とそっくりです。
本来ならば超円高の状況である昨今。海外からの農産物も以前よりは値が上がっているとはいえ、国内産のものと比べれば格安で入手できる道理なんですが?
でも、ここでも大声を出す事だけが得意らしいニート君が何故か幅を利かせているようで、今までの楽な状況だけは変えて欲しくない、と。
ところが孝行息子だって自分の生活がかかっている時期ですからねえ。何時まで聞いていられるのか?
リフォーム(改革)を叫ぶのはたやすい事ですが、本気で取り組もうと思えばお金の流れを変える事に直結します。その際、必ず立ちはだかるのは既得権益者との軋轢です。
それをどう、なだめすかし。多少の嘘もつき。「血も涙もない」位の罵声も背中に浴びつつ。如何に権益を引っぺがしていくか?
残されている時間はあんまりないような気がします。優先すべきものはどれかを冷静に考えておくべきだと思うのですが。
適正な比重の掛け方というバランスはあるはずだと思います。
Posted at 2011/10/14 12:26:29 | |
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2011年10月12日
先ほど、ネッツのとある営業所の所長から電話がありました。交わした会話は以下のとおりです。
所「おーい柴ちゃんひさしぶり。今いい?前に紹介してもらったヴィッツのSさんだけどさあ。1ヶ月無点どうするぅ?」
私「は?それならもう終わってるぜ?何で今頃?」
所「え?どこで?なんで?」
私「だって、お客さんから電話があったときにそっちの成績付けた奴(所長には販売成績が付かないため便宜上、名目だけは現役セールスの誰かしらの成績となる)、もう名前忘れちまったけど、そいつんとこに直接電話したら随分待たされた挙句に『出来ません』って断ってきやがってさ。『じゃあ、もういいわ』って言って電話切って。で、頭に来てそのままトヨペットに電話したら二つ返事で『ありがとうございます』って返事だったんでそっちで済ませたよ。」
所「ダメだよそんな、ウチで売った車なんだからウチに入れてくれなきゃ。本当ソレ?困るなあ。」
私「あのさあ。悪ぃけど、はっきりいってお客さんからしたら何処で点検済まそうがどうでもいいわけよ、真面目な話。明日できる?って聞かれればコッチからしたら明日出来るとこなら何処でも良いわけ。でも一応義理立ててそっちに電話したら断られたんで出来る所でやっただけの話。
だってさあ。たかが無1(無料一ヶ月点検の意)だよ。実質作業時間10分以下じゃん。洗車の時間の方が長いくらいな内容な事を俺が知らないとでも思ってんの?『予定がいっぱいで...』って言い訳は聞いたけど、その程度の作業すら押し込めんほど忙しいとも思えんし、仮にそうだとしても洗車ぐらい成績付けたセールスがやりゃあいいだけの話じゃんか、あいつ何にもしてねえんだし。
そういうところでもってトヨペットじゃあ『え?柴田さんが持ってきてくれるんですか?ありがとうございます。やらせて頂きます。』って二つ返事で言われりゃあ、そりゃあ持ってくさ、普通。俺なんか、間違った事言ってる?」
所「えー?トヨペットさんそんなに暇なのかい?そんなにすぐに受けてくれたの?ウチは予約予約で2週間分は埋めちゃってるってのに......。」
私「あのさあ。予約予約って言ってるけど、ソレって誰のための予約だよ?2週間先まで仕事が埋まっていてうれしいなあっ、て言うあんた方の仕事上の都合の話であって、お客さんにとってのソレじゃあないだろ?お客さんにとってのソレってのはあくまでも急に起こった出来事に対するこちらの対処のレスポンスに対するものであって、あらかじめ数日先に設定された空き時間に作業予定を入れてくれて『まあ、ありがとう』ってお客さんが思ってくれる筈だなんて思ってるわけじゃあないよな?悪いけど、コッチからしたって選択肢がネッツにしかない、なんて思ってるようじゃ甘すぎるぜ?」
所「.......」
以下略ですがこんな調子の会話でした。何か私、間違った事言ってますかねえ?
かっこいい事言うようですが、私がトヨペットを辞めた理由の一つは「お客さんの方を向いてさえいれば良い」仕事が出来る環境を求めた為でした。アリコを選んだのは純粋に「お客さんの方を向いたプランニングさえしていれば良い」と思えたからですし、アリコ在職中には基本ロハでクルマ関係の相談や仕事を請けていたのも、お客さんが望むのならば、と思えばこそでした。
だからこそ今でも「自分の事しか考えていない」としか思えない仕事ぶりには腹が立ちますし、そうと思えた業者は関係を切ってきました。まあ、お客さんのわがままは今に始まったことではないですからねえ。ある程度は仕方が無い。
もっとも、あまりにも理不尽だと思えたり身勝手な言動が目立つ場合には上司に対する気兼ねは既に関係ありません。「もう結構です」と、これ以上のお付き合いをお断りした方々も指折り数えれば......、という感じです。幾らなんでも度を越えない範囲というものはあるはずだと思っていますので。
とまあ、以上のような事を書いていたら夕飯の時に嫁さんからこんな話を聞きました。
嫁さんの実家はペットショップを経営しています。現在のクルマは初代フィット。それを、犬を買ってくれた事もあるらしい近所の業者から新車で買っています。付き合いそのものは近所であることもあり、それ以前からのようですが。
で、たまに買ってくれた犬の餌も買いに来る、という理由もあって車検や点検もその業者に依頼しています。クルマ関係の事業そのものは2~3年ほど前に公式的には「止めた」らしいのですが、小遣い稼ぎも含めてか否かはともかくも、なぜか今でも車検などは受け付けているようです。私から言わせれば「そんな中途半端な姿勢でやるくらいなら同業者として迷惑なだけ」なんですが。
で、今日聞いた話はそのフィットのリコール話です。
作業内容は聞いていないのですが、今度の休日にホンダディーラーにサービスキャンペーンなんだかリコールなんだか、ともかくもフィットを持ち込むんだ、という事を嫁さんは言ってきました。
その話を聴いた瞬間、私は不思議でなりませんでした。だって、その業者が私だったとしたならば、ホンダディーラーにフィットを持ち込むのは当然私である筈だからです。
今回に限らず新車を買ってもらい。
以降の車検を漏らさず入庫している(おそらく1年点検なども)。
犬を買って貰い、たまに餌も買ってもらっている?私からすれば、たかがその程度の取引など額面を考えても物の数に入りません。もちろん主観の相違だと言われればそれ以上に反論する気はありませんが。
ですが今まで聞くところによれば、少なからず不具合を抱え込んだ初代フィット。そのことごとくが「こんなもの」という言葉で済まされているようです。その割にはタイヤ交換などは「ウチでやらせてもらわないと困る」とか何とか言って、きちんとそこで作業はしているようです。
フィットによく見られる症状の一つがドアミラー付け根の塗装の劣化です。割合早い時期から塗装が剥がれはじめる個体が少なくないようです。
おそらく下地処理の手抜きなのでしょうけど件の業者、この件に関して「こんなもの、こうしておけばいい」くらいの口調で塗装の剥がれた箇所にタッチペンを無造作に塗りたくってそれで良しとしてきたのだとか。
ソレを何度目かに私に向かって嫁さんが口にしたのが2回目の車検をその業者で済ませた直後、初度登録日を5年経過する直前の日の事でした。
私の感覚からすればそんなもの、新車クレームでディーラーに言って対応させれば良いだけだと思うのですが、どうもその業者にとってはそんなことは夢にも思い浮かんだ形跡はありません。
仕方ないので何故か私が知り合いのホンダセールスに電話をして、この件に関してホンダがどういう対応をしているか問い合わせてみました。
すると「5年以内ならメーカー保証で新品部品への交換対応をした事例もある」という確認が出来ました。ただ、そのホンダディーラーと件の業者との取引は無い、との事でしたので、出来ればその業者に業販をしたお店に直接問い合わせをして欲しい、との事。おそらくあの地域ならば、あの店ではないか、という示唆を頂きそこに電話をしてみるとビンゴ。
結果、販売データの照合をして記録を確かめ、塗装の剥がれた部品は部品代・作業工賃ともにメーカー保証の範囲内でこちらの負担無しで無償交換をしてくれることになりました。
でもまあ、何で俺がこんな事までせにゃあならんのだ?
新車を買うなら、別にホンダで直接買える物を、わざわざ業者経由で、そこに寺銭払って買ってるわけです。
もちろん販売手数料と言われれば間違いではありませんが、お客さんからしたら「何かあったら頼むぜ」という先払いの手数料と言うか袖の下といったら良いでしょうか、何にしてもそういう種類のお金のはずでしょう?
それを、金の取れる所は「俺の縄張り」。めんどくせえフォローは知らん顔。たまにメーカーから何か言ってきたら「あ、直接ホンダに行ってきてくれ」で知らん顔。「馬鹿かお前は」と面罵したくもなるってもんです。世間ではそう言う業者の事を
「やらずぼったくり」
と呼ぶのです。
「お人好し」とは褒め言葉の意味も含まれていますが、反面「人が良すぎるのも大概にしといたほうが良いよ」という、云わば「アンタって馬鹿?」という意味合いも多分に含まれている言葉です。
立場としてお客さんの側に立った場合は、言っちゃえば「カモ」ですよね、立派な。
今回はたまたま目に付いた2件の業者を話題の中心としましたが、くれぐれもこうした勘違いな言動を日頃する事の無いよう、自らに戒めたいものです。
しかしこういう業者。心の底から本当に早く消滅してくれと願って止みません。っても結構な数の消息が確認されていますのでうんざりするんですが。
Posted at 2011/10/12 20:02:24 | |
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2011年10月11日
こんな記事を目にしました。
↓
http://response.jp/article/2011/10/10/163565.html
不明にしてこの鈴木さんという方を詳しく知りませんが、たしかに一つの見識だとは思います。実際、リッターカークラスのスーパースポーツバイクなんてレッドゾーンまで回しきれる所などありません。私のようなヘタレなどでは恐ろしくて精々が4~5000回転くらいじゃあないでしょうか?しかも低速ギアで。
であれば一般道で面白い特性を、という事であれば「全域トルクマシーン」という方向性はアリだと思います。例えばハーレーなんかモロそれですよね。私的には乗るまでは全く評価していないバイクでしたが、乗ってみたら面白かった。評価が一変したバイクでした。
もっとも天邪鬼たる私ですから、幾ら良いと思ってはいても世の風潮が「ハーレー・ハーレー」なうちは絶対に買う事はないでしょうけど。
もしくは回しきれるスペックで、という事ならば精々が2気筒とかシングルピストンエンジンとか、排気量で言えば400ぐらいまでかなあ?基本、やはりバイクはエンジンを楽しむ乗り物です。
ただね。
ちょっと話は変わりますが、以前私が講読していた雑誌があります。「RIDE」というタイトルです。
バイク好きの漫画家で絵が超絶に上手い「東本(はるもと)昌平」という方がいらっしゃるのですが、その方をメインイラストレーターとした「バイク好きが、バイク好きのために作った、東本昌平のイラストがいっぱい堪能できる」バイク雑誌、という感じでしょうか。ちなみに「RIDE10」(後ろの番号は通巻を示す。現在も続刊中。)までは買ってました。
先日そのRIDEを読み返していた時の事です。
まだ現役時代の本田宗一郎氏の日常の仕事ぶりを紹介した当時の記事を再録したページがその中にあった(「RIDE2」)のですが、目に留まったのは氏が語ったとされるその中の一文です。
「スピードは人間の本能である。若者たちを責める前に、飛ばしても安全な道路をなぜ作ってやらんのだ」
いい人だったんだろうなあ、と思いますね。
もっともポカをやらかすと「スパナが飛んでくる」熱いお人柄でもあったようですから、直に接した人にとってはたまったものではなかった一面もあるようですけど。
自動車評論家の両角氏の文章にも本田宗一郎氏のことについて間接的ながらも触れたこんな文章がありました。
以前、5代目の社長になったばかりの吉野浩行さんに「いつかクルマがインフラになる日、ホンダはどうしているんでしょうね?」と問いかけたことがある。「ホンダはな、オヤジが『バタバタ』(自転車に組み付ける補助エンジン。ホンダの原点)を作った時から、人々の生活を便利に、楽しくするものを作る会社なんだ。インフラになったクルマなんか作ってねぇよ」(JBpressより)
いいですね、この原点。「便利に、楽しくするものを作る会社」というシンプルさとそのプライド。好きになりそうです。今のホンダの従業員たちは、そういうプライドを持って仕事をしてくれているのでしょうかね?
どうも今の世の中は、欲望をいびつな形にしか開放できていない様な気がしています。素直に開放できないから、それが様々な形で変な所から噴出してしまっているような感じといったら良いでしょうか。
本来ならば、獣性とも言っていいエネルギーを綺麗に流してしまう場や時があってもいいと思うのですが、妙に世の中がおりこうさんになってきて、きれいに整理整頓された状態を初めから欲しているような、といってもいいかも知れません。
またまた話は変わりますが先日、家の田んぼの稲刈りの手伝いをしてきました。そのときにシミジミ思ったのは「生物の基本はやはり繁殖だなあ」という事です。
受精をし、子を作り、それを育てて、また子を作る。
自然界において、子供が出来ると言うのは至極当たり前の事であり、また、その自然な事を利用して人間も生活のための糧を得ている。で、また人間も子を生み、育て、老いていく。
どんどん子供が生まれてくるのは至極自然な事であり、同時にこれまた自然な淘汰も含めて死んでいく。
ところが、今は少子化の時代です。子供が少ない。生まれてこない。
これって種としてというか、生き物としての人間が確実に劣化してきているような気がするんですけどどうなんですかね?なんか生き物としての本質を歪められた事の当然な帰結でもあるような気がするんですけど?
エネルギーの感じられない社会ってのも、これに通じる所があるんじゃないのかな?って気もしています。
つまり発散を間違え、エネルギーを充満させきったはずの世代が妙におとなしくなり、おりこうさんにもなり、なぜか「老兵は死なず.......」である筈の世代が妙に幅を利かせすぎて他の世代を圧迫している。
しかもそうした世代の論理を変に他の世代に押し付けたがり、何時までも自分たちの「この世の春」を謳歌したがるもんだから、いつまでたっても軟着陸をしようともせず、引き際が理解できていない。
なんだか近頃はいろんな方面に対して「いい加減にしろよ」と思うことがありすぎですね。
とりあえず数の上での「老人基準」をもっと後退させ、エネルギーを溢れさせている筈の「若い世代」基準をもう少し立ててやる事が「楽しい社会」や「呼吸のしやすい社会」にするための第一歩になるんじゃあないのかなあ?と。最近はこんな事をつらつらと考えています。
Posted at 2011/10/11 10:04:16 | |
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2011年10月05日
何だかんだ言って偉そう言ったところで結局私も1保険契約者の一人に過ぎません。という事で「じゃあアンタはどういう保険の掛け方をしてるの?」と聞かれた時にどう答えているのか、というお話です。
私の条件を以下に掲げます。
保険の契約台数は4台です。
今回取得したサクシードバン。
嫁さんの乗るアイ。
個人車の色合いの強いBMW E36/5の318ti。
もっぱら代車用に特化しつつあるイスト。
という事はもっぱら比重の高いのはアイとサクシードバンとなります。
私の一家で保持する保険割引等級は20等級1台と11等級、10等級がそれぞれ1台づつです。8月を以ってロードスターは今現在一時抹消状態としましたので、もう一台は今回複数所有新規で7等級から始めることになります。
昨年までの等級の割振りは以下の通り。
20等級 BMW
10等級 イスト
11等級 アイ
ここに今回サクシードが新たに参入するわけです。
当初、サクシードとアイを車両入替してサクシードに10等級の割引等級をあてがい、「掃き出された」アイには複数所有新規の7等級を割振ってそれぞれに車両保険を掛ける事を想定していました。
ただ、それだと4台合計では結構な保険料になってしまいます。ぶっちゃけた話4台合計で21万円ほどですね。
もちろん各契約に車両保険をあてがう事は絨毯爆撃にも似た行為で、全方位を見た布陣である事は事実です。
ですが布陣という事でいえば古来、効果的に兵力を配置してこれた武将が名将と呼ばれてきたように「集中と拡散」を考えねば際限なく兵糧がかかってしまう事にも繋がります。上手く「拡翼の陣」と「魚鱗の陣」を重ねろ、という事ですね。
という事で今回はせっかくサクシード君が参戦してきましたので、誰に「飛車角(=つまり、より割引率の高い等級の契約)をどのクルマに当てはめ、どういう契約内容を配置とするかに腐心しました。
そんなワケで、基本的には4台の複数一括契約を基本(ミニフリート割引を適用する)に据え、各等級には以下のクルマをあてがう事にしました。
20等級 サクシード 車両保険あり。
11等級 アイ 車両保険あり。
10等級 BMW 車両保険なし。
7等級 イスト 車両保険なし。
つまり、より保険料の嵩む車両保険付き契約に割引率の高い等級を割振ったわけです。更に、どうせ乗る機会の極端に少ないBMWとイストには対物免責金額5万円を設定し保険料負担を軽減しました。
その他、色々細かい策略を張り巡らしもしましたが、憚りのある箇所もあったりもしますので細かい事は省略します。
で、まあ何とかかんとか技を駆使して4台合計で15万円ほどの年間保険料に落としこめるところまで行きました。ここまでいければ月々1万少々(ミニフリート契約だと分割の金利は掛からない)ですからねえ。
その代わり浮いた保険料は別口に溜め込む事にしておきます。つまり払った心算になって、その分は保険会社に預けるのではなく自分の手元に置いて置くわけです。保険会社に預けた所で使いたいときに自由に引き出せるわけではありませんからねえ。
貧乏人はどこかで我慢をしなくてはならないのが世の常ですから、全方位安全対策の車両保険はせめて15等級くらいになってからか、せめて1台車が減ってからのお話ですね。でも危険率の高い、と言うか露出度の高いクルマには車両保険を付けときます。
嫁さんのアイには付けておかないと怒られるのと、今ウチにあるクルマの中では一番時価の高いクルマですので、これは致し方のないところです。
まあ決まるまでは憂鬱なのはいつもの事です。一旦決めてしまえば早く忘れてしまうに限ります。後は事故の無い様にお祈りすることぐらいしか出来ることはありませんからねえ。
Posted at 2011/10/05 21:41:49 | |
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