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　パサートヴァリアントの新古車を見に行った翌日、仕事から帰ってきてポストを見てみると、何やらVWのロゴが入ったメッセージカードと名刺が。どうやら、昨日対応をしていただいた営業O氏が自宅を訪れていたようでした。
　
　他の用事で近くまで来たから、と書かれていましたが、わざわざ自宅まで来ていただいたというのは、なかなかやる気のあるセールスさんですね。昨日ショールームで話をした時は、割と淡々としていてそんなに熱心な印象はなかったのですが・・・。

　私が子どものころは、親がクルマを買うからということでディーラーにカタログを貰いに行くと、大抵、その日の夜にはセールスさんがアポなしで自宅を訪ねてきていたように記憶しています。しかしながら最近は、新車のセールスさんもあまりガツガツした営業はしてきませんね。おそらくは、あまり積極的な売り込みをすると、嫌がるお客が増えたということなんでしょうね。

　というように、自宅まで足を運んでくれる営業マンが少なくなった現在、新古車の営業であるにもかかわらずわざわざ自宅を訪ねてきてくれるというのは、ちょっと新鮮で好印象を受けました。

　輸入車は総じて、国産車に比べるとリセールバリューが低くなりやすいという特徴があります。一部の特殊な車両(スーパーカーなど)はそうでもありませんが、ごく普通のセダンなどになると、価格の下落率はかなりのものになります。新車価格は国産車よりもだいぶ高いのに、何年か乗って売りに出したら下取り価格は国産車と同じか、下手をすると下回ってしまうというようなことも珍しくありません。
　今回購入を検討しているパサートもまた然り。買う前からあまりリセールのことばかり考えるのもつまらないのですが、決して安い買い物ではないので全く気にしないというのも難しいところです。

　そこで目を付けたのが、元試乗車や登録しただけの、いわゆる「新古車」的な中古物件です。早速ネットで検索してみると、2016年モデルのパサートヴァリアント・コンフォートラインの試乗車が相当数出ています。我が家の近所のお店でも、色違いで何台か展示しているお店(もちろん、ディーラー系の認定中古車です)があったので、見に行ってみることにしました。

　自宅からクルマで40分程度の場所にあるそのお店は、新車と中古車を取り扱う店舗で、フォルクスワーゲングループジャパン直系の販売店でした。
　ここに展示されていたパサートヴァリアントは、クリムゾンレッドメタリックとハーバードブルーのいずれもコンフォートライン。どちらも珍しい色なので実際の車両をまじまじと見るのはこれが初めてです。
　初度登録は両車とも2016年4月で、登録から1年未満、走行距離は3000km程度と慣らしが終わったぐらいの状態。元試乗車ということで、多少の汚れなど使用感はありましたが、まだ新車の香りもほのかに残る、まさに新古車というのにふさわしい物件です。

　気になる価格ですが、両車ともプライスボードには車両本体価格310万円少々の数字が掲げられていました。
　コンフォートラインの新車価格は税込みで378万9900円です。今回の物件にはさらにオプションとなるLEDヘッドライトとカーナビ(ディスカバープロ)がいずれも装備されているので、これらも合わせると、新車価格は実に410万円を超えるということになります。元試乗車ということになりますが、新車に極めて近い状態であるにもかかわらず、100万円も安いというのはやはりお買い得感があります。

　一通りクルマを見終わって、見積もりを出していただきました。こちらから特に価格交渉などしていないのに、プライスボードから7万円の値引きをしていただき、さらに12月中の契約なら、好きなオプション5万円分をサービスするとのことでした。



フォルクスワーゲン　パサートヴァリアント・コンフォートライン(2016モデル)

車両・付帯品合計　311万4239円
税金・諸費用等　　23万7579円
合計　　　　　　　335万1109円



　この中には延長保証代(6万7000円)は含まれていないので、実際には340万円を少し超えるぐらいの総額になります。新車(エレガンスライン)が総額476万円であるのに対し、型遅れ・元試乗車が340万円。その差は約136万円。これを大きいと考えるか、小さいと考えるか、それによってこの物件の評価は大きく変わってくるのではないでしょうか。

　えっ、私はどう思うかって?

　型遅れとはいえ、新型のパサートがこの値段なら、やっぱり相当にお買い得だと思いますよ・・・。