●音更駅跡
最初に訪れたのは、音更駅跡。現在は交通公園として整備されており、駅舎は残っていないものの、車両の展示があります。
特に珍しいのがSLのカットモデル。内部構造が見えるように一部が切断されていて、蒸気機関の仕組みを学べます。
●士幌駅跡
次は士幌駅跡へ。こちらは駅舎・ホーム・線路・貨車がそのまま残されており、往時の面影をしっかり感じられる場所です。
駅名標には士幌駅だけでなく、なぜかとなりの中士幌駅のものも並べて設置されていて、ちょっと不思議な演出。
●道の駅かみしほろ
その後は道の駅かみしほろへ向かい、8時半ごろ到着。鍵の貸し出しは9時からとなるので、受付が開くまでしばし休憩。
受付が始まるとすでに数人が並んでおり、順番を待って鍵を受け取りました。林道走行時の注意点やクマ対策について説明を受けます。
林道の鍵を借りる際、探索に必要な熊すずや長ぐつの貸し出しがありましたが、私は自前の長靴・クマ鈴に加えクマスプレーまで用意していたので、ここでは鍵だけを借りました。
無事、鍵を借りることができたので、国道273号線を北へ。この道はかつての士幌線跡と並走しており、ところどころに鉄道遺構が顔を覗かせます。
●第三音更川橋梁
まず現れたのは、第三音更川橋梁。コンクリートアーチが美しい橋で、国道沿いからその全景を望めます。駐車帯も整備されていて見学しやすいスポットです。
●第四音更川橋梁
少し進んだ先には第四音更川橋梁。こちらも同様の構造ですが、自然崩落なのか理由あって撤去されているのか分かりませんが、一部が欠損しているのが特徴。
●糠平ダム
士幌線をいったん離れ、糠平ダムへ。ここは1956年に完成した発電用ダムで、渋く風格ある佇まい。
タウシュベツ川橋梁が沈んだり姿を現したりしている糠平湖は、このダムによって生まれた人造湖です。
●三の沢橋梁
続いて向かったのは三の沢橋梁。こちらは遊歩道として開放されており、橋を渡ると森の中に続く旧線跡がまっすぐ伸びています。あまり奥まで進むとクマのリスクもあるので、控えめに散策。
●タウシュベツ川橋梁展望台
タウシュベツ川橋梁に直接行く前に、まずは対岸のタウシュベツ川橋梁展望台に立ち寄りました。林道ゲートの鍵がなくても橋を遠望できる、観光客にも人気のスポットです。平日にもかかわらず多くの人が訪れており、その多くは鉄道ファンではない一般の旅行者でした。やはりタウシュベツの神秘的な姿は、誰の心にも響くのでしょう。
展望台からは、糠平湖を挟んでくっきりとタウシュベツ川橋梁が浮かび上がって見えました。ここ数日の雨で水位上昇が心配されましたが、この日はしっかりとその姿を現してくれていました。
・・・ずっと見たかった景色が、ちゃんと待っていてくれた。
※青~1日目、黄~2日目、赤~3日目
【1日目】 千歳空港 → 夕張 → シューパロダム → 帯広
・千歳空港からレンタカーで出発
・廃墟の街並みを残す夕張市内で、旧炭鉱の痕跡を辿る
・巨大な重力式ダム・シューパロダムに立ち寄り、沈んだ旧線や旧集落に思いを馳せる
・2日目以降に備え、夕張から帯広に移動。帯広駅近くのホテルに宿泊
【2日目】旧・士幌線跡と幻の橋・タウシュベツ川橋梁へ
・士幌線の駅、音更駅や士幌駅の駅跡を訪問
・道の駅かみしほろで、タウシュベツ林道ゲートの鍵を受け取る
・第三~第五音更川橋梁、幌加駅跡などを順に巡り、士幌線の終着地、十勝三俣駅付近へ
・タウシュベツ川橋梁では、曇り空に浮かぶ橋脚が神秘的な雰囲気
【3日目】旭浜トーチカ群 → プレート境界 → 旧・日高本線跡を辿りながら千歳空港へ
・旧日本軍の遺構「旭浜トーチカ群」からスタート
・「黄金道路」の絶景ドライブ
・ユーラシアプレートと北米プレートがぶつかる、かつての境界線で地球の胎動を感じる
・廃止された日高本線の駅跡や橋梁を巡る(様似→鵡川)
・千歳空港でレンタカーを返却し、フライトで帰路へ
★夕張炭鉱跡(石炭博物館)
朽ちた施設の背後に、黒く深い歴史の匂いがまだ残っていました。
★タウシュベツ川橋梁
曇り空の下、湖に浮かぶアーチが時の止まった世界を映しています。
★日高線・慶能舞川橋梁跡
自然に還る鉄道遺構が、静かに風と語り合っているようでした。
この記事では概要だけの紹介ですが、各日の行程や訪れたスポットについて、今後、詳細な記事を公開していく予定です。それぞれのスポットでの見どころや私の感じたことなどをまとめていきたいと思います。
今朝はあいにくの雨模様。
ですが、せっかくの休みをダラダラ過ごすのももったいない。ということで、雨の中ジムニーのステアリングを握って自宅を出発。今回は、以前からやりたいと思っていた「あること」に挑戦しようと思います。
ここにある4つのダムを巡ろう、というのが今日のドライブのテーマです。早朝に出発した私は、国道299号線で飯能方面から秩父を目指していきます。途中「道の駅あしがくぼ」で小休止。後ろにシブい初代トゥデイがいますね(アドバンカラーというのもまたカッコいい!!)。
まずやってきたひとつ目のダムが、秩父4ダムのうち最も北に位置する「合角ダム」。あたりの山谷は、霧とも雨雲ともつかない白いもやに包まれて、幻想的な雰囲気です。
時刻は朝の9時。ちょうどダムの管理事務所が開く時間になったので、早速ダムカードをもらってきました。
管理事務所に、今回の私のドライブの目的を一枚にまとめた地図がありました。ちょうどいいなと思ってこれも頂いてきました。
秩父にある4基のダム(合角ダム、浦山ダム、滝沢ダム、二瀬ダム)を回ってそれぞれのダムカードを集めると、二瀬ダムで特製の「手作りダムカード」がもらえます。今回、私はこれを一日で達成すべく、早朝に秩父まで繰り出してきたというわけです。
実は以前にもこれにチャレンジしたことがあったのですが、その時は2基のダムを訪れたところで終了してしまいました。
その日は朝の10時ぐらいに、浦山ダムからスタートしました。ダム本体や周囲の施設、併設の資料館などをじっくり見ていたら、あっという間にお昼を過ぎてしまいました。次に合角ダムに行きましたが、このマップにもあるとおり浦山ダムから合角ダムまで意外と遠くて、片道1時間弱ほどかかります。途中で昼ご飯を食べたりしていたせいもあって、合角ダムに着くと時間はすでに14時を過ぎていました。そしてこの段階で、当日中に4基回るのはムリと判断。手作りダムカードを手にすることはできませんでした。敗因としては、朝のスタートが遅かったこと、ダムを回る順番が悪かったことなどでしょう。
今回はその反省をもとに、綿密な作戦(←そんなに大層なものではない)を立てて、このミッションに挑みます。
まずスタートは、合角ダムからとすること。
秩父4ダムのうち、3基は国道140号線の沿線にありますが、合角ダムだけが少し離れた場所に位置しています。ですので、合角ダムスタートとすることで、合角ダムに往復する時間を片道分の移動時間だけに節約することができるわけです。
ふたつめの作戦は、管理事務所が開く前にダムに着いてダム本体や付近の見学を済ませておき、管理事務所が開くと同時にダムカードをもらって、すぐに次のダムに向かうようにすることです。管理事務所が開いているのは、だいたい9時~17時ぐらいまで。9時の段階で1基目の見学とダムカード入手まで済ませておけば、実質、1日で3基回ればOKということになります。
まあ、手元にはすでに2枚のダムカード(浦山・合角)があるので、残りの滝沢・二瀬の2ダムだけ回れば良いのでしょうが、カードのバージョンが変わっていたりすることもあるので、きっちり4枚揃えようと思います。
ということで次にやってきたのが、浦山ダムです。堤高(ダムの高さ)156メートルは、国内の重力式コンクリートダムの中では2番目の高さを誇る巨大なダムです(ちなみに1位は堤高157メートルの奥只見ダム)。下から見上げると、まあとにかくその巨大なコンクリートの壁に圧倒されることしきりです。機能一辺倒で無機質な見た目になりがちなダム提体ですが、浦山ダムでは天端付近にアーチ状のデザインが施されているのが目を引きます。
ダム上流側。こちらの面にもアーチ状のデザインが入っています。秩父の観光名所にもなっている「旧秩父橋」をモチーフにした景観設計だそうです。
この日はちょうど小学生の社会科見学の団体が来ていました。浦山ダムに向かう道中、目の前を観光バスが2台連なって走っていて、嫌な予感はしていたのですが、やはり目指す場所は一緒でした。小学生の集団に混じって関係ないおじさんがダム見学しているのも、なんだか居たたまれなくなりそうなので、ダムカードだけもらって早々に退散しました。
次に向かった3基目のダムは「滝沢ダム」です。ダム下流に駐車場があり、そこにクルマを止めてダムに向かって歩いていきます。あたりはご覧のようにひと気のない山中ですので、念のため「クマ鈴」を装備して向かいました。ダムに向かう途中、左の藪の中から突然大きな鹿が私の20~30メートルほど先に飛び出し、そのまま右手の崖を駆け上っていきました。きっと鹿も、私のクマ鈴の音に驚いて飛び出してきたのではないでしょうか。
野生動物との遭遇で一番怖いのは、お互い気が付かないまま至近距離でバッタリ出くわしてしまうこと。はからずも、クマ鈴の効果を体感することができました。
でも、熊でなくて鹿でよかった・・・。
滝沢ダムです。堤高132メートルと、これも浦山ダムに負けず劣らずの巨大ダムです。この写真にも写っている入口を入ると、ダムの提体内を自由に見学することができるようになっています。内部にはエレベーターもあり、それで提体最上部まで上がることもできます。
内部の監査廊はこんな感じです。ダム提体内はひんやりとしていて、ちょっと肌寒く感じました。洞窟などもそうですが、一年を通じて気温はほぼ一定していて、夏は涼しく、冬は暖かいそうです。
滝沢ダムカードもゲット。あとは、最後の二瀬ダムに向かえばOKです。
二瀬ダムにやってきました。管理事務所向かいにある駐車場にクルマを止めてカードをもらいに行きます。事務所の並びには、「みやま商店」というなんとも雰囲気のある商店があります。目の前の秩父往還の歴史を見守り続けてきた歴史あるお店なのでしょうか。
こちらが二瀬ダム。重力式アーチダムという構造で、アーチ式と重力式両方の特性を兼ね備えています。日本には岩手県の湯田ダムなど、全部で12基しかない珍しい形式となっています。
二瀬ダムのダムカードは管理事務所の入口に置いてあり、職員の方を呼ばずとも自由に持っていくことができるようになっていました。ということで私もこれを1枚頂いて、ついに秩父4ダムのダムカードをコンプリートしました。
そして念願の手作りダムカードは、この4枚を持って、建物3階にある事務所受付までもらいに行く必要があります。
こちらが二瀬ダムでもらえる、「手作りダムカード」です。ラミネートでパウチされていて、手作り感がにじみ出ています。
カード裏面にあるダムの解説は、オリジナルのカードと同じですが、表のダム写真は、クレストゲートから放流している貴重な写真(平成7年6月の試験放流時のものだそうです)になっています…。
ということで、本日のミッションは無事、クリアしました!!
♠警告灯点灯【ウインカーハイフラ現象】 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/06/15 06:25:47 |
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