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2012年08月26日 イイね!

相手が同じ土俵にいる事を暗に期待しているようでは話が通じる筈がない

説得や話し合いというのはなかなか骨の折れる作業です。先ず第一前提として物事に対する認識の共有項が無ければなかなか話が通じないものです。


例えばよく自宅事務所でパソコンなんぞをいじっていると、宗教のおばちゃんが我が家の柴犬ペロに吠えたくられつつも健気(というほど可愛い存在ではない)に玄関まで辿り着いてくるわけです。
で、呼び鈴を押しつつ「エ○バの証人の何とかと申しますが....」と開口一発とやるわけですが、大体私に宗教がらみの話で話の噛み合うところを見つけるどころか、そもそも話を聞かせること自体が無理な話だよなあ、と。結局憮然とした顔で即座に「ああ、宗教に用はない」で門前払いされて終わり、というのがいつものパターンですね。


人にはそれぞれ切実に感じるものの優先度というものに差がありますから、別に精神的に困っているわけでもない所に「あなたは神を信じますか?」と聞かれた所で「何だそれ?食えるのか?」と返されるのが関の山です。
逆に言えば。精神的に追い詰められている時に大仰に褒めてくれたり、精神の逃げ道を用意してくれたりすると意外なほどにあっさりと「ころぶ」ことも、まあ、あまり褒められた話ではありませんがある話です。

さて、これは車のセールスも同様で、欲しくも無い所で同様に「新車いかがっすか?」と聞かれてもこんなご時勢では「イラネーよ」の一言で終わりです。
もちろんそれでも虚仮の一念で飛び込み営業をかけてお客さんの掘り起しをするというのも無駄とは言いませんが、これはこれでなかなかに茨の道です。私もやった事(というか、やらされた事)ありますけど。
まあ、中には「犬も歩けば....」、という僥倖も無いとは言いません。でもまあ、それはそれで「蛇の道は蛇」という言葉もあるように所謂「ドアノック商品」とか「セールス話法」なんて呼ばれるものもあるわけです。まあここでは本題ではないので触れませんけど。
じゃあ他にはどうすりゃあ良いねんと聞かれれば、そりゃあ予算の掛けようもありますけど、それよりは「こんな車が出たんです。興味のある方は試乗車も展示車もありまっせ」とチラシでも蒔いて定期的に需要の掘り起しをかけ、ショールームに来てくれたとか、アンケートに回答を呉れたとかの所謂レスポンスがあった人に営業をかけた方が遥かに効率としては良いこともあったり。
で、そうした事をきっかけにしたり、車は買わんでも整備工場だけは利用してくれていたりという、何がしかのきっかけを元手にした方が車の営業に限らず、この手の営業は遥かに上手く回るもんです。


さて、延々と何でこんな「話の通じる・通じない」という事を書いているかというと。中韓の事なんですけどね。


例えば日本国政府としては「領土問題は存在しない」とか「解決済みの問題である」とかさ。それだけじゃあ足りなければ「こういう文書があって」とか「こういう経緯があって」などと言い足して、それこそ朗々と正論を主張し続けるわけです。
別に外国の味方をするつもりは毛頭ありませんし、その主張が間違ってるとも思いませんよ。でもね。そりゃあ、正論かもしれないし間違っているわけでもないけども。


けど相手がその話を聞くか否かはまったくの別問題なわけですよ、実際の話。


例えば「三つ子の魂、百まで」じゃあないけど、受けてきた教育や昔から聞いている話という前提条件自体がまったく異なるわけですから「話せば分かる」なんて事を相手に期待する事自体が冗談みたいな話だな、と。

たしかに普通に考えれば併合中は日本の本国財政が傾くほどにインフラ投資が朝鮮(台湾にも)に対して続けられ、日本人国籍も与えられ、日本人としての選挙権もあり、忘れ去られた文字であったハングル語教育も受けることが出来るようになって、併合前と併合後では人口が倍、平均寿命も倍になったわけです。まあ、これだけじゃありませんが。

で。

こんな植民地が現実にはあるわけが無く、実際サンフランシスコ講和条約の調印会場にだって「韓国は日本と戦争状態ではなかった」として「会場に来たければ、その便宜は図ってやる」という程度の待遇しか与えられなかったわけです。戦勝国としての招待すらされなかった。まあ当たり前といえば当たり前なんですが。

「我こそは臨時政府なり」と謳い上げる勢力も当時無かったわけではありませんが、当の韓国にとっては「黙っているうちに勝手にインフラが整備され、町並みが整い、衛生状態は良くなり、生活環境は豊かになり」という状態だったわけですから文句の出ようも無いよなあ、と。

仮にそこで独立した所で、後は全部自前でやる事を思えば補助金貰い放題の方が良いしね。まるでどこかの地方自治体のようですが。


ただ戦争中、その存在すら公認されてもいなかった後の政府首脳陣にとっては、そのままでは立つ瀬が無い。そりゃあそうだよなあ。


となれば、後付で「俺たちはがんばったが抵抗も空しく、日本軍は輪をかけて残虐だった」というストーリーの方が彼らにとっては都合がよいわけです。これで自称・戦勝国としての基本ストーリーは確立です。
そうすると自動的に「俺たちは被害者なんだから、もっと賠償金よこせ」というサブストーリーも完璧です。日韓基本条約の内容は基本コレなわけですし、あくまでも「俺たちは被害者だった」というところが出発点です。

そういえばたまに出てくる歴史認識の共有なんてこういう観点から見るとチャンチャラおかしいだけの話なのがよくわかると思います。


で、コレを70年近くも言い続けてきているわけですから今更正論を言った所で修正が効くのか?という事を考えてみるとなかなか難しそうだよね、と。さしあたって今はコレで困っていないだろうし。

教科書問題といわれる一連の馬鹿騒ぎもそうで、一方的に「日本の教科書は偏向している」と言うのは、「本当の意味で偏向しているまま」でいてくれていないと自分たちにとって立場上困るから言っているだけなわけです。
更にそれで言い足りないときは「日帝の帝国主義が再び....」とかも言ってみています。なんじゃ、そら?って感じなんですけどね、言われている方からすると。相手をなぜか不愉快にさせるため言葉としての「お前のかーちゃんデベソ」以上の意味も無いんですけどね。実は。




だから、これからはもちろん正論を尽くす事は一方では必要なことではあるんですが、それはそれとして「相手に分かってもらえる」事を期待しない、という心理状態はやはり必要な事じゃあないのかなあ、と。
「とんとんトンからりっと隣組」状態はそれはそれで美しい光景ではありますが、国としての隣同士ってのは昔から、そんなに上手くいっていた試しは無いってのも歴史の教訓ですからねえ。

それともう一つ付け加えるのならば、ガセネタを言い募られた程度で挫けてしまうほどの受験用の貧弱な歴史知識などではなく、もっときっちりと近・現代史って奴を取り上げる時間を作ったほうが良いんじゃあないかと。

実際、明治維新以降の日本史の授業って、ものすごい駆け足になる印象が強くって。

で、そのくせ教科書ではフォローしきれない事象がバシバシ問題なんかで出てきた日にはそりゃあ嫌になるよねえ、と。だって何回教科書の該当箇所を読み直したって一言も出題内容に触れていないことも珍しくなかったですからね。
もっと時間をかけてやるほうが良いと思うんですけどね。何せ2000年分はみっちりあるワケですから。


という事で今日のお題はこのくらいで。
Posted at 2012/08/26 19:13:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月24日 イイね!

もう車なんて修理して乗るものじゃあなくなってきているのかも知れん

車屋同士の話として話題に上るものに「平成10年前後がやっぱり一つの区切りだったように思える」なんて話があります。

あの頃がプリウスの初代の時代ですし、GOAだ何だと色々変化が目に見える形であった時代でもありました。部品屋さんであの頃聞いた話では、GOAボディからは普通の溶接機では歯が立たなくなってきている、なんて話もあったものです。

それでもまだ、あの当時はエンジンにしたって直噴が云々とかVVT-iが云々とか言い始めていただけと言えばそれだけでしたから、今の事を思えばかわいいものなのかなあ、と。

そういえば、オーディオやナビ関係の工事をするにしても先ず手始めはインパネ外しから始まるわけですが、あの頃から何でもかんでもクリップで止まっているパネルばかりになったものです。
初代アルファードにしたって、あの巨大なフロントパネルが一体でガポっと外れるんですから、それを目の当たりにしたオーナーさんの唖然とした顔は今でも覚えています。スライドドアの内装パネルにしたって一体だったもんなあ、あの大きさで。初期の頃は良く歪んでいたものです。

もちろん、こうした大物パネルの取付けに関しては、新車の製造ラインを流れている時にはある程度の許容範囲内の中で寸法の誤差はありませんから、それこそ位置決めをした後は「パンパンパン」と握りこぶしで軽く叩いてやれば、おとなしく所定の穴におとなしく納まってくれる....筈です。


ところがですねえ。


困るのは事故した車なんかですと、それこそどうやって寸法合わせりゃ良いんじゃあ、というものも珍しくありません。となると、どうやっても寸法が出ない、なんて事もママあったりするわけです。
聞いた話だと、さすがにロードスターなどはオープン専用ボディだと感心するのですが、逆にフレームが硬すぎて修正にはエラク苦労するんだそうです。

特に初代モデルのフロントセクションなどはリトラクタブルヘッドライトの作動クリアランスも絡んできますからどうやっても寸法が出ないというか、苦労させられるのが常なんだとか。


それでもまだあの頃なら、とは思うんですが。



時代は移り変わって今現在。

ボディパネルのプレス圧が何とかパスカルなんて言われても門外漢にはまったくピンと来ないわけですが、それはともかくそんな言葉があちこちで聞かれます。まあ、多分それだけ硬くしなやかな、同時に今までのプレスでは太刀打ちできない、いわば加工し難い鋼板を使ってでも軽く強くしたいのでしょう。それでも随分重い車が増えたなあ、とは思いますが。
溶接には従来のスポットではなくレーザー溶接を多用しただの、接着剤も使ってみたり、パネルの折り返しもすべて口を塞いだりとかやっているのでしょう。これで随分と強く静かなボディが出来ているのだろうとは想像します。

ただ、それと同時に。
特に強度を必要とされない部品のプラスチック(ABSとか)化とサブユニットの巨大化も同時並行で進んでいるようです。工数を減らしつつ、何とか少しでも軽くしたい、という事なんでしょう。

こうなってくると、事故車の修理現場て悲惨なんですよねえ。ラジエーターユニット外しただけもあちこちバキバキ言って、どこかしらからプラの破片がパラパラ落ちてくるとかさ。

近頃はこうしたプラスチック化と同時並行で、どこもかしこにも何らかのセンサーが噛んでいて、下手げにバッテリー交換しただけでもどっかのメモリーが飛んだだの、窓ガラスが動かないだの、という事があったりします。
そうなると電源を外す前にメモリーセーバーなるものを繋いでおいて、それから次の作業に掛からないとおっかない事にならないとも限らない。油断も隙もあったもんじゃあありません。


修理が上がったら上がったで、今度は一応ディーラーに持って行って念のためのコンピューターチェックも立っておいたほうが良いのでしょうねえ。多分。


私自身の体験ではありませんが、ベンツで警告灯が点かないような設定が施されていた個体もあったようですからね。
おそらく修理するにはいくら掛かるかわからない、もしくは判ってはいても想像したくないくらいの金額が掛かる。でも警告灯が点いたままではオークション値が下がってしまう。

じゃあどうするか?

コンピューターの設定をいじって、警告灯だけは付かないように設定をしておく。
どうせオークションの鑑定人だって実際に乗って確かめるわけでもありませんから、エンジンさえ掛かってくれればチェックを通り過ぎることは可能です。嫌な話ですが。

こうなると、車のコンピューターなんぞはブラックボックス化してしまい、ディーラー以外ではいじれない様にしたほうが良いのかもしれません。そんな風にも思ってしまいます。


それだけならまだしも、エンジンのダウンサイジングにしてもそうだし、ハイブリッドにしてもそう。こうまでからくりの多い構成になってくると、そういうところで強制的にメカの世代交代が強制的に行われているのが今なのかもしれません。もう何箇所かは「ハイブリッドお断り」な工場もあるのが現実ですし、部品代も高騰の一途を辿っています。


部品代といえばヘッドライト。

先日聞いたところでは、現行ゴルフのヘッドライトユニットって一式(もちろん片方で)20万円するんだそうです。これだけで車買えちゃうっての。いやマジで。へー。


その一方で外車の中古なんかは、新車価格を思えば値下がりが激しいですから、傍から見て「そんな車に手を出しなさんなよ」って思ったりする方もあったりもします。
で、その一方で何かトラぶったときには新車価格に対応した部品代なわけですよ。しかも外車の場合は実際の所、日本車感覚の部品代の約3倍くらいは見込んでおいたほうがショックは少ない事が多いわけで。

で、得てして安く買おうとする人ほど、また安く買った人ほど維持費や修理代が頭の中にまったく無い人が大半なんですよねえ。やっぱりどっかでバランスが取れるように動いているわけです。君子危うきに近寄らずってのはやっぱりあると思うんですけどね。


もうね。何とかして安上がりに済まそうと思ったら、素直にある程度のお金を出して車を買え、っていう世の中になっているのかもしれません。修理なんて考えている場合じゃあないよって。直すのにエラク苦労している現場を見てしまうとね。
タイヤ代をケチってアジアンタイヤとかプライベートブランド買っている様じゃあハナから相手にされないよ?みたいな。

Posted at 2012/08/24 18:46:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月19日 イイね!

どうせ買うなら

どうせ買うなら先日見かけた記事に「団扇の効率」に関する記事がありました。 探してみたら当時の記事が見つかったので以下勝手に引用。すみません。


人間の体は発汗による蒸発を起こすことで体温を下げる。しかし、肌にまとわる空気の温度や湿度は、時間が経つにつれて高くなり、蒸発は起きにくくなる。肌をとりまく1~3ミリの動きのない空気の層である「境界層」は、屋内の自然な空気の対流では動かないためだ。つまり、うちわは境界層の空気を温度・湿度が低い空気に入れ替える役割を果たしているわけだ。

エネルギーの問題については、人間は安静にしている場合100ワットのエネルギーを使っているらしい。うちわをあおぐと、約1ワットエネルギー消費が加わるかもしれないが、体の周辺の空気の速度が大幅に増すことで冷えやすくなる。1%の努力で、2倍の涼しさを得られる可能性があるとしている。


.....とか何とか。
という事で皆さん団扇を使いましょう、という話ではないのですが、まあそういう言い訳はともかくとして今回は団扇ならぬ扇子のお話です。

私は昔から扇子とかの小物が好きです。このためガキの頃は母親がどこかしらで買ってきて仕舞ってあった扇子を持ち出して扇いだりしていました。しかしこれが臭かったんですね。というのも良く見かけるあの、香料を染みこませた奴だったからです。
あの匂いのある扇子。昔は香木で骨を作ってあるものとばかり思っていたのですが、よく考えてみれば一般庶民の買える程度のちっちゃな扇子如きにいちいち香木なんか使っているわけも無く、実は香料を染みこませてあるだけと気が付いたのはつい先日のことでした。


で、そんなワケで扇子好きな私なんですが、一般の売り場でよく見かける扇子にはどうも食指が動きませんでした。何故ってあれ、コストを意識しすぎている為か妙に小ぶりだったり、そのくせ変な絵柄が印刷されていたりで趣味が悪い。
あちこちで偶にあれをパタパタ扇いでいるおっさん(私もおっさんですが)を見かけたりするのですが、どうせ団扇として本気で使うつもりなら何でもっと大きな団扇を選ばないのか、とか。涼しさが全然違うじゃあない。あと、変な絵柄や香料付きのとかも同列ですね。私からすると。


じゃあ、私にとってのカッコイイ扇子とはなんなのさ、という話なんですが。

一言で言えばシンプル・イズ・ベストということになるんですが、イメージとしてはやっぱり白扇。どっかのウイスキーの宣伝ではありませんが「何も引かず、何も足さず」という感じでしょうか。
という事で、はじめに買ったのが写真手前にある茶色の扇子で、数年前に京都駅の売店で買ってきたものです。

まあ良くある光景ではありますが当時、商品棚には色とりどりの飾り扇が所狭しと並んでいました。でも私はそんなものに目をくれず白扇を探したわけです。でも無かったんですよねえ。
そんなこんなで大きさを確かめたりなんだりと10分ほども棚の所に張り付いていたわけですがお目当ての商品は見当たりませんでした。で、さすがに見かねたのか店員さんが声をかけてくれました。すかさず私は「なるべく大きい白扇が欲しいんです」と言ったんです。が、店員さんも困った様子。まあ、早い話「ただの白扇」などを欲しがる奴なんぞいないので、商品としても扱っていないという訳で。
ただ、店員さん。ちょっと戸惑いながらも「白扇はありませんが、柿渋のものならあります」とのこと。展示棚の一番下の奥にひっそりと置いてあるものを取り出してくれました。

で、イメージとは少々異なる所はあるにせよ、大きさも何とか許容範囲内でしたのでそれを買ったのです。


さて、数年間の風雪を経て少々柿渋も剥げ、年期が出ても来ましたのでそろそろ外出用として一本新たに新調しようかと思い始めたのが数日前。今度はネットで色々物色を始めました。
よくよく思い出してみれば、私の白扇のイメージの原風景は学生の頃にツレに見せてもらった白扇でした。何でも将棋雑誌の懸賞(詰め将棋で次の一手を考えろとかいう問題だったらしい)で貰った物らしく、私的には扇子の中央に黒々となにやら書かれていた将棋の先生の一筆が余分(失礼)といえば余分でしたが、あれがカッコ良かったなあ、と。

という事は、日本将棋連盟とか日本棋院あたりのサイトに行けばあるかも?



ありましたねえ、いっぱい。

どうも扇子のサイズとしては一般的には25.5cmあたりが最大サイズになるようです。少なくとも私の見た限りでは、ですが。ちなみに最初の柿渋扇子も25.5cmでした。
今回も当初は白扇しか頭に無かったのですが、嫁さんの横槍もあって結局黒い扇子になってしまいました。まあ良いけど。



今回の扇子は何年持ってくれるかなあ。次は?.....多分もう一度渋扇を買うだろうなあ。
Posted at 2012/08/19 12:34:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月17日 イイね!

「宇宙の戦士」

初めて「宇宙の戦士」を読んだきっかけは、おそらくこの本を知っている半数以上の人がそうでしょうけど宮武一貴氏デザインのパワードスーツ(原作内では「強化服」と呼称)のイラストが載っているからでした。

しかし残念ながらと言うか何と言うか、実際の原作に登場する強化服に関する記述やストーリーは、おまけと言っては失礼ですが、それほど主要な部分を占めているわけではありません。
冒頭の戦場への降下シーンから撤収に至るまでの描写はわくわくさせられたのも事実ではありますが、そのシーンが終わると物語はいきなり主人公ジョニーの高校生活に移ってしまいます。実際私が初めて読んだときはそうした強化服の出てこない場面をスッとばかして読んだものです。

では宇宙の戦士で語られているお話は何が中心となっているか、ですが。

私見では、やはり「歴史と道徳哲学」の記述でしょう。あとがきでは著者のハインラインのファシズムへの傾倒などという書き方がなされていますが、私的には「そう?」って感じです。
作中では「暴力は他のいかなる政治手法よりも明らかに歴史上の多くの問題を解決してきた」とか、軍隊とは「適切な量の暴力を、適切な時に、必要なだけ注入する」暴力をコントロールする為のシステムであるだの、という記述が出てきます。

まあ、少々乱暴な表現でもありますけど、現実問題として実際にはその通りだと思うんですよね。実際にその力を直接的に行使するか否かはともかくとして、物事を通す為には誠実な言葉も時には必要かもしれませんが、それ以上に有無を言わさぬ背景というものが必要なときのことが多いわけです。現実問題としても。

何故か日本人は空想主義に走る人が多いと言うか理想主義に過ぎると言うか、例えば国際連合は平和の為の組織だ、などという幻想を描く人が多いわけですが、現実的には未だに第二次大戦の戦勝国連合というのが実際の姿ですし、敵国条項だって残っているわけです。まあ、現実面に影響を及ぼす事はほぼ無いとは言われつつも。
また国際法などもそうですが、これまた現実的には紳士協定というか、無理を通そうとする国も絶えない(性質の悪いことに常任理事国にその傾向が強い気もする)ワケです。それこそが強大な軍事力を背景にしたりして、ですね。



戦後の日本は色々な幸運もあったにせよ驚異的な復興をとげたわけですが、不思議な事に軍隊というものを公式的には保持しません、という憲法を持っている国です。尤も現実的には必要な武力はアメリカに頼りつつ、それでも足りなさそうな部分は自衛隊という「軍隊ではないらしい」志願制の軍隊を整えています。
ただ、どうも日本の経営陣もこの自衛隊を持て余している節があり、現実問題として連度はピカイチであるにも拘らず、でも博物館に飾られている日本刀のように「抜かれることの無い刀」になっているような気はします。

しかし。

周辺国からしたらおいしい話ですよね。

この上も無くぷりぷりと肥え太った牡蠣でもアワビでも何でも良いですけど、それが強固な殻で自身を守ろうともせず、強力な軍事力は持ってはいるもののアメリカという農場の番人的な外部の人が居るというだけで、剥き身のままで転がっているんですよね。近くの海に。
しかもそれだけに飽き足らず、未だに70年近く前の事をウジウジと気にしているらしく見えて、馬鹿な話、ウソをでっち上げてまで「ごめんなさい」と言い出す奴もいる。しかも「人類はみな兄弟」などと他愛も無いことまで言ってみたり。

おいしい獲物ですよねえ。周りからしたら。

情報は捕り放題、人材も引き抜き放題、仕事も横取りし放題。何てったって国会で「他国に仕事を回しましょう」なんて呑気な事を決めてしまうほどなんですから。
しかも援助という名の上納金もさせ放題で、何かあったら「侵略国が何を言う」とか「戦時賠償と謝罪を」と繰り返せば良くって、しかも頼みもしないのに勝手に新しい戦争被害を作ってくる馬鹿も居る。70年も前のことなんて知らねえって。俺が当時何をした?って感じ。


しかも輪をかけて馬鹿馬鹿しいのが、やっと殻らしきものの装備につながる筈なのに、「オスプレイの装備反対」とか何とか。馬鹿かね?と思う。
調べてみたら自前の県予算が3割程度でしかなく、後は補助金頼みの万年生活保護受給状態に等しい自治体が、えらそう言ってられる状態か?とかさ。誰に養ってもらい、どこを向くべきかは普通の感覚ならば自明の事と思うんですがねえ。
自分の身や国土を守るためならば、基地周辺が危ないと言う前に何でさっさと疎開をさせないの?とか。そもそも論として、何でそんなところに学校の設置許可を出したの。


暴力はいかんとか、平和に物事は進めるべきとか、きちんと議論を尽くすなどといったおとぎの国のお話は妄想だけにしておいく方が無難だと思うけどなあ。馬鹿が刃物を持っているのは精神異常であれば違法でない一方で、一般人の自衛のための武器の保持は何故か認められないってのも異常だと思うけどねえ。

Posted at 2012/08/17 17:20:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月16日 イイね!

嫌なら辞めろ。でも。

「こんな会社もう嫌だ。辞めます。」よくある風景です。まあ別に良いんじゃあないですか。嫌になったら辞めれば良いのです。精神衛生上もよろしくない事ですし。

ただし、できることなら辞める前に次の行く先を手当てしておいた方が何かと安心できるという物です。しかもこんな状況下では、次に移るにしたって何も自分のほうから先に崖っぷちに立つことも無いかと思います。少なくとも私自身は「次」の手当てを済ませてから今までは辞めてきました。


さて。

でも辞める前に確認しておいた方が良いと思われることがあります。またこれはこれから就職する新卒の方にも当てはまる事もあるかもしれません。
次の職を手当てするに当たって。これは新卒の人にとっても言えることですが、はたしてあなたには次の職場から


「この人なら買っても良い」と思わせるだけの好条件


があるでしょうか?という事は考えておいた方が良いと思います。これは最低賃金が云々などという妄言を吐く以前の話で、切実に考えておいた方が良いことだと思います。
だってあなた自身は商品であり、買い手側が強い昨今である以上、就職希望先はあくまで「買って頂くお客様」です。商取引に於いての駆け引きはいつものことではありますが、売り手側がハッタリを含めて大きく出ることはあるにしても、積極的に買いたくない商品に対して買い手側が値を吊り上げるという行為は一般的に考え難い事です。
例えば中古車。中古車を選ぶ際にもちろん予算はあるにしても、それ以前に買おうとする車の条件があるでしょう。不幸なことに一般的には見向きもされない車種もあるのが現実です。尤も中には不人気車の中から良い条件(相対的に安く買う)のものを探し出してくるのが好きな人も居ますけどね。


ぶっちゃけ、よくニートの就労対策が云々などという話が出ますが、買い手側からしたら「果たして彼らにまともな商品価値が期待できるのか?」という根本的な疑問がある方が当然でしょう。
コミュニケーション障害だから云々などという話も散見しますが、私からしたら馬鹿な話にしか聞こえません。わざわざ自分の商品力がマイナスである事をアピールして買い手が付く筈も無いのに。



買い手側からすれば、なるべくなら良い条件の商品を選ぼうとするのが消費者としての一般的な行動パターンだと思います。
つまり、商品たる側からすればいかに自身を良く見せるか、という事も必要でしょうけど、それ以前に買ってもらえるだけの商品価値が自分自身にあるか?もしくは備わっているか?は考えておく価値があると思います。

また商品価値が無さそうだ、もしくは薄いのであれば今からでも買ってくれそうに思わせるだけの条件や経験を積めば良いだけの話です。ただ残念ながらこの付加価値という奴は、ただ「長く勤めました」とか「とりあえず大学だけは出ました」だけでは身に付かない事が多いようです。
それこそ、そこに大なり小なりのプラスアルファを自分自身でくっつけていくしかありません。まあ、大概はそれに気がつかずに「その時・その場」になるまで時間を過ごしてしまっていることが多いんですが。この辺が「日頃の努力の賜物」という事になるんでしょうけどね。


また、人それぞれに良いところはあるといいますが、当然の事ではありますけど人は平等に生まれつくわけではありません。でも良い所がそのままアピールポイントになるとは限らないわけです。
例えば私は身長が190センチほどもありますけどそれが生かしきれているかと聞かれればそれは無いと思います。「これだけ指が長ければ何とかのコードが楽に押さえられる」などという話も聞かされたことはありましたが、楽器演奏に何の興味も縁も無かった私にとって指の長さはさほど意味を成していません。


で。これまた複雑な事に、人には運の巡りなんてものもあります。やっぱり運の良い奴って人はいるもので、何故か妙にめぐり合わせが良い人っているんですよねえ。
ただ運が悪いのならば、それを少しでも良い方向に行くようにする努力だって必要じゃあないかな、と。少しでも明るい表情をする、態度をとるという事だって必要じゃないかな、と。



話が長くなってきたのでこの辺で終わりますが、自分自身の商品価値という視点もたまには考えてみても良いんじゃあないでしょうか?と思います。
Posted at 2012/08/16 12:17:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   01/14 11:39
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