今朝はあいにくの雨模様。
ですが、せっかくの休みをダラダラ過ごすのももったいない。ということで、雨の中ジムニーのステアリングを握って自宅を出発。今回は、以前からやりたいと思っていた「あること」に挑戦しようと思います。
ここにある4つのダムを巡ろう、というのが今日のドライブのテーマです。早朝に出発した私は、国道299号線で飯能方面から秩父を目指していきます。途中「道の駅あしがくぼ」で小休止。後ろにシブい初代トゥデイがいますね(アドバンカラーというのもまたカッコいい!!)。
まずやってきたひとつ目のダムが、秩父4ダムのうち最も北に位置する「合角ダム」。あたりの山谷は、霧とも雨雲ともつかない白いもやに包まれて、幻想的な雰囲気です。
時刻は朝の9時。ちょうどダムの管理事務所が開く時間になったので、早速ダムカードをもらってきました。
管理事務所に、今回の私のドライブの目的を一枚にまとめた地図がありました。ちょうどいいなと思ってこれも頂いてきました。
秩父にある4基のダム(合角ダム、浦山ダム、滝沢ダム、二瀬ダム)を回ってそれぞれのダムカードを集めると、二瀬ダムで特製の「手作りダムカード」がもらえます。今回、私はこれを一日で達成すべく、早朝に秩父まで繰り出してきたというわけです。
実は以前にもこれにチャレンジしたことがあったのですが、その時は2基のダムを訪れたところで終了してしまいました。
その日は朝の10時ぐらいに、浦山ダムからスタートしました。ダム本体や周囲の施設、併設の資料館などをじっくり見ていたら、あっという間にお昼を過ぎてしまいました。次に合角ダムに行きましたが、このマップにもあるとおり浦山ダムから合角ダムまで意外と遠くて、片道1時間弱ほどかかります。途中で昼ご飯を食べたりしていたせいもあって、合角ダムに着くと時間はすでに14時を過ぎていました。そしてこの段階で、当日中に4基回るのはムリと判断。手作りダムカードを手にすることはできませんでした。敗因としては、朝のスタートが遅かったこと、ダムを回る順番が悪かったことなどでしょう。
今回はその反省をもとに、綿密な作戦(←そんなに大層なものではない)を立てて、このミッションに挑みます。
まずスタートは、合角ダムからとすること。
秩父4ダムのうち、3基は国道140号線の沿線にありますが、合角ダムだけが少し離れた場所に位置しています。ですので、合角ダムスタートとすることで、合角ダムに往復する時間を片道分の移動時間だけに節約することができるわけです。
ふたつめの作戦は、管理事務所が開く前にダムに着いてダム本体や付近の見学を済ませておき、管理事務所が開くと同時にダムカードをもらって、すぐに次のダムに向かうようにすることです。管理事務所が開いているのは、だいたい9時~17時ぐらいまで。9時の段階で1基目の見学とダムカード入手まで済ませておけば、実質、1日で3基回ればOKということになります。
まあ、手元にはすでに2枚のダムカード(浦山・合角)があるので、残りの滝沢・二瀬の2ダムだけ回れば良いのでしょうが、カードのバージョンが変わっていたりすることもあるので、きっちり4枚揃えようと思います。
ということで次にやってきたのが、浦山ダムです。堤高(ダムの高さ)156メートルは、国内の重力式コンクリートダムの中では2番目の高さを誇る巨大なダムです(ちなみに1位は堤高157メートルの奥只見ダム)。下から見上げると、まあとにかくその巨大なコンクリートの壁に圧倒されることしきりです。機能一辺倒で無機質な見た目になりがちなダム提体ですが、浦山ダムでは天端付近にアーチ状のデザインが施されているのが目を引きます。
ダム上流側。こちらの面にもアーチ状のデザインが入っています。秩父の観光名所にもなっている「旧秩父橋」をモチーフにした景観設計だそうです。
この日はちょうど小学生の社会科見学の団体が来ていました。浦山ダムに向かう道中、目の前を観光バスが2台連なって走っていて、嫌な予感はしていたのですが、やはり目指す場所は一緒でした。小学生の集団に混じって関係ないおじさんがダム見学しているのも、なんだか居たたまれなくなりそうなので、ダムカードだけもらって早々に退散しました。
次に向かった3基目のダムは「滝沢ダム」です。ダム下流に駐車場があり、そこにクルマを止めてダムに向かって歩いていきます。あたりはご覧のようにひと気のない山中ですので、念のため「クマ鈴」を装備して向かいました。ダムに向かう途中、左の藪の中から突然大きな鹿が私の20~30メートルほど先に飛び出し、そのまま右手の崖を駆け上っていきました。きっと鹿も、私のクマ鈴の音に驚いて飛び出してきたのではないでしょうか。
野生動物との遭遇で一番怖いのは、お互い気が付かないまま至近距離でバッタリ出くわしてしまうこと。はからずも、クマ鈴の効果を体感することができました。
でも、熊でなくて鹿でよかった・・・。
滝沢ダムです。堤高132メートルと、これも浦山ダムに負けず劣らずの巨大ダムです。この写真にも写っている入口を入ると、ダムの提体内を自由に見学することができるようになっています。内部にはエレベーターもあり、それで提体最上部まで上がることもできます。
内部の監査廊はこんな感じです。ダム提体内はひんやりとしていて、ちょっと肌寒く感じました。洞窟などもそうですが、一年を通じて気温はほぼ一定していて、夏は涼しく、冬は暖かいそうです。
滝沢ダムカードもゲット。あとは、最後の二瀬ダムに向かえばOKです。
二瀬ダムにやってきました。管理事務所向かいにある駐車場にクルマを止めてカードをもらいに行きます。事務所の並びには、「みやま商店」というなんとも雰囲気のある商店があります。目の前の秩父往還の歴史を見守り続けてきた歴史あるお店なのでしょうか。
こちらが二瀬ダム。重力式アーチダムという構造で、アーチ式と重力式両方の特性を兼ね備えています。日本には岩手県の湯田ダムなど、全部で12基しかない珍しい形式となっています。
二瀬ダムのダムカードは管理事務所の入口に置いてあり、職員の方を呼ばずとも自由に持っていくことができるようになっていました。ということで私もこれを1枚頂いて、ついに秩父4ダムのダムカードをコンプリートしました。
そして念願の手作りダムカードは、この4枚を持って、建物3階にある事務所受付までもらいに行く必要があります。
こちらが二瀬ダムでもらえる、「手作りダムカード」です。ラミネートでパウチされていて、手作り感がにじみ出ています。
カード裏面にあるダムの解説は、オリジナルのカードと同じですが、表のダム写真は、クレストゲートから放流している貴重な写真(平成7年6月の試験放流時のものだそうです)になっています…。
ということで、本日のミッションは無事、クリアしました!!
「大間でまぐろを食べたい!」という、当初立てた目的のひとつを諦めてまで向かった場所、それがこの「むつ科学技術館」です。
この科学館は、かつて日本で建造された唯一の原子力船「むつ」にまつわるミュージアムです。その中で特に私の興味を引いたのが、むつで実際に稼働していた原子炉を間近に見学することができるというところでした。
各地にある原子力発電所併設のミュージアムなどでは、原子炉の模型や実物大レプリカを見られる場所はいくつもありますが、稼働実績のあるホンモノの原子炉の展示は、世界中でもここ「むつ科学技術館」だけなのです。
15時30分
むつ科学技術館のエントランス。目の前に展示されているのは、むつで実際に使われていたスクリュープロペラ。外径は4.1メートル、重さは9.4トン。
館内の様子。原子炉展示のほかにも、子ども向けの科学展示やシアター、むつにまつわる資料の展示等が行われています。この日は3連休の中日でしたが、ひと気はまばらで私以外には2人しかお客さんの姿を見かけませんでした。
とはいえこの施設本来の役割は、むつから取り外して廃炉にした原子炉の管理が一番の目的です。ミュージアムはあくまでもおまけという位置づけ(?)なので、集客の多少はあまり問題ではないのかもしれません。
といっても原子炉本体ではなく、それを格納している容器の上側部分となる「格納容器上部遮蔽体(お椀を伏せたような形状の部分)」です。これによって原子炉の格納容器から放射線が漏れてくるのを防いでいて、原子炉の見学はこの一部を切り取って設けられた鉛ガラス越しからとなります。
格納容器上部遮蔽体に設けられた窓を覗き込むとこんな感じです。原子炉を取り囲む一次遮蔽体のまわりに、様々な機器が取り付けられています。ちなみに、これは稼働していた現役時ほぼそのままの姿なのだとか。
原子力船むつの操舵室。様々な計器類やレーダー、操舵機などが並んでいます。
こちらは原子炉の制御室。これも当時使われていたものが、ほぼそのままの姿で展示されています。
原子力船むつの50分の1スケール模型。座礁やほかの船舶との接触など、万一の事故のことを考慮して、原子炉は船体のほぼ中央に搭載されていました。
むつの母港はもともと陸奥湾内の大湊港でしたが、航海時に軽微な放射線漏れを起こしたことが大々的に報じられ、漁民を中心とした大規模な反対運動を引き起こすことになります。そこで、やむなく津軽海峡側に新港となるこの関根浜港を築港してむつの新たな母港とすることにしました。
一隻の船のために港を作るという、なんとも壮大な話なのでした・・・。
ちなみに原子炉を取り外された「むつ」は新たにディーゼルエンジンを換装して、海洋調査船「みらい」として生まれ変わりました。そしてここ関根浜港は現在、その「みらい」の母港としての役割も担っています。
17時
まぐろと引き換えに、存分に見学することができた「むつ科学技術館」は、大満足の見ごたえでした。
その後、日本最大の砂丘「猿ヶ森砂丘」を見に行きました。この時、すでに日没時間を過ぎてしまい、あたりはかなり薄暗くなっていました。写真は画像加工しているので明るく見えますが、実際の見え方は、遠くの海岸線や雲の形などはほとんど見えていません。
これにて、下北半島巡りはひとまず終了です。
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