続いては、鬼怒川水系最奥の川俣ダムです。ここは瀬戸合峡(せとあいきょう)と呼ばれる急峻な谷間に建設されている、縦長の提体が特徴のダムです。
川俣ダムの入り口は、少し分かりづらい場所にあります。県道23号を、瀬戸合トンネル西口側で枝分かれする道(旧道)に入っていきます。すると、写真の駐車場が現れます。
この日は土曜日でしたが、こんな山奥のダムを訪れるような人はまばらでした。
駐車場の片隅に遊歩道の入り口があります。看板を見るとどうやら、ダム提体へもこちらから行くようです。
ダムへと続く道は、ものすごく急な下り坂。遊歩道というにはやけに道幅が広く、立派な作りをしています。
急な下り坂をずんずんと転げるように進んでいくと、川俣湖とそれをせき止めるアーチ式のコンクリートダムが見えてきました。
川俣ダムの提体。訪問当日は土曜日であるにもかかわらず、重機を用いての作業が行われていました。
これは、平成29年3月から平成32年9月までの期間、川俣ダム周辺岩盤の補強工事をしているのだそうです。岩盤に穴を開けてそこにアンカーを打ち込み固定して、岩盤をより強固なものにする工事を行っています。
華奢な骨組みをいくつも組み合わせて、谷間にせり出すように作られた「舞台」。そこに上がるのは、とてつもなく重そうなクレーン車。
大丈夫なのだろうけど、「大丈夫なのだろうか?」と不安になってしまいます。
川俣ダム下流側には吊り橋がかかっていて、その姿はダム側からもよく見えます。吊り橋からなら、ダム提体がよく見えるだろうということで、早速行ってみることに。
すると、吊り橋へと続く遊歩道の入り口付近にいた、工事に伴う誘導係のおじさんから声をかけられました。吊り橋に行くなら、そこにある杖を持っていったほうがいいぞ、と。
言われたほうに目をやると、太い木の枝で作られた、貸し出し用の杖が置いてあります。何も山登りをするわけでもあるまいし、杖なんて必要ないないだろうと思いましたが、おじさんがあまりにも強く勧めてくるので、そこまで言うなら借りていくか、ということで一本を手にして遊歩道へと進んでいきます。
ところが、これが大正解(おじさん、ありがとう!!)。
提体の上から見た吊り橋は、天端とほぼ同じか多少低いぐらいの位置に見えていたのですが(3枚上の写真参照)、実際にここへ行くには、一度谷底まで降りてそこから再び上っていかなければなりません。これがかなりハードで、運動不足でなまりきった体には非常にきつい道のりでした。遊歩道の途中には、所々に写真のようなベンチが設置してあり、一息つけるようになっています。私も何度かベンチに腰を下ろして足を休めました。
たどり着いたのがこの吊り橋。
といっても、この橋を渡った先に道はなく、まるで川俣ダムの提体と瀬戸合峡の絶景を鑑賞するためだけに架けられたように見えます。しかし実際は、元々は関係者専用の施設だった吊り橋を、一般にも開放したものなのだそうです。
川俣ダム最大の特徴である縦長の提体(提体長131メートルに対して、提体高は117メートルもある)を鑑賞するには、この吊り橋はもってこいの場所です。こうしてみると、瀬戸合峡の急峻さがよく分かります。
ちなみにこの時、不覚にも広角のレンズをクルマに置いてきてましまったので、ダム提体の全景が撮れませんでした(泣)。
吊り橋からダム提体に戻るにも、もう一度下って上っての道をたどらなければなりません。へとへとになってダム提体まで戻ってきましたが、駐車場まではさらにきつい上り坂を戻らなければなりません。ヒイヒイ言いながらなんとか駐車場に戻りましたが、ここであることに気づきました。
それは、駐車場からダム提体に続く遊歩道は、車道トンネルの天井部分に作られているということです。道理で、遊歩道のわりには幅も広いし立派な作りになっているわけです。
でもこれだと、落石があった時に車両は守られますが、歩行者は・・・。
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♠警告灯点灯【ウインカーハイフラ現象】 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/06/15 06:25:47 |
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