恒例!冬のロングドライブ 第4回~一般公開終了間際の尾去沢鉱山へ! 
やってきました、尾去沢鉱山。ここを訪れるのは今回で3回目。それでも、今回ばかりはこれまでの訪問とは少し意味合いが違います。というのも、2026年3月をもって坑道の一般公開が終了してしまうからです。
尾去沢鉱山の坑道は、岩盤が比較的強固なこともあり、掘削当時の姿を色濃く残しています。内部には「シュリンケージ採掘法」と呼ばれる、上へ上へと掘り進められた巨大な空間が今もそのまま残されており、見上げるほどの高さを持つ空洞が、暗闇の中にぽっかりと口を開けています。
そのスケールは数十メートル。人の手で掘り上げられたとはにわかに信じがたいその空間は、鉱石を求めた人間の執念と技術の凄まじさを、静かに、しかし確実に突きつけてきます。
——二度と見られなくなるかもしれないあの光景を、もう一度自分の目で確かめておきたい。
そんな思いに突き動かされ、気がつけば自宅から600km。はるばる秋田の地までやって来た、というわけです。

尾去沢鉱山の周辺は、深い雪に覆われていました。今も残る鉱山施設のコンクリート遺構もすっかり雪に埋もれており、その細部を観察できなかったのは少し残念です。

2026年2月現在、一般公開されている観光坑道「石切沢通洞坑」の入口。ここから地下の世界へと足を踏み入れます。

尾去沢鉱山は、2007年に「有数の金属供給源として近代化に貢献した東北地方の鉱業の歩みを物語る近代化産業遺産群」のひとつとして、近代化産業遺産に認定。また2005年には、残された施設群が土木学会選奨土木遺産にも選ばれています。

マスコットの「鉱太(こうた)くん」。以前は坑口の前に立っていましたが、この季節は屋内に避難中。
君に会えるのも、今日が最後なのかな……。

坑道に入ってしばらくは、コンクリートで巻き立てられた区間が続きます。内部は通年13℃前後とのことですが、このあたりはまだ外気の影響が残っているせいか、正直かなり寒い。

奥へ進むにつれ、坑道は次第に素掘りの荒々しい姿へと変わっていきます。ゴツゴツとした岩肌に、木製の支保工。
一気に“鉱山らしさ”が濃くなり、空気まで変わったように感じられました。

尾去沢鉱山の主力は銅鉱石。観光坑道の中には、今も鉱脈がそのまま残っている箇所があります。この青緑色に変色した部分——おそらくこれが銅の鉱脈なのでしょうか。

そして現れる、シュリンケージ採掘の跡。見上げるほどの高さに掘り上げられた巨大空間ですが、これでもまだ一部分に過ぎません。
高さ約30メートルの空間が、上下に15段。合計で実に450メートル。
その数字を頭では理解しても、実感はまったく追いつかない。ただ、目の前の“異様な空間”だけが見る者へ何かを訴えかけてくる、そんな鬼気迫る迫力に魅せられます。

そこにあったのは、山神社(さんじんじゃ)。かつてここで働いた鉱夫たちが、良質な鉱石の産出と日々の安全を祈った場所です。

廃坑やトンネルが菌床栽培の場や酒蔵などに転用される例はよくありますが、ここにも日本酒やワインが並べられていました。

尾去沢鉱山の大きな見どころのひとつが、マネキンによる再現展示。そのリアルさはかなりのもので、今にも彼らが動き出して採掘作業を始めるのではないかと思えるほどの存在感です。暗い坑道の中でふと視界に入ると、正直ちょっとドキッとします。

鉱石や資材の運搬には、バッテリー式の電車が使われていました。坑内では排ガスを出すガソリンまたはディーゼル機関車が使えないためです。
足元には当時のトロッコ軌道もそのまま残されており、縦横に張り巡らされたレールが、往時の賑わいを静かに物語っているようです。

立坑を移動するためのエレベーター。上下に広がる坑道を行き来するため、人だけでなく鉱石や資材の輸送にも使われていました。

分厚いコンクリートで囲まれた一室。ここはかつて火薬庫として使われていた場所です。現在は当時の写真が展示されており、操業時代の様子を垣間見ることができます。

尾去沢鉱山の歴史は非常に古く、708年(和銅元年)に銅が発見されたという伝説が残っています。
江戸時代にも採掘が行われており、その頃の坑道も現存しています。このエリアでは、機械化以前の採掘の様子が再現展示で紹介されています。
こちらが江戸時代の坑道。人がひとり、かがんで進むのがやっとという狭さです。いわゆる「たぬき掘」と呼ばれるもの。先ほどの巨大空間とは対照的で、同じ鉱山とは思えないほどの違いがあります。
観光坑道の近くには「鹿角市鉱山歴史館」も併設されています。規模は大きくありませんが、展示はどれも興味深く、気がつけば30分以上も見入ってしまいました。

昭和35年当時の全景。精錬所が立ち並び、山肌にはほとんど草木が見られません。いかにも“鉱山の町”といった荒涼とした風景です。
雪に覆われて全貌は見えにくいものの、大煙突や煙道、精錬所建物跡が今もなお残っています。かつてこの場所にあった膨大な営みを思うと、目の前の静まり返った風景の中に、どこか言いようのない余韻が残りました……。
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夜12時過ぎ、「道の駅尾花沢」に到着して仮眠を取っていました。


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恒例! 冬のロングドライブへ
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