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2025年06月23日 イイね!

【北海道旅】この景色が見たくて・その③──憧れの廃景、タウシュベツ川橋梁へ・前編

 【北海道旅】この景色が見たくて・その③──憧れの廃景、タウシュベツ川橋梁へ・前編 旅の2日目は、この北海道旅行の大きな目的でもある旧士幌線・タウシュベツ川橋梁へ。
 この橋は、私が20年以上前から見たいと思っていた廃景のひとつで、いよいよ今日、その20年越しの憧れが実現する日となります。普段は、閉ざされた林道の奥に眠っているタウシュベツ川橋梁ですが、今回はその林道ゲートの鍵を借りて、橋のすぐ袂まで向かいます。
 その道中では、旧士幌線の橋梁跡や駅跡などの遺構群、橋を沈めた張本人・糠平ダムなど、鉄道と自然が融合した景色をたっぷり堪能します。見どころ満載だったこの日の様子は、ボリュームの都合もあり3回に分けてお届けします。

 まずは【早朝〜午前中】の様子をお伝えします。


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 この日は朝4時に起床。前夜は遅くまで起きていたのに、旅行のワクワク感で目が覚めてしまいました。支度をして、5時にはホテルを出発。せっかくの早起きなので、帰りに寄ろうと思っていた士幌線の音更駅跡と士幌駅跡に先に立ち寄ることにしました。


●音更駅跡

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 最初に訪れたのは、音更駅跡。現在は交通公園として整備されており、駅舎は残っていないものの、車両の展示があります。


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 特に珍しいのがSLのカットモデル。内部構造が見えるように一部が切断されていて、蒸気機関の仕組みを学べます。



●士幌駅跡

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 次は士幌駅跡へ。こちらは駅舎・ホーム・線路・貨車がそのまま残されており、往時の面影をしっかり感じられる場所です。


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 駅名標には士幌駅だけでなく、なぜかとなりの中士幌駅のものも並べて設置されていて、ちょっと不思議な演出。



●道の駅かみしほろ

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 その後は道の駅かみしほろへ向かい、8時半ごろ到着。鍵の貸し出しは9時からとなるので、受付が開くまでしばし休憩。


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 受付が始まるとすでに数人が並んでおり、順番を待って鍵を受け取りました。林道走行時の注意点やクマ対策について説明を受けます。


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 林道の鍵を借りる際、探索に必要な熊すずや長ぐつの貸し出しがありましたが、私は自前の長靴・クマ鈴に加えクマスプレーまで用意していたので、ここでは鍵だけを借りました。


 無事、鍵を借りることができたので、国道273号線を北へ。この道はかつての士幌線跡と並走しており、ところどころに鉄道遺構が顔を覗かせます。



●第三音更川橋梁

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 まず現れたのは、第三音更川橋梁。コンクリートアーチが美しい橋で、国道沿いからその全景を望めます。駐車帯も整備されていて見学しやすいスポットです。



●第四音更川橋梁

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 少し進んだ先には第四音更川橋梁。こちらも同様の構造ですが、自然崩落なのか理由あって撤去されているのか分かりませんが、一部が欠損しているのが特徴。



●糠平ダム

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 士幌線をいったん離れ、糠平ダムへ。ここは1956年に完成した発電用ダムで、渋く風格ある佇まい。


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 タウシュベツ川橋梁が沈んだり姿を現したりしている糠平湖は、このダムによって生まれた人造湖です。





●三の沢橋梁

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 続いて向かったのは三の沢橋梁。こちらは遊歩道として開放されており、橋を渡ると森の中に続く旧線跡がまっすぐ伸びています。あまり奥まで進むとクマのリスクもあるので、控えめに散策。



●タウシュベツ川橋梁展望台

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 タウシュベツ川橋梁に直接行く前に、まずは対岸のタウシュベツ川橋梁展望台に立ち寄りました。林道ゲートの鍵がなくても橋を遠望できる、観光客にも人気のスポットです。平日にもかかわらず多くの人が訪れており、その多くは鉄道ファンではない一般の旅行者でした。やはりタウシュベツの神秘的な姿は、誰の心にも響くのでしょう。


 展望台からは、糠平湖を挟んでくっきりとタウシュベツ川橋梁が浮かび上がって見えました。ここ数日の雨で水位上昇が心配されましたが、この日はしっかりとその姿を現してくれていました。



・・・ずっと見たかった景色が、ちゃんと待っていてくれた。


Posted at 2025/07/16 13:06:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行・お出かけ | 日記
2025年06月22日 イイね!

【北海道旅】この景色が見たくて・その②──燃えて、尽きて、静けさだけが残った街

 【北海道旅】この景色が見たくて・その②──燃えて、尽きて、静けさだけが残った街 千歳空港でレンタカー(日産ノートe-POWER 4WD)をピックアップして、最初に向かったのは夕張方面。
 今回の旅の目的のひとつでもある「廃モノ」巡り──その始まりにふさわしく、かつて石炭と鉄道で栄えた夕張の地を訪れることにしました。


● 旧紅葉山駅(現・新夕張駅)
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 最初に立ち寄ったのは、旧紅葉山駅。現在は「新夕張駅」として石勝線の中継駅になっています。


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 新夕張駅ホームに上がると、現在使われているのは石勝線の1・2番ホームのみ。その向かい側には使われなくなった夕張支線の3・4番ホームが今も姿を残していました。
 線路はまだ敷かれたままで、まるで今にも列車が滑り込んできそうな雰囲気──
 けれど、よく見るとレールは赤く錆びつき、隣の現役線と比べるとその違いは歴然。
 夕張支線が、静かにその役目を終えたことを物語っていました。


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 現在の新夕張駅から階段を降りて一段低いところを通る道路、それがかつての旧線の路盤だったそうです。

 一方、旧駅舎跡は今や「道の駅夕張メロード」として観光客でにぎわっており、新夕張駅の静けさと好対照だったのが印象的でした。



● 清水沢駅跡 → 旧北炭化成工業所 大煙突
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 次に向かったのは清水沢駅跡。ホームと跨線橋のみが残されていて、どこか心細い空気感。


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 さらに、そこからほど近い場所にあるのが、旧北炭化成工業所の大煙突。
その高さは実に63メートル。見上げると圧倒的な存在感で、かつての炭鉱関連施設のスケールの大きさを実感します。

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 かつてこの地には「ユーパロの湯」という温浴施設があり、この煙突がシンボル的存在だったそうです。が、現在は施設も廃業し、煙突だけが静かに時を見下ろしていました。

● 鹿ノ谷駅跡と、夕張鉄道の幻影
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 次は鹿ノ谷駅跡へ。ここでは駅舎、ホーム、跨線橋が残されており、かつての駅の雰囲気がしっかりと伝わってきます。


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 跨線橋に上がると、異様に広い駅構内の敷地に夕張支線の線路が1条だけ残されているのが印象的です。鹿ノ谷駅はかつて夕張鉄道の車両区、保線区として使われていたため、構内には並行して何条もの線路が引かれていました。この幅広の敷地はまさにその名残りというわけです。


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 駅構内の一部には、舗装された細い道が通っています。これは旧夕張鉄道の跡地を活用したサイクリングロードです。…だったのですが、老朽化により現在は廃道状態に。「廃線跡がサイクリングロードになり、さらに廃道へ」と、時の流れを感じさせられます。

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 跨線橋を渡った先には、かつて集落があったと思われる場所が広がりますが、今では民家はわずか。
 そんな中で出迎えてくれたのは、数頭の鹿の群れ。まさに名前の通り、“鹿の谷”の景色に、ふと物語の中に入り込んだような気持ちになりました。



● 三代目夕張駅と、ホテル・マウントレースイ
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 続いて訪れたのは、三代目夕張駅跡。そして、その駅前に鎮座しているのが、かつての観光の象徴だった巨大ホテル「ホテルマウントレースイ」。
 夕張が観光業へとシフトし、バブル絶頂期に建てられた夕張観光の象徴的建築でしたが、2020年12月に破産申請が行われてそのまま廃業、今もそのまま手つかずの状態となっています。


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 建物が持つ威容と、現在の静けさとのギャップが、なんとも言えない寂寥感を漂わせていました。


● 夕張市石炭博物館
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 そしてこの日のハイライト、夕張市石炭博物館へ。
 かつての「石炭の歴史村」の一角にあるこの施設、その広大な敷地はどこか「廃」っぽい雰囲気を残していましたが、博物館には意外にも多くの観光客の姿。


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 この博物館、ただ石炭の説明をするだけでなく、夕張という“石炭の街”そのものの興亡を描く構成になっているのが印象的でした。


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 石炭で栄えた黄金時代

 石炭の衰退と観光への転換

 結果としての財政破綻という“負の歴史”


 といった、夕張の「明」と「暗」の両面をしっかり見せてくれる展示は、むしろ好感が持てました。


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 さらにその先の展示施設に入ると、まず印象的だったのは、石炭の掘削作業の様子を再現した“マネキン人形”による展示。坑道で作業する鉱夫たち、ベルトコンベアに石炭を積み込む様子、現場での緊張感……。
 人形の表情や姿勢にリアルさがあり、当時の労働の過酷さがひしひしと伝わってきます。音響や照明も駆使されており、単なる展示というよりは「体験型」に近い臨場感


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 さらに奥へ進むと、模擬坑道に入ることができます。
ここは実際に坑内作業が行われていた坑道を模したもので、トンネルの中はひんやりと湿気を含んだ空気。


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 狭い通路、むき出しの石炭層、薄暗い照明──
「こんな空間で、あの重労働をしていたのか」と思わず立ち止まってしまいます。
 石炭で栄えた時代の“暗部”も感じ取れる、静かながら力のある展示空間です。


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 模擬坑道を抜けると、出口付近に現在は封鎖された天竜坑の坑口があります。
 坑口は一部損壊しているものの、レンガ造りのアーチが印象的な構造です。現在は完全に封鎖されていますが、その向こうに続いていたであろう暗く深い坑道を想像すると、背筋が少しゾクッとするような感覚がありました。
 この場所から何人の坑夫が出入りし、どれだけの石炭が搬出されたのか──
静かに佇むその姿が、今はもう語られることのない物語をそっと伝えてくれているようでした。


 夕張石炭博物館は、単なる炭鉱の歴史だけではなく、「石炭とともに生まれ、栄え、衰えた町・夕張」の全体像を伝えてくれる場所です。
観光資源への転換を試みた時代、そして財政破綻という黒歴史まで、飾らずにきちんと紹介されている姿勢に、好感が持てました。

 かつての繁栄、そして今。

 ここに来ると、その両方を静かに、でも確かに受け止めることができます。


● 清水沢ダム → 南大夕張駅跡 → シューパロダム
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 夕張市街からさらに東へ。
 清水沢ダムの天端に立ち、目前に見える旧北炭大夕張火力発電所跡を望みます。草に覆われたその姿がまた、産業遺構らしい静けさを醸していました。


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 そこから南大夕張駅跡へ。保存車両の列車とバスが並んでいるものの、列車は一部横転しており、少し痛ましい姿。
 整備が追いついていない現実もまた、時の流れを感じさせます。


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 最後は夕張シューパロダムへ。
 このダムは2015年に竣工した比較的新しいダムで、その大きさは堤高110.6メートルの重力式コンクリートダムです。洪水調節や発電、上水・農業用水の供給などを目的とされた、国内でも最大級の多目的ダムとなっています。ダム湖は「シューパロ湖」。


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 かつてここには「三弦橋」と呼ばれる林鉄の鉄橋がかかっており、夕張のシンボル的存在でした。今でもその橋は架かったまま、ダム湖に沈んでいます。水位が低ければその姿を現すこともあるようですが、残念ながらこの日は水没していてその姿を見ることは叶わず。


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 また、シューパロダム提体のすぐ上流側には、旧大夕張ダム提体がまるごと沈んでおり、「沈んだもの」のスケールの大きさに言葉を失います。


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 ダム周辺にはクマ出没注意の看板があり、くま鈴を鳴らしながら慎重に探索。
 提体周辺を歩くだけでも、自然と人工物の境界が溶け合った独特の雰囲気が漂っていて、夕張の締めくくりとして印象的な場所となりました。



 この日の夕張巡りはここまで。

 産業が生み、産業に去られた街──その痕跡を辿る時間は、静かで、少し寂しくて、でもなぜか心が落ち着くものでした。

 宿泊地の帯広までは、もうひと踏ん張りのロングドライブ。北海道1日目、いよいよ深みにはまってきました。

★1日目走行データ
 走行距離 257.3km
 平均燃費 22.8km/l
 走行時間 6時間03分
 平均車速 42km/h
Posted at 2025/06/29 16:48:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行・お出かけ | 日記
2025年06月22日 イイね!

【北海道旅】この景色が見たくて・その①──いざ、旅立ちの朝へ!!

【北海道旅】この景色が見たくて・その①──いざ、旅立ちの朝へ!!2025年6月22日(日)

 いよいよ今回の旅が始まります。
 旅の一番の目的は──幻の橋「タウシュベツ川橋梁」をこの目で見届けること。

 この橋は今、風化と浸食により崩壊が進んでおり、繋がったままの姿で見られるのは今年いっぱいかもしれない── そんな情報を耳にして、いても立ってもいられず、急遽決行を決めた2泊3日の旅です。
 道中ではタウシュベツ川橋梁以外にも、廃線跡、廃鉱山、戦争遺構など、「廃モノ」と呼ばれる場所をじっくり巡るという、少し偏愛的なテーマを持った北海道旅。観光名所でもグルメでもなく、「今は使われなくなったものたち」に焦点を当てる、不思議で静かな旅の幕開けです。

 早朝、まだ静かな神奈川の街を抜けて、愛車ジムニーで羽田空港へ。……とはいえ、今回はそのジムニーには羽田でしばしお留守番してもらいます。
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 主役は空の旅──6:55発のAIR DO便に搭乗。

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 そしてここで、いきなりのテンションアップ! この便、なんと「ロコンジェット北海道」ではありませんか!! 
 機体には、左側面にアローラロコン、右側面に通常ロコンのイラストがドーンと描かれていて、目にした瞬間、思わず見入ってしまいました。


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 さらに、機内で提供されたコーヒーの紙コップにもロコンのイラスト入りという徹底ぶり。ポケモン好きということもあって、こういう遊び心は旅のテンションを一気に引き上げてくれます。



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 羽田は気持ちの良い晴天。滑走路もくっきり見えて、旅の出発には最高の空模様。
 ところが──新千歳空港に近づくにつれて、窓の外はどんよりとした雲。


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 そして着陸直前、滑走路が目に入ると、そこはびしょ濡れのアスファルト。北海道の大地は、雨に濡れて静かに迎えてくれました。
 とはいえ、天気予報では「このあと雨は上がっていく見込み」とのこと。
初日から本降りだったらどうしよう…と心配していたけど、とりあえずは一安心。


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 新千歳空港では予約していたレンタカー、ノートe-POWER 4WDをピックアップ。普段乗っているジムニーやTクロスとは違う乗り味を楽しみつつ、今日は夕張に寄り道をしながら帯広を目指します。この帯広が、タウシュベツ川橋梁観賞と士幌線跡巡りの拠点となる町。今回はここに2泊する予定です。

 次回のブログでは、帯広へ向かう途中に立ち寄った、”石炭の街”夕張の風景、初日の「廃モノ」巡りの様子をお届けします。

 北海道の空気は、濡れていても心地いい。
 廃を巡るのにふさわしい、少ししっとりとした旅のスタートでした。
Posted at 2025/06/29 13:29:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行・お出かけ | 日記
2025年06月22日 イイね!

【北海道旅】この景色が見たくて── 廃線と遺構をたどるドライブへ!

【北海道旅】この景色が見たくて── 廃線と遺構をたどるドライブへ!


■ 北海道で見つけた“過去”への入り口

 20256月下旬。

 北海道の広大な大地を、“廃”を追いかけて旅してきました。観光名所でもグルメ三昧でもなく、今回の目的は──


 廃線、廃鉱山、産業遺構、そして忘れられた戦争遺跡をめぐる旅。


 多くの人にとってはちょっと変わった旅のテーマかもしれませんが、
私にとってはこれが“いつもの旅スタイル”。


 今回は3日間の休みを最大限に活かすため、愛車ジムニーではなく飛行機とレンタカーを活用。千歳空港の「駅レンタカー(←空港なのに駅レンとはこれいかに!?)」で借りたのは、日産ノートe-POWER 4WD静かで力強く、なんと林道までしっかり走ってくれる、頼れる相棒でした。


 宿は帯広に2連泊。そこを拠点に、“廃の遺構”を追いかけて道央エリアを東へ西へ──

 濃密な23日、いつも通りの、でもちょっと特別な北海道の旅となりました。



■ 行程ダイジェスト

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※青~1日目、黄~2日目、赤~3日目


【1日目】 千歳空港 → 夕張 → シューパロダム → 帯広

 ・千歳空港からレンタカーで出発  

 ・廃墟の街並みを残す夕張市内で、旧炭鉱の痕跡を辿る

 ・巨大な重力式ダム・シューパロダムに立ち寄り、沈んだ旧線や旧集落に思いを馳せる

 ・2日目以降に備え、夕張から帯広に移動。帯広駅近くのホテルに宿泊


2日目】旧・士幌線跡と幻の橋・タウシュベツ川橋梁

 ・士幌線の駅、音更駅や士幌駅の駅跡を訪問

 ・道の駅かみしほろで、タウシュベツ林道ゲートの鍵を受け取る

 ・第三~第五音更川橋梁、幌加駅跡などを順に巡り、士幌線の終着地、十勝三俣駅付近へ

 ・タウシュベツ川橋梁では、曇り空に浮かぶ橋脚が神秘的な雰囲気


3日目旭浜トーチカ群 → プレート境界 → 旧・日高本線跡を辿りながら千歳空港

 ・旧日本軍の遺構「旭浜トーチカ群」からスタート

 ・「黄金道路」の絶景ドライブ

 ・ユーラシアプレートと北米プレートがぶつかる、かつての境界線で地球の胎動を感じる

 ・廃止された日高本線の駅跡や橋梁を巡る(様似→鵡川)

 ・千歳空港でレンタカーを返却し、フライトで帰路へ

 

 

■ 印象に残った3つの風景

★夕張炭鉱跡(石炭博物館)

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かつて日本のエネルギーを支えた炭鉱の街。

朽ちた施設の背後に、黒く深い歴史の匂いがまだ残っていました。

 

★タウシュベツ川橋梁

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水没と再生を繰り返す、幻の橋。

曇り空の下、湖に浮かぶアーチが時の止まった世界を映しています。

 

★日高線・慶能舞川橋梁跡

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砂浜に残る破壊されたコンクリート橋脚。

自然に還る鉄道遺構が、静かに風と語り合っているようでした。

 

 

 

■ これから旅の詳細を順に公開予定!

 この記事では概要だけの紹介ですが、各日の行程や訪れたスポットについて、今後、詳細な記事を公開していく予定です。それぞれのスポットでの見どころや私の感じたことなどをまとめていきたいと思います。

 



■ おまけ:今回の相棒

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※レンタカー:日産ノート e-POWER 4WD

 パワフルで静か。燃費も良くて乗り心地もGOOD! 4WDなのでちょっとした不整地でもしっかり行ける、なかなか頼もしい1台でした。

 

Posted at 2025/06/28 09:14:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行・お出かけ | 日記
2025年06月10日 イイね!

秩父4ダム巡りで手作りダムカードをGETせよ!

秩父4ダム巡りで手作りダムカードをGETせよ!

 今朝はあいにくの雨模様。

 ですが、せっかくの休みをダラダラ過ごすのももったいない。ということで、雨の中ジムニーのステアリングを握って自宅を出発。今回は、以前からやりたいと思っていた「あること」に挑戦しようと思います。

 


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 行き先は秩父方面。

 ここにある4つのダムを巡ろう、というのが今日のドライブのテーマです。早朝に出発した私は、国道299号線で飯能方面から秩父を目指していきます。途中「道の駅あしがくぼ」で小休止。後ろにシブい初代トゥデイがいますね(アドバンカラーというのもまたカッコいい!!)。

 

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 まずやってきたひとつ目のダムが、秩父4ダムのうち最も北に位置する「合角ダム」。あたりの山谷は、霧とも雨雲ともつかない白いもやに包まれて、幻想的な雰囲気です。

 


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 時刻は朝の9時。ちょうどダムの管理事務所が開く時間になったので、早速ダムカードをもらってきました。

 

 

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 管理事務所に、今回の私のドライブの目的を一枚にまとめた地図がありました。ちょうどいいなと思ってこれも頂いてきました。

 秩父にある4基のダム(合角ダム、浦山ダム、滝沢ダム、二瀬ダム)を回ってそれぞれのダムカードを集めると、二瀬ダムで特製の「手作りダムカード」がもらえます。今回、私はこれを一日で達成すべく、早朝に秩父まで繰り出してきたというわけです。


 実は以前にもこれにチャレンジしたことがあったのですが、その時は2基のダムを訪れたところで終了してしまいました。

 その日は朝の10時ぐらいに、浦山ダムからスタートしました。ダム本体や周囲の施設、併設の資料館などをじっくり見ていたら、あっという間にお昼を過ぎてしまいました。次に合角ダムに行きましたが、このマップにもあるとおり浦山ダムから合角ダムまで意外と遠くて、片道1時間弱ほどかかります。途中で昼ご飯を食べたりしていたせいもあって、合角ダムに着くと時間はすでに14時を過ぎていました。そしてこの段階で、当日中に4基回るのはムリと判断。手作りダムカードを手にすることはできませんでした。敗因としては、朝のスタートが遅かったこと、ダムを回る順番が悪かったことなどでしょう。


 今回はその反省をもとに、綿密な作戦(←そんなに大層なものではない)を立てて、このミッションに挑みます。

 まずスタートは、合角ダムからとすること。

 秩父4ダムのうち、3基は国道140号線の沿線にありますが、合角ダムだけが少し離れた場所に位置しています。ですので、合角ダムスタートとすることで、合角ダムに往復する時間を片道分の移動時間だけに節約することができるわけです。

 ふたつめの作戦は、管理事務所が開く前にダムに着いてダム本体や付近の見学を済ませておき、管理事務所が開くと同時にダムカードをもらって、すぐに次のダムに向かうようにすることです。管理事務所が開いているのは、だいたい9時~17時ぐらいまで。9時の段階で1基目の見学とダムカード入手まで済ませておけば、実質、1日で3基回ればOKということになります。

 まあ、手元にはすでに2枚のダムカード(浦山・合角)があるので、残りの滝沢・二瀬の2ダムだけ回れば良いのでしょうが、カードのバージョンが変わっていたりすることもあるので、きっちり4枚揃えようと思います。

 


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 ということで次にやってきたのが、浦山ダムです。堤高(ダムの高さ)156メートルは、国内の重力式コンクリートダムの中では2番目の高さを誇る巨大なダムです(ちなみに1位は堤高157メートルの奥只見ダム)。下から見上げると、まあとにかくその巨大なコンクリートの壁に圧倒されることしきりです。機能一辺倒で無機質な見た目になりがちなダム提体ですが、浦山ダムでは天端付近にアーチ状のデザインが施されているのが目を引きます。

 


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 ダム上流側。こちらの面にもアーチ状のデザインが入っています。秩父の観光名所にもなっている「旧秩父橋」をモチーフにした景観設計だそうです。

 


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 この日はちょうど小学生の社会科見学の団体が来ていました。浦山ダムに向かう道中、目の前を観光バスが2台連なって走っていて、嫌な予感はしていたのですが、やはり目指す場所は一緒でした。小学生の集団に混じって関係ないおじさんがダム見学しているのも、なんだか居たたまれなくなりそうなので、ダムカードだけもらって早々に退散しました。





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 次に向かった3基目のダムは「滝沢ダム」です。ダム下流に駐車場があり、そこにクルマを止めてダムに向かって歩いていきます。あたりはご覧のようにひと気のない山中ですので、念のため「クマ鈴」を装備して向かいました。ダムに向かう途中、左の藪の中から突然大きな鹿が私の20~30メートルほど先に飛び出し、そのまま右手の崖を駆け上っていきました。きっと鹿も、私のクマ鈴の音に驚いて飛び出してきたのではないでしょうか。

 野生動物との遭遇で一番怖いのは、お互い気が付かないまま至近距離でバッタリ出くわしてしまうこと。はからずも、クマ鈴の効果を体感することができました。


 でも、熊でなくて鹿でよかった・・・。




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 滝沢ダムです。堤高132メートルと、これも浦山ダムに負けず劣らずの巨大ダムです。この写真にも写っている入口を入ると、ダムの提体内を自由に見学することができるようになっています。内部にはエレベーターもあり、それで提体最上部まで上がることもできます。

 


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 内部の監査廊はこんな感じです。ダム提体内はひんやりとしていて、ちょっと肌寒く感じました。洞窟などもそうですが、一年を通じて気温はほぼ一定していて、夏は涼しく、冬は暖かいそうです。

 



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 滝沢ダムカードもゲット。あとは、最後の二瀬ダムに向かえばOKです。




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 二瀬ダムにやってきました。管理事務所向かいにある駐車場にクルマを止めてカードをもらいに行きます。事務所の並びには、「みやま商店」というなんとも雰囲気のある商店があります。目の前の秩父往還の歴史を見守り続けてきた歴史あるお店なのでしょうか。

 

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 こちらが二瀬ダム。重力式アーチダムという構造で、アーチ式と重力式両方の特性を兼ね備えています。日本には岩手県の湯田ダムなど、全部で12基しかない珍しい形式となっています。

 

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 二瀬ダムのダムカードは管理事務所の入口に置いてあり、職員の方を呼ばずとも自由に持っていくことができるようになっていました。ということで私もこれを1枚頂いて、ついに秩父4ダムのダムカードをコンプリートしました。

そして念願の手作りダムカードは、この4枚を持って、建物3階にある事務所受付までもらいに行く必要があります。



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 こちらが二瀬ダムでもらえる、「手作りダムカード」です。ラミネートでパウチされていて、手作り感がにじみ出ています。

 カード裏面にあるダムの解説は、オリジナルのカードと同じですが、表のダム写真は、クレストゲートから放流している貴重な写真(平成7年6月の試験放流時のものだそうです)になっています…。


 ということで、本日のミッションは無事、クリアしました!!

Posted at 2025/06/11 12:28:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | ジムニーJB64 | 日記

プロフィール

「【北海道旅】この景色が見たくて・その⑧~日高本線の廃線跡探訪・中編 http://cvw.jp/b/642464/48606106/
何シテル?   08/17 17:10
平成20年まで東京に住んでいましたが、このほど出身地でもある神奈川県に移り住んできました。 10年ほど続けた雑誌編集者(主に自動車関係の雑誌を作ってマシタ...
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