青森まで下道で行ってみた・その1(この記事)
コロナ禍が多少の落ち着きを見せつつあるように思われた6月下旬某日、私はデリカのステアリングを握って自宅を出発しました。目指す行き先は、青森(青森駅)です。
でも、ただクルマで青森に行くだけではありません。行程は「オール下道」です。前回のブログ記事で「青森まで下道で、なるべく快適に・早く行けるルート」を想定してみましたが、いよいよこれを実走してみよう、というわけです。
ひと口に下道といってもいろいろな道がありますが、今回は「無料で通行できる道路」を下道と定義しました。
青森まで高速道路で行こうとすれば、自宅の川崎市からだと片道の高速代だけで1万5000円ほど、深夜のETC割引を活用したとしても、1万円程度かかります。ちなみに、高速を使った場合の所要時間はおよそ9時間、対して下道のみで行った場合は15時間30分(カーナビ調べ)。その差は6時間半。費用対効果という点では、1時間を1500~2300円程度で買うということになるので、まあ妥当といえば妥当な金額かもしれません。
しかし今回のドライブは、単にクルマで青森に行くということではなく、「下道で青森まで行ったらどうなるのか?」というのを検証するのが目的です。なので、高速代が妥当だと思えたとしても、今回のドライブでは有料の道路は一切使わずに、青森まで行く予定です。目標タイムは休憩含めて、24時間以内。8時間あまりを休憩等に使える計算なので、楽勝か!?という気もしますが、果たして・・・。
23時
自宅出発。
当初の予定では、途中でのロスタイム(=休憩・仮眠時間)をできるだけ減らすため、早めに就寝してしっかりと体を休ませてから、夜中の1時ごろに自宅を出るつもりでした。
19時前には床についたのですが、出発前の楽しみな気持ちで目が冴えて眠れず(小学生か!)、やむを得ず早めに出発することにしました。
川崎市の自宅を出ると、まずは国道4号線を目指します。4号線は東京・日本橋が起点となっていますが、今回の目的は4号線の完走ではないので、自宅からは都心部を通らずに、環八→笹目橋→国道298号というルートで4号線へと向かいました。
この時間ではさすがに都内の道路も順調で、周りは乗用車よりも大型トラックのほうが多いぐらいです。途中渋滞につかまることもなく、0時半には新善町交差点で国道4号線に入ることができました。
4号線も相変わらず順調ですが、信号交差点が多く、信号2つ3つごとに赤信号で停止させられるような状況です。道は空いていますが、信号の多さで思ったほどは距離を稼げません。
途中「道の駅五箇」でトイレ休憩を挟んだだけで、一気に宇都宮まで走りきります。
2時
高規格なバイパスは、宇都宮の平出工業団地交差点で本来の4号線にぶつかって終了です。自宅から宇都宮まで、下道だけにも関わらずなんと3時間少々で来ることができました。左は宇都宮市街へ、北を目指す私は交差点を右折します。 そして旧西那須野町で国道400号線にぶつかるので、これを左折。このまま4号線とはお別れです。
皆さんご承知の通り、国道4号線は東京と青森を結ぶ、わが国きっての幹線ですから、このまま4号線をたどっていっても青森に到着することは可能です。
ただ、4号線沿いには大中規模の街が連続しており、深夜ならともかく日中の時間はかなりの混雑が想定されます。ということで、今回の青森下道ドライブでは、4号線ではなく、内陸部の道を繋いで向かうことにします。
また、地図を見ていただくと分かりますが、4号線よりも直線的に青森を目指す内陸ルートは、交通量だけでなく距離の面でもメリットがありそうなことも、今回のルート選定の大きな動機となっています。
国道400号線は、東北道の西那須野塩原ICを過ぎて、さらに内陸へと向かっていきます。しかしこのあたりでついに睡魔が襲ってきます。道の駅「湯の香しおばら」にクルマを停め、ここでいったん仮眠することにします。
6時
3時間ほどの仮眠を取りスッキリすると、あたりはすでに明るくなりはじめていました。再び運転開始です。
道の駅を出てほどなく、道は山間部のワインディングロードの様相を呈してきました。こんな早朝の時間帯であるにもかかわらず、私と同様、内陸方向を目指すクルマが多数走っています。それもおしなべて、結構なハイペースです。後続車に追いつかれたら、無理をせず、見通しの良い場所を選んで道を譲っていきます。何台かのクルマを先行させてしばらく走ると、塩原の温泉街が見えてきました。
下から上がってきた地元ナンバー車は、ほとんどが温泉街のホテルや観光施設で働く人たちのクルマだったのでしょうか。塩原温泉郷を過ぎると、前後にクルマの姿は全くなくなってしまいました。
7時
国道400号線の尾頭トンネルを抜けると、道はいつの間にか国道121号線と合流していました。この辺りは国道121号線、400号線、それに桧枝岐方面に向かう352号線の重複路線となっているようです。
7時15分
この辺り、交通量はきわめて少なく、また男鹿川に沿ってゆるやかなカーブを描きながら走る道は、道幅も広めで非常に走りやすく快適です。60キロ程度のペースで進んでいくと、あっという間に「道の駅たじま」に到着です。ここでいったんトイレ休憩です。
8時30分
10分ほどで道の駅たじまを後にすると、再び121号を北上します。南会津、下郷、芦ノ牧温泉と順調に過ぎ、いつのまにか国道118号も重複してきます。このまま国道121号線を北上し続けてもよかったのですが、121号は役所や駅のある会津若松市の中心部を貫いています。現在時刻は午前8時半。朝のラッシュ混雑が想定されたので、ここは中心市街地を避けるべく、県道へと迂回します。写真の交差点を右折して、福島県道64号線を進むことにします。
9時
64号線もそれなりに交通量は多めでしたが、渋滞と呼べるほどの混雑はなく、比較的スムーズに流れています。会津若松市街を東に迂回し、国道49号線を経由して再び国道121号線へと復帰。これから喜多方を通って福島県と山形県の県境である大峠を越え、米沢方面へと向かいます。 自宅を出る前に満タンにした燃料はまだ余裕がありましたが、ここを過ぎるとしばらく大きな街には立ち寄らない予定ですので、会津若松から離れる直前に給油しておくことにしました。
9時30分
会津若松から30分とかからず喜多方入り。そのまま国道121号線を進み、「道の駅 喜多の郷」へ。本当は会津若松で給油した際にトイレを借りようと思っていたのですが、事務所が開く前はトイレが使えず、結局、モジモジしながらここまで来てしまいました。
トイレを済ませてスッキリしたら、これからいよいよ大峠越えです
10時15分
大峠トンネル前に到着。ここに至るまで、個人的に興味のあるものがいくつかあったのですが(大峠旧道&大峠隧道、日中ダムなど)、今回は日程・時間的な制約で一切寄り道せず。泣く泣く全部スルーです。しかしながら目の前の大峠トンネル、そしてそれにつながる足元の大峠道路自体も、前々からぜひ一度通ってみたいと願っていた道です。今まさにメインディッシュ(大峠トンネル)を味わおうかというところで、その期待も俄然高まります。全長3940メートルの穴へ、いざ参らん!
その2へ続く!!
青森まで下道で行ってみた・その1(この記事)
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