2016年04月29日
アゴ足つきの報道者にそんなこと口が裂けても言える訳が無いでしょうけど、今回の三菱燃費偽装の背景を素直に見つめれば
巷の燃費向上グッズ・作業など効果のある筈が無い
という事が分かりそうなもんなんですが、そういう話は全く聞こえてきません。
純正用品のお墨付き用品も数多く出回っていますが、使用に際して保証期間内なら薬にもならないけど害も無いとなれば、そこはそれ
「まあ、それも商売じゃけえ」
って事だって往々にしてありうる様な気はします。多分。おそらく。
それはそれとして、それほどまでにクルマメーカーの燃費向上対策は熾烈であり過酷なのだろうと外部の私ですら想像します。それに加えてコストの縛りも相当以上なんてもんじゃないレベルで過酷でしょうしね。
材料費が高価で市販品では使えないなんて謳い文句も目にしますが、いざとなれば触媒にプラチナだって投入してしまう実例だってある訳です。
そもそも真摯な指摘をしようと思うのなら、報道対象から経済的に独立した立場であったり無関係な人間関係といった風の、全くの外部からの声でなければ冷酷な指摘なぞ出来ない芸当の筈です。もしくは全くの匿名報道とかね。そうじゃなければどうしたって自己規制が入ってしまいます。
てなわけで書き始める前はいろいろ書こうと思ってましたが、色々と個人的にまずいこともあったり気を使ってしまうこともあるので今回の記事はここまで。
Posted at 2016/04/29 15:19:12 | |
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2016年04月23日
昨日三菱ディーラーに行く用事があって行って来ました。ショールーム内には数多くの展示車が居並んでいましたがサービスフロントに二人居るだけで来店者は私一人という非常に寂しさでした。
作業の終わった車の引渡し時に50歳代と思われるサービスフロントの方と少々お話をさせていただいたのですが、デイズに関してはすでに5台キャンセルというか販売中止となり、今後の影響が読めない状況のようで「前触れなしにいきなり震度9の本震が来たという感じです」とおっしゃっていました。また「怖いのはこれを契機として今後三菱そのものの信頼回復が望めなくなる状態です」との事。
実際言い逃れが出来ない事をやっていたのは事実だと思いますが、個人的に思うのは公表燃費と実燃費の乖離が以前にもまして酷すぎる現実です。「ものすごく大雑把な指標」にしかなっていない大本営発表を発表し続けるのもどうかと思っているのですが?
どうも日本人という集団には今も昔も「嘘の公表値」というものが何故かまかり通っていくようになってしまう傾向があるのかもしれません。
まあそんなことはともかく、いい加減排気ガスの検査パターンで得られた結果を走行燃費の値として転用すること自体を考え直し、実燃費の公表と実燃費が良くなる交通環境の実現という方向に報道の方向を変えて欲しいものなんですが、どうやらここでも偏向報道というより思考変更が酷すぎるようで、そういうものを期待するだけ無駄なのかもしれません。悲しいかな、ですが。
そんなことはともかくアイです。昨日三菱ディーラーに寄ったのはお客さんから依頼のあったアイミーブのリコールがあったから。もっともリコールといったってワイパーとウインカーの操作レバーの根元にグリスを入れるだけの作業なんですが。
初めて乗ったアイミーブは非常に快適で、出足も低速トルク太いため特に不満の出ない車だと思えました。バッテリーが床面全体を覆っていますからフロントにもきちんと重量が乗っているので2WDのガソリン車で感じる「軽すぎるフロント荷重」故のふらつき感も感じません。
で、久しぶりに帰ってきた私の4WDターボのアイに乗ってみると、やはり低速トルクは薄いなあ、と感じてしまいました。また私のアイと比べるとアイミーブとの重量差は車検証の数値で100kgでした。やはり走行時の安定感も段違いでアイミーブに軍杯が上がります。
それでもアイミーブはやはり電欠が怖いです。昨日は工場から三菱経由で3~40kmくらい乗ったかな?という程度でしたが、それでもバッテリーのバーは3セルくらい減っていました。出来ればちょっと遠出して帰ってくる程度を考えて400km前後は問題なく走ってくれるだけの電池容量があれば選択肢に入れても良いかな?と思えますが、やはり現状ではマダマダ少々厳しいかなと思います。エネルギー源としてのガソリンの優秀さを改めて認識させられました。
すでに生産終了してしまったガソリン車のアイですが、せっかくアイミーブという良い見本もあったわけですから、例えば前輪駆動用のバッテリーをフロントに配置してフロント荷重を増やし、発進時のみフロントタイヤにトルクを載せて低速トルクを補うといったタイプがあっても良かったんじゃないか?とか。まあ要らん事をあれこれと考えてしまいます。
まあそんなことはさておき、まじめに今回の騒動で三菱自動車が潰れるかも?と心配しています。まじめな話、日本でかつてのベンツのような戦車のボディをまとったセダンを作れる会社って三菱だけなんじゃね?って気もするので、これで潰れてちゃもったいないと思うんですよね。
例えば初代パジェロや、実は中身ランサーだったらしいパリダカ出場車のパジェロみたいな車を出して欲しいもんです。それをじっくりと長く売る。別に何処もかしこもトヨタを真似する必要は無いと思うんですよね。
特に三菱って売れ出すと途端に調子に乗ってラインナップが狂いだす傾向が強いので他社よりも舵取りを慎重にすべきです。いろんな意味で何故こんな車が出来てしまうのか不思議で仕方が無いアイみたいな車も出てくる一方でFTOなどという真逆の車も作ってしまうのが三菱という不思議なメーカーなんですよね。
Posted at 2016/04/23 13:53:04 | |
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2016年04月03日
今から25年ほど以前は笑いが止まらないほど新車が売れていた時代だったようです。私自身はその当時の状況を直接には知りませんが、そうだったみたいです。そんな訳で普通車の新車販売台数カウントは、本来なら登録が法律上の本契約という建前上、登録台数カウントが本来なところを注文書ベースのカウントで済ませていたほどです。
ただし。
そういうことが常態化すると、注文書さえあがっていれば営業所の台数が達成できるというヨコシマな考えを持つ営業所所長や敏腕(?)営業マンたちも必然的に数多く棲息していたのも事実です。
何故か少数の車種の、しかも特定グレード・特定色に新車受注が集中するのは昔も今も相変わらずです。ですから、そのうち注文が入りそうな適当な注文者の名前と外れの少なそうな車種・グレードで受注数を偽造することを当時(今でも?)「てんぷらを揚げる」と営業所内では言っていました。今にして思えば皮肉を込めた言い方として非常に秀逸だなあ。その他には「鉄砲を撃つ」という言い方もありました。当たるか外れるかは撃ってみないと分からないけどね?というね。
で、うかうかしていると新車が営業所に配送されてしまうのですが、良く売れる車種であげてあるので、まあそのうち売れるだろうと。そんな訳であの時代の営業所の新車置き場には納車先未定の新車が随分とあったようです。
もちろん、それと同時に横流し予定の下取り車もマイカーセンターに入庫されること無く駐車場を埋め尽くしていたようですが。
売れていた時期はそんなことが常態化していましたが一気に売れなくなった平成4~5年を境に一斉に新車販売のカウントは登録ベースに戻されました。もっとも営業マンにとっては目標数字が新車受注台数と新車登録台数という2つに増える、という苦難がここから始まったわけです。
ただ、まだまだこの頃の普通車新車販売の現場ではあくまで「除軽市場」の数字が判断基準でした。加えて「前年同月比」という右肩上がりが前提であった時代の、意味不明な数字で締め上げられたものです。
さてさて時代はさらに下り、いつの間にやら普通車ディーラーでも軽自動車を扱うようになった事を受けたのか、今では軽自動車の届出台数を含めた数字が新車市場を推し量る数字として用いられる様になっているようです。
また昨今では新車営業と中古車営業を分けていないディーラーもあるようですから、そのうち中古車を含めた総販売台数も基準数字のひとつに入るようになるかもしれません。
ただ、当たり前の話ではあるのですが、新車が一定数以上売れてくれないと結局中古車業界だって衰退していくんですよね。新車が売れていないイコール良い下取り車が出てこない、という事でもあるわけですから。
しかも今の日本国内の中古車市場は外国へ輸出する為の草刈場と化してますから猶更です。国内で人気の無い新車にもかかわらず異様に高い値が付いたりすることも珍しくありません。
まあそんな話の一方で新・中古車を含めた保有台数そのものは経るどころかじわじわ増えているという事らしいですから、結論的にはやはりクルマが必要とされている現実は変わっていないわけで、単に使用年数・平均車齢が延びているということなんでしょう。「替えたきゃ、とっとと買ってるわい」という事ですね。
じゃあ何で「替えない・買わないのか」と聞かれれば「予算が無い」と言われるのはさておき「今の車で十分だから」とか「今の車で不満が無いから」、「欲しいと思える車が無いから」とか。おそらくそんなところなのでしょう。だからこそ受注が集中するのがハイブリッド車なんでしょうねえ。変化することへの理由がそれくらいしか見出せていない。
その一方で何か不具合が出れば「そこまでお金(修理代)が掛かるなら替えるか」という言葉も出てきてしまうのも一般的でもありますから、車を買わないのはお金が無いという理由からではなく、単に車の優先順位が低くなってきる、という事なのでしょう。
だからこそ余計に、どうせ買うなら「エコカー補助金が出る時に買う」・「税率が上がる前に買う」という購買行動になってしまうのだろうと思います。もっとも、そういう買われ方は今後数年間分の需要を先に食ってしまうことでもありますから業界的にもあまり良いことだとは思えないんですが。
また残念なことに、年々縮小を続ける日本市場はメーカーにとってもお荷物になりかかっている雰囲気が濃厚です。国内的にはともかく全世界の販売台数は着実に増えてきているわけですから、最悪日本には開発拠点と生産設備だけ残れば良い、的な雰囲気も感じられますし。どうなってくんですかね、これから。
Posted at 2016/04/03 14:28:29 | |
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2016年03月14日
ぶっちゃけ良く聞く「営業さんが良い人だったから」なんて購入動機は当てになりません。考えれば答えは簡単、単純明快に
買ってもらうときに不機嫌な顔をする営業なんている筈が無い
からです。初対面の印象なんてそんなもんです。初対面が悪くとも、話をしてみて意外に好印象だったなんて事だって往々にしてあります。
どんなファーストインプレッションから始まっても良いのですが、じゃあ、そうした当てにならない初取引・初契約を交わし、そこからどんな理由で長続きする・その場限りで終わってしまう営業に分かれるのか?
もちろん色んなパターンがあるのでしょうけど、私が購入者・仕入者だった時に2台目・3台目もあんたから買ったろうじゃないの、と思える訳は契約後~納車にいたるまでの過程に集約されます。
ぶっちゃけ此方のワガママを相手に言った際にどういう答えが返ってくるのか。例えば納車が妙に遅いとか事務処理・書類搬送に何故かかなりの時間が掛かっていたりとか、ですね。
大概、営業マンの期待値ピークは契約時だろうと思います。
もちろん私だってそうだったわけですが、お客さん的な期待値のピークはファーストインパクトとセカンドインパクトがあるんですね。すなわち契約時と納車時です。そこまでが大事で気を抜けない時なわけです。本来は。
ところが期待値ピークを過ぎ、無事契約・登録書類を頂いた商談は営業マンにとって事務処理の段階に入ります。早い話が手を離れた契約というわけです。
ただお客さんにとっては次のピークである納車が待ちどうしくて仕方が無いわけですから、どうしたって進捗状況が気になります。遅れるなら遅れるで明確な説明だって欲しいし、何が障害になっているのかを知りたくて仕方がありません。
これが今の時代ならメールでも何ででも伝えてくれさえしていれば問題ないわけですが、結構ほっぽらかしにされることが少なくありません。黙っていても売れた時代の悪癖の典型です。中には「納車は雑用」と言い切って憚らない上司も某静岡ト○ペットに実際にいました。
何事もなければ前年同条件で契約更新なんてのは自動車保険に限らず良く見られる光景ですが、逆に何かあった際に、如何に迅速に対処「出来たか・したか」が次期契約に重大な影響を与えるのも似ているのかもしれません。何かトラブルがなければ本質が見えてこない、なんてのは良くある話です。
個人的にはこういう時こそ営業マンの腕や価値の見せ所だと正直思うのですが、ここも事故現場で相手側の保険代理店の顔をほとんど見たことがない事と同様、どこを売り時と思っているのか当の担当セールス本人にもう一度対面で聞いてみたいものです。最もそういう事があった人とは二度と話もしたくもなくなくなるのも事実ですが。まあ○クステージとか、カー○イフオート浜松とか、エバーグリ○ンとか、KRオートとか。それ以外にも買ってはいないけど胡散臭い店もいっぱいあるんですけどね。
割と良くある言い訳として「会社のシステム上、こういうやり方になってしまっているので」とは良く聞く話ですが、それを聞かされる側としては「私は悪くない・私にはフォローの仕様がない・私の責任範囲外です」という風にしか聞こえません。こちら的に一番聞きたいのは「あなたはそこで一体何をしてくれるんだ?」という一点なんですが、まあわりと「もう買ってもらっちゃった後だから、どうでもいいや」みたいなニュアンスも感じ取れちゃったりする事も少なからずあります。
最も販売会社からすれば、ここがリピーターを作る勘所の筈なんですが、まあどうでもいいや。塩を送るつもりもないし、なれないし。
良い買い物をするためには「数打って良い所に当たるのを祈る」しかない所も少なからずあって博打みたいなところもあるのですが、自己防衛としては先ず「自分が良い販売者・良い消費者たる為には?」という所も考えてみると良いかもしれません。わりと自分自身も安易な消費としすぎているのでは?という事も思ってしまいますのでね。
Posted at 2016/03/14 14:30:58 | |
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2016年03月06日
入院していたわけでもなく、単に忙しすぎて書いていませんでした。ごめんなさい。
近頃はめまぐるしく私自身の所有車両が入れ替わっているので売れてしまっては次の車を物色し、下見をしては仕入れ、また売れてしまい、という事を繰り返しています。
もちろん車業者の端くれですからオークションで仕入れる事もするのですが、個人的に欲しい・所有したい車と一般的に欲しがられる車とは少なからず乖離している事が多いため、結局店頭で売りに出ている車を適価と思えれば、そのまま買ってくることも少なくありません。
なんだかんだ言って欲しいときは今欲しいのであって、待っていられるほど気が長くもないということもあるんですが。
基本私の中古車販売価格は「仕入れ金額と掛かった経費(実費)」+「車両手配手数料10万円」です。ただ、この辺が中古車業者によって表記が色々なんで店頭表示価格だけでは高い安いの判断がしにくいところが多くって困ります。
ぶっちゃけ車両価格は同年式車の平均価格からすると低い表示にかかわらず、中には車検がまだ残っている軽自動車であっても経費は20万請求します、などという摩訶不思議な見積もりだってまかり通っているわけです。わたしもびっくり。
例えば、これが新車なら今は新車カタログに標準価格が印刷もされるようになりましたし税金や保険料・取得税もネット社会の恩恵で自宅で確認できる世の中です。併売車種も珍しくありませんから後は各販売店で登録諸費用がどのくらい差があるかを電話で確認するのも良し、いざとなれば県外の遠隔地登録だって出来てしまう現在です。
ところがこれが中古車の話になると、やれ「納車前整備にいくら」だの、「今なら○年保証のコーティングが割安です」だの、「専用開発のセキュリティが」だのとトッピング商売がうるさくて仕方ありません。中古車店のネク○テージとかモロにそうでしたね。何故か契約店舗と納車場所は別店舗になっており担当者も契約担当と納車担当が別になるという謎システムの店でした。
販売店の中にはこっちが良心的と思えてしまうほどの金額の納車前整備をしてくれる販売店もありますけど、いらないくらいの過剰整備をメニューに組み入れるところもまだまだ少なくありません。現状販売でクルマだけ売ってくれれば良いと思うくらい。カーライ○オート浜松とかね。車検整備だけで20万って、このクルマはそんなに整備不良車だったの?
個人的な印象では「○○専門店」という商品囲い込み型の店舗にそんな傾向が強いような気がします。売れ線の車だけ集めてます、みたいな。全部が全部というつもりはありませんが、そういうお店は車に対する愛を感じません。やるなら先に整備をしたうえで車両価格をつけなさいよ、って思います。
もっとも長期在庫車を処分しようと思ったとき、オークション価格は「整備履歴」に金額を付けてくれるシステムではありませんから、前整備を終えているクルマは現金化しにくくなる、という事情は分からんでもないのですが。
こういう混沌の時代になると、普通なら高いと思ってしまうディーラーのほうが真正直な経費内容・車両金額であることもあったりして、いわば業者つぶし的な意味合いの値付けと感じたりすることも無くはないですが、それはそれとしてさっさと買ってきてしまうこともあります。ま、それは時と場合によりけりって事ですね。
何はともあれ、目の前にぶら下がったエサ(クルマ)を我慢し続けられるほど悠長な消費者ばかりでない、という現実なところが不届きものを跋扈させてしまう根本の原因、というところが現実なんでしょう。ま、欲しいときには何を言っても無駄だしね。誰でも。
Posted at 2016/03/06 17:40:54 | |
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