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2012年11月10日 イイね!

サファリとパトロール

 伝統ある日産の四駆車は「パトロール」です。

4W60型、G60型では輸出用も国内でも「PATROL パトロール」の名称でした。このころは日本国内は官公庁向けの仕事のクルマとしての商品でした。

自家用車を持つことは本人の気持ち次第という今の時代からは想像できないと思いますが、4W60が発売された1951年(昭和26年)頃やG60型が発売された1960年(昭和35年)頃は自家用車どころかテレビが家に来ただけで親戚じゅうの話題になるような時代で、四輪駆動車を飼うどころか自家用車を持つことは庶民にとっては「夢のまた夢」と考えられた時代だったのです。
 そんな時代でもG60は比較的目にする車でした。それは町や村の消防車として消防団の車庫に鎮座したクルマだったからです。G60型は消防車として大切に扱われてきたものが多いので、今でも程度が良いものが中古車として出てきたりします。
 また真面目に頑丈に作られた実用車のG60は北米へも輸出が行われていました。いまでも北米でG60を保有している方々が PATROL OWNER'S CLUB を結成してホームページも立ち上げています。 http://www.nissanpatrolclub.com/
 アメリカ合衆国で「Nissan PATROL」といえば主にG60型を指します。以降のモデルは個人輸入などで細々と米国に入国している程度です。

G60型はインドでライセンス生産もされていました。

 堅牢なPATROLは日産の海外進出の開拓者として世界各地へ出ていきました。ちなみに、トヨタの海外進出はランドクルーザーが開拓したことはファンの間では有名ですね。

 パトロールとランドクルーザーは
日本車海外進出の開拓者なのです。


 日本で自家用車が普及するのは1970年前後ぐらいからです。1973年と1979年にはオイルショックがあったりしましたが日本は経済成長を継続し、1980年代には「 Japan as No.1 」といわれる時代が到来します。

 この1980年ごろは、小型車(4ナンバー、5ナンバー)と普通車(1ナンバー、3ナンバー)は維持費が格段に違っっていました。自家用車といえば小型車が当たり前で、普通車は法人が買うものでした。排ガス規制が厳しくなる前のクルマがガソリンエンジン2千cc未満のものばかりなのは、こういう事情です。(ちなみに、ディーゼルエンジンに関しては排気量の制限はありません)

 1980年に自家用車としての販売も視野に小型貨物車(4ナンバー)で登録可能な160型がリリースされる際に、日本国内向けには官公庁用のクルマのイメージが強い「パトロール」に代えて「サファリ」の名称となります。輸出用は引き続きPATROLの名称です。
 このころまでは、米軍Jeepに技術的ルーツがある四駆はリーフスプリング(板バネ)によるリジッドアクスルのサスペンションでした。この160型はリーフスプリングにテーパー状の加工を行ったものを採用し、リーフスプリング車の傑作という評判が立ちました。なお、この板バネ車はこのあとのY60リリース後も欧州の工場で260型として生産が継続されました。

 Japan as No.1 といわれた1980年代は、日本がGDP(当時はGNPと言いましたが)が世界第二位が定席となるような豊かな国になり、海外(特に米国)からは小型車優遇(に見える)状況は排気量が大きなクルマが多いを売れなくする非関税障壁だ!と外圧が掛かります。そして、自動車に関係する税制は大幅に変更されて現在に至ります。

 1987年に従来の板バネ(リーフスプリング)式からコイルスプリング式Y60が発表され、1988年からデリバリが始まります。このY60は日本国内では「冒険王 サファリ」と銘打って世に出ます。Y60のブリュースターフェンダーは四駆やクルマに詳しくない人でも一目見たら忘れないインパクトあるデザインとなりました。

 私は質実剛健と特徴あるデザインの両方を実現しているY60は日本が誇る名車のひとつだと思っています。その証拠に、全世界ではY60を大事に乗っている人は数多く、日本でもY60は根強い人気があります。Y60は四駆らしいデザインと実力を併せ持った名車であります。

 1997年にY61が登場します。「ジ アースローダー サファリ」と銘打ったテレビCMを見たとき、私は腰を抜かさんばかりに驚きました。

 私は160型のフルモデルチェンジはY61をもって完了した、と理解しています。

 PATROLは豪州では人気が高く、世界的には有名なPATROLの”板”があります。

http://www.patrol4x4.com/

この板は豪州の方が中心ですが、それ以外にも中東や北米の方々も登録されて、活発な情報交換が行われています。

むろん、日本でもサファリ乗りは「サファリスト」として、オーナーズクラブがあります。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~safari/jsa1002.html

以上、米国、豪州、日本の PATROL/サファリの著名なサイトをご紹介しましたが、これ以外にもGoogleで検索すると多数のサイトが出てきますよ。

 日本で「サファリ」という名が出たのが1980年ですから今年で32年。1951年に「PATROL」で世に出てから今年で61年になります。

 サファリもパトロールも、どちらも日産の歴史ある本格四駆のブランドであり、世界中に愛好家がいるクルマなのですね。
Posted at 2012/11/10 23:15:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2012年11月09日 イイね!

やっと見つけた!

 海外向けのPATROLの部番を見つけるのは「運」があります。主にGoogleに頼るのですが、欲しい情報が見つかる検索ワードがなかなか浮かばずに何日も何ヶ月も・・・何年も試しても見つからない場合もあります。

 そんなパーツのひとつにY61最終型のフロントスポイラーがありました。中東仕様のカタログに出ているアクセサリのひとつです。これが欲しい!という友人がいたので2006年ぐらいから色々な検索ワードが思いついたらGoogleで検索して探していたのですが見つかりませんでした。



 ところが本日、神様が降りてきて、長年に渡って分からなかったこの部品番号が判明しました。

 調べ始めて6年。やっと見つけました!
 フロントスポイラーは中東仕様のパーツだとばかり思っていましたが、欧州のオーストリアとウクライナの二カ国では2006年12月以降にオプションで設定されていたことを、今回初めて知りました。

 サファリにフロントスポイラー?というご意見もあるでしょうが、ランクル100とかランクル200とかでエアロパーツを付けているのを結構見かけますから、サファリでエアロパーツを付けたいというニーズもあり、だと思います。クルマの楽しみ方は人それぞれだからこそ面白いのです。
 現に中東の中古車画像をみると、フロントスポイラーがついているものが本当に沢山出てきます。さらに欧州でもウクライナやアウトバーンのあるオーストリア向けにはこのフロントスポイラーをオプションとして設定したぐらいですから引き合いは多かったのだろうと想像しています。

 判明した部品番号の情報はフロントスポイラーを欲している友人に伝え、友人が価格などを調査しています。神奈川県でキャリアカーに乗せられた輸出車PATROLの目撃情報でもフロントスポイラー付きがあったという話がありますから、恐らく日本でも入手が可能だと思います。続報が入りましたらご紹介したいと思います。

 これで数年に渡って疑問だったものがひとつ解決しました。

 実はまだ不明なものが残っています。

 サブタンク、2ndシートの中央席の3点式シートベルトなどが未だに部番が分かっていません。これらについては引き続き挑戦してゆきたいと思います。

Posted at 2012/11/09 22:05:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | 整備 | 日記
2012年11月08日 イイね!

海外仕様の部品購入

 サファリの最終型が日本で販売されている頃、日産のサファリ公式ブログの記事によれば当時平塚で年間約3万台のY61が生産されていたそうです。そのうち、日本国内向けに「サファリ」として販売されていたのは年間約300台ですから、99%は輸出仕様「PATROL」として出荷されていたことになります。
 国内でのサファリの新車販売は2007年6月の受注・生産分をもって終了しましたが、Y61は現在でも日産車体・湘南工場で生産が継続されており、世界へ旅立っています。

 世界中に販売されるPATROLは、それぞれの地域向けの仕様があり、特にPATROLの人気が高い豪州や中東向けには魅力的な純正部品があります。

 2004年8月から2007年6月まで販売されたY61最終型『サファリ』のボディサイドのリアコンビランプは左側後退灯だけ光り、左側の上下の赤い部分と右側は全てダミーという状態でした。これは、2006年1月から施行された国内保安基準にあわせるべく、尾灯、制動灯、方向指示灯をバンパー内に装備したからです。
 しかしながら、この保安基準が適用される前の2005年12月まではボディサイドのコンビランプに尾灯・制動灯・方向指示灯があっても構わないので、光らないダミーを中東仕様のコンビランプに交換したいと考える人は私以外にも多数居られると思います。そこで、海外仕様の部品の調達の話になります。

(以上、長い前振りでありました)

 PATROL Y61は全数 Made in Japan (*1)で、Y61は日産車体・湘南工場で生産されています。

つまり、Y61を構成する部品は日本国内にあるわけで、
これを我々に売ってほしいなぁ
というわけです。

売ってもらえるのか?というと、売っていただけます。
ただ、条件があります


それは、
・部品番号を正しく指定する必要があるということと、
・お店に不良在庫を背負わさないということです。

 自動車の純正部品は、使用過程での修理のために供給されています。ですので、メーカーではユーザへ部品を補給する、という意味で「補給部品」と呼んでいます。

 この補給部品は、経年劣化、磨耗、故障や事故などによる損傷で交換することを想定しています。一台のクルマは約3万点の部品からできているといわれますが、ユーザが欲しいのは交換対象の部品だけです。他車種や過去ものを含めると数千万点になるなかから、ユーザが必要としている部品を特定する必要があります。

(この部品を発注・在庫・発送しているメーカーのパーツセンターは凄いと思います)

 部品を正確に手配できるようにするためにそれぞれの部品には「部品番号」というものが付けられています。
 日産の場合、永年ユーザをしていると「FAST(ファスト)」というツールの名前を聞きます。これは、パソコンで部品番号を検索するツールの名前です。クルマは形式が同じでも仕様や年式で部品が異なります。FASTでは車体番号を入力するとそのクルマの製造仕様、つまりは外装色・内装色・メーカーオプションの装備状況(寒冷地仕様または標準仕様、ウィンチ有り無しなどなど)に合わせて適切な部品を選択してくれるスグレモノなのです。ディーラーも日産部品販売も、このツールを使わずには部品番号は特定できません。

(正確には日本国内のディーラーなどでは数年前にスタンドアロン型のFASTからオンライン型のシステムに代わっています。)

 ところが、自分の車の本来の部品ではないものを欲するような場合、FASTでの検索は一気に難しくなります。年式・型式などから部品を検索する機能を使って部品を選択するのですが、選択したものが正しい部品番号なのかを確認することができないからです。

 FASTには日本国内向けでは日本国内に出荷されたクルマのデータだけが入っていて検索できるようになっています。もっともFASTには過去販売された車のデータも入っているので、日本国内で販売されたデータだけでもけっこう膨大です。そして、日本向けのFASTでは海外向けのパーツは検索できないのです。(ただ、たまに例外があったりしますが。。)

 このため、普通にディーラーへ行って
『中東仕様の リアコンビランプを下さい』
とだけ言っても
ディーラーや部品販売店は販売できません。

「サファリの中東仕様のリアコンビランプ」という情報だけでは部品番号が特定できないので、メーカーに発注できないのです。 ですので、ディーラーや部品販売店で海外仕様の部品をお願いするときは、こちらが部品番号を調べて伝える必要があります。  
 とはいえ、専門家であるディーラーや部品販売店が分からないものを素人のユーザが知ることは並大抵のことでは本来はありません
ここに輸出用パーツを扱うショップが存在する理由があります。
  また、ディーラーや部品販売店は我々が依頼した部品をメーカーに発注して仕入れるのですが、これは彼らがメーカーから部品を購入しているのです。もし、依頼した側が「やっぱり要らない」と言ったら、こちらの依頼で購入したものが不良在庫になります。 国内仕様の部品ならば、他のお客様に売れる可能性はありますが、海外仕様の部品は他のお客様が発注する可能性はほとんどないので不良在庫のままになり、持ち続けていると税務署から課税されるネタになります。ですから、最終的には捨てることになり、「損」につながるリスクがあるわけです。

 マニア以外に売れる可能性が無い商品を販売している輸出パーツショップは、売れ残ったりするリスクを背負って販売しているわけですから、相応の価格を設定しないとビジネスになりません。
(損が嵩むとお店を畳まねばならなくなります)

 輸出仕様のパーツをディーラーや部品販売店へお願いする際に、私は次のことを言います。
「私がお願いした部品番号が間違っていても、来た部品は必ず買います。なんなら前金をお渡しします」
 もっとも、長年のお付き合いをさせていただいているディーラーなので、さすがに”じゃぁ前金ください”といわれたことはありません(笑)

 こんな私でも、海外仕様のパーツ購入で些やかな失敗をしたことがあります。

 中東仕様の 「Super SAFARI」 のエンブレムを購入する際に、私は「Super」と「SAFARI」になっていると思って2つの部品番号をお願いしたところ、「Super SAFARI」と「Super」が来てしまったのです。上述のお約束がありますから、両方とも購入しました。
 我が家の物置の片隅に「Super」のエンブレムが今もどこか眠っております。(苦笑)

 海外仕様のパーツを発注される際は、慎重にしてもこういう笑い話があることを覚悟して対応されたら良いと思います。

(*1) PATROLでも板バネリジッドの160型はY60が出ている頃に、欧州で260型として生産されていたので海外生産された PATROL があります。ですので、ここの表現を11/10に修正しました。
Posted at 2012/11/08 20:54:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | 整備 | クルマ
2012年11月07日 イイね!

今でも戦慄が走る

 何気なく道行くクルマを見ていて、サファリ1号と同じ標準ルーフのY60を見かけると、今でも戦慄が走ります。販売されていた当時も「旧型流用ボディ」とか色々言われていましたが、四駆車としてY60のデザインは格好良いです。
 なにしろ、一目見たら「サファリ!」と分かって忘れないインパクトあるデザインは、デザインとして最高のものだと思うわけです。

 私がサファリ1号に乗っている頃、乗っているクルマはサファリなんだ、と言って分からない人は殆どいませんでした。だれもが「日産の大きなクルマでしょう」と答えてくれました。

 この”誰が見ても判別できて印象に残る”デザインは、私は今でも不朽の名作だと思うのです。
Posted at 2012/11/07 21:43:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2012年11月06日 イイね!

防弾車メーカー

デュラビリティ(耐久性、頑丈さ)を備えた四駆はグローバルには荒野を走るだけで済まないわけでして、防弾車のベースとしても活用されることになるようです。

 いろいろなクルマを防弾車にするビルダーのようなのですが、この会社、PATROLが販売されていない米国の会社です。

http://www.alpineco.com/armored/Nissan/patrol.php

画面上段の施工前「Before armoring」と防弾車化した「Complete vehicle」を見比べると、パッと見は分からないですね。防弾車は装甲車と違って”普通”であることが大事ですから、違和感は無いと思います。

 ただスペックを見ると重量が1tぐらい増えています。これだけ装甲をつけるのでしょうね。

 PATROLだけでなく、いろいろなクルマの防弾車がラインアップされていますよ。

Posted at 2012/11/06 20:03:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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「@荒野のうさぎ さん、綺麗にすると気持ち良いですよね♪」
何シテル?   05/28 10:25
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