2020年10月10日
とかく近頃は失敗が出来ない世界になってしまっているようです。
勝ち組・負け組という言い方にしてもそうですし、上級国民という呼称などもレールに乗る事・乗っている事が至上命題になってしまっている雰囲気を感じます。働かせて貰っている立場のくせに勤め先の企業をホワイト・ブラックで言い分けるのも、ね。嫌なら起業しろよって思うのですが、そういう事はしないのね。たしか起業数が随分落ち込んでいる、とかどっかに書いてあった様な気がします。
こうした雰囲気はクルマの世界でも濃厚にあって、例えば分かり易い所で言うと出てくるクルマがどれもコレも普通のクルマばかりになってしまっている、という事。面白い車が減ったとは良く言われる事ですが、みんな失敗したくない雰囲気はクルマメーカーの中の人だって同じだ、という事でしょう。トヨタですらレクサスLF-Aを1台出すのに社内ですったもんだしたようです。
かつてホンダが初代ビートの開発をスタートした時、「ホンダも大きくなった。だから少しくらい失敗したって良いんだ」と当時の川本社長が口にし、亡くなる直前の本田宗一郎がビートの新車発表時に「良いもの作ったね」と顔をほころばせたらしいですが、今はそんな事あるのかなあ?
大きな成功は無いかもしれないが大失敗も無い。経費や燃費で失敗したくないから軽自動車やハイブリッドばかりに目が向いてトヨタの社長が言う様な「ピストンがいっぱいあって、ガソリンを垂れ流し、大音量をまき散らすクルマ」が出てくる様な雰囲気はかけらもありません。
草食系な人が増えた、というより肉食が生きていけない・生きずらい雰囲気が草食系の世界を世の主流にしていき、結果的にそうした環境に適合した人達が主流になっていった、という事なのでしょう。波風を立てない世界は静かではありますが、大きなうねりも当然起きにくいんだろうな、と。
で、失敗できない・したくないという事もあってワリを食っているのが王道以外が売れない、というクルマ世界なのでしょう。新車発表時の初動受注数は大きくとも、新車効果が非常に短い、というのは良く聞く話です。逆にキワモノは受け入れられない。努めてオーソドックスに、奥さんの言う事を優しく受け止め、子供達の送迎やおじいちゃんおばあちゃんにも優しそう、荷物も積めそう。こんな感じなのが某軽自動車なのでしょうねえ。
Posted at 2020/10/10 09:00:20 | |
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2020年10月09日
令和2年10月8日、エンジンスタート時の初動回転数が妙に高くなったなあ、と思って注意してみて様子を見ていたら、3~40km辺りで妙に加速が鈍る挙動が現れ、リアガラスを見たら結構な白煙をまき散らしている様子が確認できました。窓ガラスを開けるとオイルの焼けた匂いも確認できました。ヤバいか?
以前から加速が少々鈍る兆候がたまにあり、以前と比べてエンジンが少々煩くなったかな?、とは思っていましたが今回ちょっと重症かも?
うーん、もう13万キロを回ったしなあ。まあ段々キリの付け時も考えなくちゃならんかなあ?とか思ってはいました。でもその一方で、今がそろそろアイの出物を買える最後の時期だろうな、とも思っていました。
アイの生産打ち切りが平成25年9月ですから既に7年前の話です。となると、いい加減選べるタマが少ないです。というか無い、に近い。そもそも最終期のアイの売れ筋は圧倒的にノンターボのビバーチェばかりでしたから、私好みの最終型4WDのTターボなど欲しくても新車で買った人がそもそも圧倒的に少数派ですから、出会える僥倖に期待する他ありません。もっとも出会えたら出会えたで今度は価格に躊躇してなかなか決断が出来ないんですがね。
で、今回迷いに迷った末にとりあえず次期FXの候補基準を満たす4WDのTターボを手配致しました。しっかし、アイを買うのもこれで4台目かあ。全てがお好み通りというわけにはいきませんが「ええい、ままよっ」って感じです。
前回シルバーのアイを買った時を思い返しますが、値段が下がってないのねえ。結局、アイを買ってくれる人達の、財布の紐の上限がこの辺りって事なんでしょうねえ、多分。
そういや某雑誌に「今の軽の出来は『Nboxか、それ以外か』の2つのカテゴリーに分かれる」という新車評価が掲載されていましたが、そんな程度の評価で良いの?って思っちゃいます。けっしてNboxは褒められた出来じゃないでしょ?何回か乗ってるけど。
ちなみにその雑誌、新車登場時のアイを絶賛してました。その一方で自動車評論家の福野さんは、アイの事を「真っ直ぐ走る車なのか?」って書いてました。どっちの車もそれなりの期間所有してる私自身は「走る環境に左右される」事がより少ない4WDモデルのアイばかり買ってます。後で引き合いが出易そうな軽箱のNboxを買う事も今回チラリと頭を過ぎりましたが、やっぱり買う気になれませんでした。まあ、あくまで個人的な感想ですけどね。
シルバーのアイはネットに良く出ている対策例として、最後のあがきでPCVバルブを換えてみて治ればラッキー、ダメならそのまま諦めようか、と今は考えています。上手くいけばアイ2台体制になるかも?という感じです。
Posted at 2020/10/09 22:22:58 | |
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2020年09月14日
ここ数年、事故の続いている方がいます。
結局、娘と奥さんに説き伏せられて先日「物忘れ外来」を受診しアルツハイマーの初期という診断をされ「運転はもうしないでくれ」とお医者さんに申し伝えられた、との事。そこまで言われれば運転免許を諦めるしかないので「どうしたら良いですか?」という相談の電話が掛かってきました。
ちょうど自損事故が連続する直前に自動車保険を3年長期の契約にされていたので次回の満期まで保険料の値上がりについては知らん顔できるのですが、ただ次回の更新時にはかなりのペナルティが保険料に跳ね返ってくるので、その事だけは承知していて欲しい、という念押しは数回に亘ってしていました。ただ流石に昨年末の事故の時には奥様から「免許の更新を考え直して欲しい」という話を夫婦間ではしているという話を伺っていたので、免許の更新時期と今乗られているクルマの車検時期、孫が学校の卒業時期に合わせ、この車を欲しいというかも?という話を考え合わせ、「では2020年末を目処に決断をされたら如何ですか?」とアドバイスをしたのが今年の6月。で、冒頭の話に繋がります。
長らくお付き合い頂いた方ですから、こちらとしても「今までありがとうございました」だけでは何か冷たい。
せっかく頼られたのなら出来る限りの便宜を、と思い先ず今日は免許返納・運転履歴証明書発行手続のための警察署への送迎と、保険の解約・自動車売却の事前準備として名義変更書類の手配と印鑑証明取得の為のサービスセンターへの送迎をさせて頂きました。免許を返してしまえば当然帰りの足が即、無くなってしまいます。それくらいしてあげても罰は当たらないと思います。
明日、車を引き揚げに伺った後、奥様の自転車を一緒に見に行きます。旦那さんの機動力がアテに出来なくなった以上、自力でカバーできる範囲の機動力は確保せねばなりません。車を手放すという事は、こういうものも準備せねばいけない事態になる訳ですが、近頃は自転車を買うにしても街の自転車屋さんが近くに存在しないのが当たり前になっている事を今さらながらに実感しています。自転車屋さんもセーフティネットの一つだったんだなあ。
誰もが通る路であろう事ながら、ついつい目を逸らしてしまうというか見なくても良い現実は目に入らないのが現実でもあります。これを一つのきっかけとして、これからの事も少しは真面目に自らにも起こりうる事として勉強させて頂きながら考えたいと思います。
Posted at 2020/09/14 21:44:33 | |
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2020年09月13日
今、平成16年式初代・最終型ヴィッツのケロヨンは入院中です。原因はどうもボディのヤレの様です。これが表面化してきました。
ボディのヤレといってもドアが落ちたとかいう分かりやすいものではなく、致命的な不具合という程のものではないのですが、昨年テールレンズに水が浸入して水槽になっていることに気が付きました。
まあ単純に、パッキンの劣化か?と判断してテールレンズ新品をAssyで発注し丸ごと交換し済んだと思っていた話だったのですが、それで治ると思っていた浸水被害が一向に収まっていないのに気が付いたのが今年の長雨の時期でした。あれ?と気が付いたらテールレンズには並々と水平線が現れておりキラキラと輝いているではあーりませんか。がっくり。
どうしようかなと思いつつ放っといたのですが、さすがに新コロの影響が出始めたか、はたまた他の影響か、少々仕事が薄くなってきたと感じ始めた7月頃。もういっそ、ケロヨン止めて代車を減らそうかな?とも考えました。ハイエースも現在遊んでいますから、それこそロードスター・オーリス・ケロヨンまとめて3台一括で処分して、アイの他に軽を一台買い足して軽2台・ハイエース1台体制にしようか?とも真面目に考えたのです。まあ、これはまた別の話。
で、ケロヨンですが夏休み明けに1台、鈑金屋さんに仕事を依頼したときに話を出したら「見てあげるから持ってきな」と言われ、修理の上がった車と引き替えに板金工場へ入庫。そうしたら冒頭の「ボディのヤレによる浸水被害」かも?という話になった、というわけです。
今どきのクルマはパネルボンドで接着仕上げの箇所も増えているようですが、当時はまたまだスポット一本槍の時代です。で、指摘されてみればたしかにリアのスペアタイヤ収納部にも浸水していたらしき痕跡があったなあ、と。で、それは右だけじゃなく左にも。
一応パネルの継ぎ目にシーリング処理がなされてはいますが、寄る年波には勝てません。外側に見えているパネルの継ぎ目がひび割れている事には気が付いていましたが、外がそうなっていれば当然内側だってなっている可能性に気が付くべきでした。浸水被害を防ぐ為には当然、天井からぐるっとシーリングが施されていますから気が付いていないだけで結構アチコチから水が伝っている可能性は充分あります。
「SA型のRX-7にハイグリップタイヤを履かせたらボディがきしみ始め、リアフロアカーペットをめくったら細かいひび割れが大量に発生していた」という記事を目にしたことがあります。
それを目にしたオーナーさん。試しにアロンアルファをひび割れ箇所に流し込んでみた所、みるみる2本分が飲み込まれたようです。で乾燥・固着するまでしばし日数を置いて数日後。乗ってみたら非常に印象が良くなったとか、ならなかったとか。ただし、他の人が試してみて同じ結果が得られるかは保証の限りではない、とも念押しをされてます。
以前ケロヨンにレカロを載せてみて、載せ替え前は柔らかい、と感じた乗り心地のかなりの部分がシートの感触だった事に気が付かされたことがありました。当時は「全ての部品の組み合わせで今のクルマが成り立っている」事を痛感して直ぐに純正シートに戻したのですが、これは一方で衝撃吸収の為にボディにかなり負担を掛けている、という事でもあったわけです。そこには気が付きませんでした。
現在もまだケロヨンは入院中ですが、いくら表面上の綺麗さを維持していたとしても、やはりそろそろ引退時期を考えなくてはいけないのかもしれません。
ま、それはそれとして3台一括売却は今のところペンディング中です。結局クルマを買い換えるということは出費である事には違いはないので、慌てることはないか、と思い直しています。オーリスのエアコンは良く効いてくれるしね。
Posted at 2020/09/13 16:03:52 | |
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2020年09月13日
キャラが強すぎて普段のアシ車にするには勿体ないというか合わない、置いとく分には良いクルマ。通勤車としてはキャラが強すぎて気を遣うので、やっぱりオープンはセカンドカーで乗るべき贅沢な車。
クルマのまとまりとしては良いと思うけど、乗っていないワリにアチコチ壊れるのが足を引っ張る。そういうところもマツダ車だなあと思わせられるので、たまに嫌になる。真剣に手放そうかと思ったのも1度や2度ではない。純正ナビの出来も非道いし。
ただ、初代のロードスターの走りのイメージは良く受け継いでいて「今どきのロードスター」像をキチンと形にしていると思う。RHTの車重は1160kgあるが、2000ccの排気量からは余裕のあるトルクが提供されるので、その意味でも肩肘張らずに乗れるスポーツカー。RHT車の方が重量バランスが秀逸。NCの幌車も乗ったことあるけど、あっちはスポーツカーなんだ、って意地張り過ぎなキャラで乗ってて疲れる。
デザインに関しては偉大すぎた初代の呪縛に引きずられすぎて一番大人しくなってしまったのが残念。どうせならRX-8と同じ顔だった方が売れたんじゃないの?と個人的には思うけど、ロードスターなんだから、という自縄自縛の末のデザインだったんだろうなあ、とは思う。その点はNDがちょっと羨ましい。乗ったことないけど。もっとも乗ったら幻滅するかもしれないけど。
Posted at 2020/09/13 10:57:44 | | クルマレビュー