2016年11月23日
フォルクスワーゲンでパサートの商談・その1
本日はフォルクスワーゲンの営業担当さんから試乗のお誘いがあり、お店にやってきました。
約束の時間に着くと、すぐにお店の中から担当のK氏が出てきて駐車スペースに誘導してくれます。点検の時などで訪れた際は、受け付けの女性や、近くにいるセールスさん・メカニックさんらが誘導してくれるのですが、「クルマを買うかもしれない」客ということで、K氏自らのお出迎えです。
お決まりの挨拶を終えると、早速、お店の奥にある半個室のようなブースに通されます。いわゆる「商談スペース」というような場所ですね。
K氏「今回はどんなクルマをお考えなんですか?
私「基本的には2年前と同じような条件で考えてるんですよ。冬場にスキー場通いをするので、4輪駆動であることと、ある程度多くの荷物を詰めるスペースユーティリティに優れたクルマ、というのがマストの条件ですね。それ以外だとディーゼルがいいとか、所有欲を満たしてくれるクルマとか、そんなところが基準になりますかね。」
K氏「う~ん、やっぱり4駆は外せないところですか…。ウチのラインナップだと4WDはスポーツ系になっちゃうんですよね。ゴルフのオールトラックやティグアンというのもありますが、そのあたりだとちょっと手狭ですよね。」
そうそう、2年前にさんざん話をしただけに、K氏もよく分かっていらっしゃる。
フォルクスワーゲンのクルマは大好きなので、ぜひオーナーになりたいところなのですが、現行のラインナップで私の要望を満たしてくれるようなクルマがないというのが最大の泣き所なのです(トゥアレグは完全に予算オーバーなので除外)。
私「デリカからの乗り換えになるので、FFになってしまうというところに目をつぶれば、やはりシャランですかね。あとはトゥーランもモデルチェンジで少し大きくもなったし見た目も良くなったので、候補に入れてもいいかな…。」
K氏「パサートヴァリアントなんてどうですか? お電話でもお話ししたところですが、従来のコンフォートラインに代わって、エレガンスラインというモデルも設定されたり、新しく2リッターエンジンが設定されたりしているんですよ。」
私「パサートはいいクルマですよね。パサートに乗っていると『クルマのことをすごくよく分かってる人』みたいに見えるのもいいところですよね。実際、以前にも1日試乗でお借りして乗ってみましたけど、ドイツ車らしいしっかりした乗り味で疲れも少なかったですし、何より、ヴァリアントの実用的なラゲッジルームは素晴らしいですよね。最近はステーションワゴンでもスタイル重視でリアゲートを寝かしたり、ショートボディだったりしますけど、その点パサートヴァリアントは頑なにワゴンとしての実用性を重視しているところはすごく良いと思いますよ。」
K氏「例えば、なんですけど、今回はパサートでお考えになってみてはいかがですか?」
あっ、来たな。
K氏の巧みな話術は、買う気のない人に契約のハンコを押させてしまうので要注意です。私が潜在的にパサートを気になっているということを見抜いて、そこを押してきたのでしょう。
私「うーん、確かにステーションワゴンを買うつもりならパサートは有力な候補になりますけど、デリカからの乗り換えですからねぇ。ミニバンと比べてしまうとやっぱり室内は狭いし、FFになっちゃうのは致命的ですよ~。」
K氏「でも最近はスタッドレスタイヤの性能がだいぶ良くなってきていますから、雪道でもそれほど困ることはないと思いますよ。実際、雪国のユーザーさんでも4WDからFFに買い替える方もいるぐらいですからね。」
私「そうなんですけどね。確かに除雪が行き届いた幹線道路などでは問題ないと思うんですよ。だけど、ちょっとした上り坂の信号待ちで止まる時なんかに、轍の中にタイヤを落として止まってしまうと再発進できなくなったりとかしますよね。ちょっと気を付ければいいだけなんですけど、4輪駆動はそうしたことに全く気を使わないで済むから、長時間の雪道運転でも精神的な疲労が少なくて済むというのが良いところなんですよね。」
K氏「確かにそれはありますね。ところで、スキーへは年にどのぐらい行かれるんですか?」
私「いつもは5~6回ぐらいですが、昨シーズンは結局一回しか行けませんでしたね。」
K氏「なるほど…。」
ここで、K氏から用意してあったパサートの試乗を勧められたので、お店の外へと出ます。
用意されていたのはパサートセダンのRラインです。新しく2リットルエンジンを搭載したモデルで、パッケージオプションのデジタルメータークラスターも装備されていました。外観は標準の19インチホイールとRライン専用のエアロパーツを装着し、それをさらに引き立てるのが漆黒のボディカラー。基本的にクルマのボディカラーで黒は好きではない私ですが、このクルマは相当にカッコ良いと思いました。
乗り出してまず感心したのが乗り心地の良さです。19インチという大径ホイールを履いていながら、ゴツゴツしたところが全くありません。細かな入力に対しても当たりは柔らかで、1日試乗で乗ったパサートよりもむしろソフトな印象でした。
また、それでいてステアリングインフォメーションも豊富で、緩めのコーナーでごく浅い舵角を与えたような時でも、十分な反力を伴って路面の状況、荷重の具合を掌に伝えてきてくれます。
動力性能のほうもさすがに2リットルという排気量だけあって、絶対的な加速は極めて鋭く、アクセルを深く踏み込むとあっという間に法定速度以上のスピードに達してしまいます。ちょっとしたスポーツカー顔負けの走りと言っても言い過ぎではないでしょう。
また、最近のターボエンジンらしく、低回転から十分なトルクが出てくるエンジン特性のおかげで、アクセルを踏んだ瞬間から力強く加速していく瞬発力も持ち合わせています。
内装はナパレザーのシートに加え、インパネ回りにソフトパッドを多用するなど、その質感はもはや高級車と言って差し支えないもの。贅沢な雰囲気はフォルクスワーゲン(国民車・大衆車)のレベルを大きく超えているように思います。
フォルクスワーゲン車の中でも特に豊かで濃厚な乗り味と、豪華装備の数々にすっかり魅せられた私は、この時すでにK氏の術中にはまっていたのかもしれません…。
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クルマ購入 | 日記
Posted at
2016/11/28 15:14:56
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