
以前から、何とかならんかと考えていたZF8ATの制御問題 。
BMWに限らず、ワーゲングループのAT車はほとんどZF製の8ATに共通するのかもしれないが、エンジン本体の制御 ECU(DME)とは別に、AT側はTCU(トランスミッションコントロールユニット)で制御されている。
TCUがチューニング出来るものは無いかと海外サイトを探していたら、ついに見つけてしもた。
TCUをiPhoneやスマホで変化させられるってアプリケーション。
って、大丈夫か?
細かに使用方法や制御方法なども記載されており、以前みかけたOBDからインストールするものの、どのように変更されたかブラックボックスで、謎なものとは異なるようで、各項目が個別に自由にカスタマイズ出来るっぽい。
シフトマップの変更など、後でテストすればちゃんと動いているか確認できるし、ここまで細かく記載されているのにインチキでもなかろう?
しかも、アッシのF86にもつい1月の中旬よりサポート開始って!
サポート外の車両にはインストール出来ないっぽいし、これは試さすにはいられなくなって、とりあえずiPhone用のアプリをダウンロードしたった。
でもって、xHPを使ってZF8ATでカスタマイズ可能な項目。
・カスタムローンチコントロール8スピード
・シフトマップエディター
・ギアあたりのトルク制限
・スポーツモードでハードシフトをオフにする
・最大 RPM
・スロットルブリップ
・ギアディスプレイ
・2速での発信
・ライン圧力
・ストックシフトマップを使用する
・クルーズでスポーツモードをオフにする
・ 抑制モード
この中でも興味の個人的に興味があるのは、ギアあたりのトルク制限rとシフトマップエディターあと、ライン圧力などだ。
ギアあたりのトルク制限は最大1000Nmまで可変とか書いてあったが、変更画面上では1200Nmまで上げられると!?
実際こんな化け物トルクが出力されたら、ATぶっ壊れる(笑)
何故に気になっていたかというと、BMWのECU(DME)はトランスミッションのコントロールユニットと相互に関連していて、一定値以上のトルクが発生すると、TCUが「これ以上のトルク出すな!」指令が出てブースト圧下げたり、更にはスロットル開度も制限する仕組みになっている。
トラクションコントロールもスロットルを絞ってしまう意味では近しいが、ATミッションや駆動系の保護を考えての事だろう。でもまぁ、マージンはあるのさろう。
ZF8ATは本家でデータを見るち耐トルク、300~1000Nmまでのラインナップがあるらしい。
X6Mの8ATは、GA8HP75Zが使用されており最大トルクは750Nm。
実はこれ、ZF8HP75側のTCUで780Nmあたりでリミッターが介在し、ATで制限されてしまっている。
なので、ターボのブーストアップや燃調などで必死にチューニングしたところで、TCUをどうにかしなければ、過度特性は変わるものの、最大値は大きく変わらない。
アッシのクルマのDMEは・・・
それこそエンジン本体のパワー、最大トルクはECUのチューニングやHJSのキャタライザーに変えてるので、たぶん750Nmを超えているのだと思う。
しかーし、上記のTCU側の制御をどうにかしなければ最大トルクは750Nm以上は出ない事になる。
このあたり、チューニング当時はTCUを直接制御する事が適わなかったが、DME側からTCUに送られる命令にマスクをかけ、低めの値が送られるように細工してもらっている。
ただ、この方法だと8AT内の油圧が実際に発生しているトルクの適正値より低くスリップを起こしたり、耐久性に大きく影響するようで、xHPでは実際のトルク値に伴ったライン圧力で上限1000Nmまで動作させることもで出来ると歌われてる。このあたり、乗った感じのフィリングにも差がでそうな気がする。
今回のxHP入れて見たところで、当時のチューニング内容のDME側からのマスクの処理が残ったままだと、やはりよろしくない。
そこで、ECUの調整に関して相談したところ、上記の細工は解除することも出来るので、快く外しましょう!と言うことになった。ならばと、必要なアイテムをポチった。
WiFi ENET アダプタ。

米国サイトで、先週金曜の夜にポチったら、翌月曜の夕方届いた。
あんまり早くてびっくらこいた(笑)
WiFiアダプタがこんなに早いと、不要ではあるが、何となく有線仕様のアイテム
Lightning → RJ-45アダプタ

ENETケーブル

安い。が、納期が・・・
こちらも近々でやってもらうことになっているが、先立ってxHPのライセンス登録を行ってインストールだけやってみた。
基本となるxHP Flash toolが€149.9 と、8AT用のマップデータも€149.9
xHPのマニュアル頁を日本語化して、なんとなくやってみて、なんとなく分かったような・・・
マニュアルはともかく、アプリは下記のように日本語化もされている。
ちょっと困った点、インストール時の電源問題だ。
アッシんちの駐車スペースは屋外で、鍵付き蓋つき100Vコンセントが20メートルくらい先にある。
13.8V 30Aの安定化リニア電源も、CTECも100Vのコードリールもあるのに、マンションの管理人に頼み込まないと、電源が使えない。
インストールする間はイグニッションONのまま保持でねばならず、エンジンはかけられない。
作業に手間どったら、延々イグニッションONのまま放置せねばならず、出来れば外部から給電したほうが良いに決まってる。
頼むつっても、この作業どう説明するやら?バッテリーを充電したいからと説明しようと決めて、管理人室へ向かうも、留守。
アカン。帰ってけーへんがな。
待っていても日が暮れるので、仕方なので、予備用の95AL5のクソ重いDEKAのAGMバッテリーをキャリアで転がして、ブースターケーブルつないでやってみることにした。
なんだかんだで30分くらいで終わったので、次にマップのアップデートする際など、慣れれば2分くらいで終わりそうなので、もう電源云々考えなくてよさそうだ。
インストールはしたものの、事前のDME側からのトルク値を抑制を外すことは、自力では不能なので、来週某所を訪れて、外してもらうことになっていて、まだ殆ど乗ってもいない。
xHPからコントロール可能なパラメータは数多く、害のない範囲でちょこちょこ弄ってFlashするにとどめておいたが、これがうまく使いこなせて、思い通りになったらかなり便利だわ。
べた踏み&インプレは、上記のECU側の再調整が済んだ後!