2017年06月25日
近頃は真っ先に定時で帰ろうとする新人君の話をよく見かけます。飲み会に誘うと「それって残業代が出るんですか?」と聞かれちゃったりね。とあるお客さんからも「近頃は残業時間がうるさい」という話をよく聞きます。その一方で電通の新人さんが超過勤務を苦にして自殺してしまったなんて話もあったりするわけです。
うん、そーねー。
ちなみに私の新車営業マン時代は「残業時間って何?それって日本語?」ってくらいの感覚です。朝は8時半から夜は10時過ぎまで拘束されるのが当たり前で、加えて決まった休日などほぼ皆無。1ヶ月のうちで満足に休める日など2日位あれば良い方という感覚でした。
あるとき労働組合から勤務時間実態調査なるシートを渡されて記入させられた事が数ヶ月ありましたが、まあ14時間、15時間なんてのはザラで当時「『女工哀史』の労働時間ってのはこんな感覚だったんだろうなあ」と感慨にふけった事もありました。
ところが場所が変われば感覚も大きく違うのも不思議な現実で、自動車販売会社から保険会社へ転職してみたら土日祝日は休みだは、出勤も9時からの夕方5時定時で、自分が終わろうと思えば「じゃあ、お疲れ様でした」と帰れてしまうという、なんとも隔絶した世界がそこには展開されていたのでした。
しかもオフィス所在地は市街地のど真ん中という好立地でしたから一歩外に出れば飲み屋勤務の兄ちゃんやお姉ちゃんが、そこかしこでの呼び込みに精を出している有様です。ついつい誘い合わせてほぼ毎日6時過ぎには「じゃあお疲れ様でした」とジョッキをあおっているという、ところ変われば人も変わるという生活を当時謳歌していました。転職前はガリガリ君だった私が転職後は10kg増えましたからね、体重。
私が自動車ディーラーに入社したのは平成4年ですから、バブル崩壊後とはいえ少なくとも今よりはまだまだ余韻のあった時期です。「仕事人間はかっこいい」という雰囲気がまだまだ強い時代でした。
ただ本来ならば自動車販売業の従業員は「販売台数」という成果を売る商売な訳ですから、本質的には拘束時間など意味はありません。
個人的にはそう思います。
仕事をたくさん抱えた人間や手の遅い人間ならば遅くまで仕事をする必要もあるでしょうけど、定時を過ぎているからといって超過時間分の給料を払わなければならない必要があるのか?と思ってしまいます。成果を売る商売なんです。単に手の遅い人や仕事のない人間の付き合わされた超過時間分までをも給料計算に入るのは違うと思うのです。
挙げた成果に対して明確な基準でもって、依怙贔屓でなくきちんと計算できる金額を成果給として支払う。それで良いと思います。また、そういう所謂「できる人」に対して労働時間を制限しようとしたりするのもいかがなものかと。できる人には権限と裁量を与えて得意分野で好きにやって頂くという事がなぜ考えられないのかね?例えばアリコ時代には、いつ仕事してるんだろ?と思ってしまう人が10年来、常にトップの成績を上げているという光景もありました。
報い方は人それぞれです。開発が好きな技術者さんに何故年齢一律で得手でない管理業務などをやらせようとするのかが不思議です。管理職になる事が双六のあがりに相当するとでも思っているんでしょうか?
東芝のフラッシュメモリー開発者のインタビュー記事を目にした事がありますが「東芝が好きで、開発が好きだったから、できれば東芝で開発を続けていたかった」とか「フラッシュメモリー事業が会社の基幹事業になったときもありがとうの一言もなかった」という内容には涙が出ました。報い方が下手だよねえ、って。そりゃあ、中韓へ流出もしますわ。ちなみにGT-Rのチーフエンジニアの水野さんも日産退職後は台湾系の開発会社に在籍しているとか。
確かに月末になれば純利益たる給料が出る、人任せの幸せが期待できるサラリーマンという職業は個人事業主の私からすればうらやましくもあるんですけど、今でも夢でうなされる時があるあの息苦しさは「もう結構」って感じですねえ。
Posted at 2017/06/25 12:19:26 | |
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2017年06月11日
今乗っているサクシードは昨年3月に買った初度登録平成24年(つまり現行マイナーチェンジ前)の個体です。いつもなら買って直ぐにタイヤは新品へ交換してしまうのですが、当時履いていたタイヤ(たぶんTOYOだったと思います)はかなり残り溝があったのでさすがに勿体なく思え、そのまま履きっぱなしにしていました。
ただ、いい加減交換したい気持ちが我慢できなくなり今年1月になってやっと交換。ただし、この時は6PRのバンタイヤではなくミシュランの乗用車タイヤ(XM1の155/80R13)を選んでみました。純正サイズのXM1は現在製品ラインナップから外れてしまっているので仕方なく1サイズ小さいものです。
理由は2つ。以前乗っていたサクシードにもミシュランXM1の、この時は純正サイズを履かせていたのですが、ずいぶん印象が良かったから。
もう一つの理由は、今のサクシードの前にH19年初度登録のサクシードに履かせた事のあるバンタイヤのミシュラン・アジリス(純正サイズの165R13の6PR)が、あまり印象が良くなかったからです。確かにミシュランらしいがっしり感はあったのですが一方で妙にタイヤが重いというか挙動が重苦しく感じる走りとなってしまい、ちょっとがっかりしました。このため今回もそのままミシュラン・アジリスを選ぶ事に躊躇してしまったわけです。
で、その結果は。
駄目でしたねえ。
ショックに対する当たりが柔らかすぎて乗っていて気持ち悪い。高速道路上では好印象なタイヤでしたが、一般道を走るタイヤとしては正直気持ち悪い。うーん大失敗。
ただ、履いたそばから嫌になったからと言ってもタイヤ代2万プラス交換工賃という大枚を払ってしまった後の事です、さすがに直ぐに捨てる気にはなれません。どうしよう。
結局、車検用にもう1セットある純正サイズのバンタイヤセットに早々に履き戻して乗っていましたが、こっちもこっちで乗用ミシュランほどではないにしても柔らかいんですよねえ。仕方なくフル積載状態の指定空気圧にして乗ってましたが、ホントにこれで貨物用タイヤか?と思うほど柔らかい。という事はバンといえども一般の方々が求める乗り心地の平均値ってこういうものなのかなあ?
こんな状態でしばらく乗っていたのですが、さすがに我慢が出来なくなり、先日「エエイ、ままよっ」ってばかりにもう一度純正指定サイズのミシュラン・アジリスを仕入れてしまいました。正直、あの柔らかい乗り心地のタイヤよりマシになれば重さを感じる挙動くらいは我慢できるか、という半ばあきらめを込めた気持ちだったんですが、
結果は大正解。
ああ、これこれって感じ。ずっしりとした剛性感に軽快な挙動。安心してタイヤのことを忘れられます。これぞミシュランって感じ。
じゃあ逆に、平成19年式サクシード+ミシュラン・アジリスの違和感は何だったんでしょう?あれほど悪かった前回の組み合わせの印象の原因が思い当たりません。走行距離は今のサクシードよりも少ない個体だったしタイヤの個体差なのか?それとも、どうも前オーナーさんは御高齢のオーナーさんだったらしい印象ですから、あまりにもシェイクされていない足回りだったからなのか?
まあ何はともあれ、これでしばらくはタイヤこのとは考えなくても良さそうな雰囲気です。こうなりゃ次回もミシュラン一択だしね。ただし、このサイズのタイヤを生産し続けてくれていればの話だけど。
Posted at 2017/06/11 11:45:10 | |
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