日立洗濯機 BW-D7PV 給水弁ダイアフラム交換(社外)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
水圧が高い際,給水弁が開かない事による給水不良でエラー停止してしまう症状が以前より出ており,夏場は昔交換した三菱電機製洗濯機の給水弁よりダイアフラムを取り出し,交換しながら使用していたものの,冬場になり,水温が下がってきた事から給水エラーの頻度が高まっていたので,給水弁のダイアフラムのみを交換する事としました。
純正新品の給水弁との交換も検討したのですが,部品代だけで1万円弱もする為,ダイアフラムのみ部品が無いかと探していたところ,Amazonにて大量にダイアフラムが出品されている事を確認したので,これを購入しました。
給水弁の取り外しは,トップカバーを外す必要がありますので,まず画像赤矢印部のネジを取り外します。 (蓋の奥にネジがありますので,抜き取ります。)
2
続いて,蓋を開けたところにある,画像赤矢印部のネジを取り外します。
※画像では盲蓋を外しています。
※コンセントを抜いて作業します。
3
上記ネジを取り外すし,操作パネルを取り外します。
ネジ部より持ち上げると取り外せますが,画像赤矢印部にコネクタが2個ありますので注意します。
電源SWはネジと爪で固定されています。
4
操作パネルが外れると,上蓋の固定ネジが画像赤矢印部に見えますので,これを取り外します。
柔軟剤入れの引き出しを取り外しておきます。
5
前面部より持ち上げると,給水周りのホースが見えますので,これを取り外します。
手前の細い1本と,メイン給水用の太い蛇腹ホースは洗濯蓋を開けた状態で取り外す方が楽です。
6
後方部の蓋を上に持ち上げ取り外すと,給水弁本体が見えます。
画像赤矢印部のホースを取り外します。
画像の赤で囲った部分のコネクタを抜きます。
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画像中の赤で囲った部分が給水弁ですので,これを引き抜きます。
(ネジ等はありません)
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取り外した給水弁
ソレノイドのコイル取り付けネジは,本来四隅以外はトルクスネジですが,以前分解した際にプラスネジに交換してあります。
又,メイン給水用の右下部のコイルは,以前に三菱電機製洗濯機の部品と加工交換してあります。
9
コイル部のネジを全て取り外すと,ダイアフラムが見えます。
この際,コイル側に着いているプランジャとバネの脱落に注意します。
プランジャも先にゴムが付いているので,交換できると尚良いです。
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ダイアフラムが4個付いているので,通じている回路を辿って分類してみました。
風呂水用は使っていないので,今回交換しません。
メインは黄色と思われます。
白は細い給水口や柔軟剤の所に行く用と思われます。
今回は,主にこの黄色が不調です。
ソレノイドが動き,ブーーーンと言う音がするものの,ダイアフラムが動かない為,給水が出来ません。
給水が始まると,ブーーーンと言う音はしません。
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今回購入したダイアフラム
メーカ:Phyxiul
仕 様:直径27mm
購入先:Amazon
価 格:\509
※購入後に確認したところ,619円に値上がりしていました。
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白色のダイアフラムを取り外して比較してみます。
白の樹脂部分の形状が違うものの,ゴム部は同じようなので,ゴム部のみを交換する事とします。
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画像左側が,白色ダイアフラムからゴム部を取り外した状態です。
画像右側が,メイン給水用ダイアフラムと今回購入のダイアフラム比較です。
黄色ダイアフラムの横穴にはL型の変換が付いていますので,この部品を一度取り外してからゴム部を取り外して新品と交換しました。
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黄色ダイアフラムの横穴にあるL型部品の組み込み位置ですが,取り外した際に確認できていないので,画像赤矢印部に合わしておきました。
取り付けは,取り外しの逆手順になります。
(慣れてくれば,上蓋を外さずに給水弁のみを交換できます。)
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ついでに行った作業として,最近脱水時の振動音が異常に大きいので,サスペンション部を点検しました。
上蓋を上げた状態でドラムを揺らし,サスペンションの動きを点検したところ,画像赤矢印部のコマが固着している事が判明しました。
本来,このコマはすりこぎ運動の様な動きをするはずなのですが,ドラムを揺らしても全く動きませんでしたので,シャフトを持ち上げ,接触面を見ると,グリースが接着剤のような役目を果たしている事が判明しました。
この事から,応急的にこの隙間に出光のグリースを塗り込む事で動くようになる事を確認しました。
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画像赤矢印部に隙間を空け,グリースを塗り込みました。
この対策により,洗濯時と脱水時の暴れ音が無くなりましたので,気温低下によりここが固着した事が原因であったと確認できました。
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2025年01月06日にPANASONIC NA-FW10K1と入れ替えとなりました。
理由としては,メイン給水弁ではなく,恐らく槽洗浄時に開く給水弁の不調が直らなかった事と,部品供給が既に在庫限りであり,これ以上直してもコストがかかって無駄になりかねない事,使用に当たって新品時から不満が多すぎた事や,整備性や部品が高価である(モータユニット除く)点から,二度と日立は無いと言う結論です。
三菱時代は,愛着もあり,使い勝手も良く,整備性も良かったので使用を続け,今も2台置いてありますが,これは14年目で降板とします。
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