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2020年08月26日 イイね!

東北ドライブ2020~その1 本州最果ての北海道新幹線駅「奥津軽いまべつ駅」

東京~青森・下道計画

青森まで下道で行ってみた・その1

青森まで下道で行ってみた・その2

青森まで下道で行ってみた・その3(この記事)




6時30分

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 当初予定では、自宅から24時間以内に青森駅に到着することを目標としていましたが、結局、それは達成できませんでした。



 前日の夜遅くに、秋田県と青森県の県境にある、「道の駅やたて峠」まで来ましたが、ロングランの疲れもあってかひどい睡魔に襲われ、ここでドライブを中断せざるを得ませんでした。
 私は車中泊をするとたいてい、寝付くまでに時間がかかるほうなのですが、ここでは駐車場にクルマを停めて後席に移動して横になったところまでの記憶はあるのですが、その後のことは全く覚えていません。どうやら後席のベッドスペースに体を横たえるやいなや、すぐに深い眠りに落ちてしまったようでした。



 目が覚めるとあたりはもうすっかり明るくなっていて、ここに夜中到着したときには他のクルマの姿は一台もありませんでしたが、気付くと、デリカの左右に56台のクルマが停まっていました。
 トイレを借りて、近くにあった自販機で缶コーヒーを買って飲んでいると、寝ぼけた頭が少しずつ冴えてくるのが感じられます。それからクルマに戻って地図アプリを起動し、本日のルートを再確認します。

 予定では、このまま国道7号線を北上し、碇ヶ関、大鰐温泉を過ぎ、青森県道13(津軽よされライン)で弘前市街をショートカット、再び国道7号線に合流して青森市内へと入るつもりでした。



 今回のドライブでは、青森駅に到達したあとは特に青森市内周辺を見て回ることは考えておらず、津軽半島方面に向かうつもりでいました。青森駅はあくまでも「川崎~青森まで、下道のみで24時間以内にたどり着く」というテーマの象徴的な目的地として設定したに過ぎません。

 となると、すでに出発から30時間以上経過してしまった今、改めて青森駅を目指す必要があるのだろうかという疑問が湧いてきます。日中の混雑した青森市内を経由して、そこから津軽半島を目指すよりも、このまま直接向かってしまったほうがロスがないのではないだろうかと考えたのです。



 というわけで、今回のドライブテーマを完全に反故にすることにはなりますが、ここからは予定変更で青森駅へは行かず、津軽半島へと向かうことにします。ルートは7号線を弘前まで進み、国道339号線で五所川原方面へと向かうことにしました。 


930

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 五所川原から国道339号線をひた走り、青森県道12号線・やまなみラインで津軽半島の分水嶺を越えてやって来たのは、北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅です。ここへ向かう道中は、『本当にこんなところに新幹線の駅なんてあるのか!?』と半信半疑になるほどの山深さです。それが駅前に至ると、まるで別世界のように、近代的な建物とよく整備された駅前広場が目に入ります。


 駅舎や駅前はご覧の通り、こぢんまりとはしていますが、近代的で非常に綺麗に整備されています。ちなみにこちらの駅、青森県所在でありながら、JR北海道の管轄となっています。




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 駅前から見た青緑色の建物は駅舎ではなく、築堤上にある駅舎にあがるためのエレベーターが備えられた昇降棟だったようです。

 エレベーターで上に上がるとガラス張りの連絡通路があり、新幹線の線路と周囲の施設が一望できます。左側の築堤上の線路が新幹線で、その下には保守基地が見えます。


 なお、この写真の一番右端に見えている線路ですが、これは…。



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 反対側を振り返って見た景色がこちら。


 ふたつ上の写真で保守線の一部かと思われた一番端の線路ですが、実はこれ、在来線(津軽線)の線路です。よく見ると、なんともかわいらしいホームがちょこんと見えています。




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 在来線の津軽二股駅入り口。

 当然の無人駅で、駅舎はおろか改札もありません。あるのは出入り自由な開放されたホームのみ。

 



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 ホーム上の様子。待合室も、雨をしのぐ屋根もなく、ただ、列車に乗り降りするためのホームがあるのみ。おそらくは、ホームの裏にある道の駅が実質の待合室の役を果たしているのかもしれません。


 駅周辺の辺鄙さ(住民の方、すみません)からすると、新幹線の駅こそ異様で、むしろこの無人駅のほうが地域の様子にしっくりと馴染みます。





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 津軽二股駅の裏手にある道の駅「半島ぷらざ アスクル」。表通りに面しているのは道の駅のほうなので、「道の駅の裏に駅がある」と言ったほうが正確かもしれません。





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 せっかくここまで来たのですから、記念に一区間だけ、北海道新幹線に乗車して青函トンネルを越えてみようかとも思いました。時刻表を確認すると、タイミング良くもうすぐ新函館北斗行きの新幹線が来るようでした(10時07分発)。


 しかし、よくよく戻りの列車を確認すると、青森・東京方面でここに到着する次の列車は午後になってしまう模様。新函館北斗駅周辺を散策して、昼ごはんを食べて戻ってくるにはちょうど良いぐらいですが、ドライブの続きもあるので、今回は断念です。


Posted at 2020/08/26 12:48:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2代目 デリカD:5 | 日記
2020年08月19日 イイね!

青森まで下道で行ってみた~実走編・その2~

※前記事「青森まで下道で行ってみた~実走編・その1」の続きです

東京~青森・下道計画

青森まで下道で行ってみた・その1

青森まで下道で行ってみた・その2(この記事)

青森まで下道で行ってみた・その3





10時40分

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 大峠トンネルを越えると、そこはもう山形県。いよいよ米沢入りです。このまま121号線を辿っていけば、米沢の中心部まで連れて行ってくれます。
 しかしながら、今回のドライブは「快適に、早く青森を目指す」こと。中心市街地は渋滞や信号停止などが多くなるので、これを極力迂回していきます。そのため米沢市街には寄らず、国道121号線とはここでお別れ。今度は、山形県道4号線、同8号線を経由して北上を続けます。分岐交差点には立派な青看板がありますが、ちょっと油断しているとあっけなくスルーしてしまいそうな交差点です。



10時50分

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 国道121号から山形県道4号線に入り川西町へ。谷あいの低地に田んぼの広がる、まさに日本の原風景のような中を進んでいきます。ドライブルートにぴったりの気持ちの良い道です。





11時15分

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 山形県道4号線から同8号線へ、そしてそこから今度は同250号線に乗り換えて、飯豊町方面へと進路をとります。そのまま250号線を道なりに進み、国道113号線、米坂線を越え、飯豊町役場前を通過していきます。地図を見ると役場前のこの道は無着色となっていて、国道でも県道でもなくなっているようです。果たして、その正体は…!?



11時30分

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 飯豊町役場前を過ぎて少し行くと、こんな絶景快走路が!! 
この道は「置賜西部広域農道」、つまりは農道です。農道といっても、その言葉からイメージされるあぜ道のような道では当然なく、道幅の広い、よく整備された2車線の立派な道です。交通量も少なく、信号のないこの走りやすい農道は、長井盆地の西の縁を進んでいきます。前半(南側)は写真のような開けた田園風景、後半(北側)は森の中を進んでいくようになります。
 先ほどの山形県道4・8号線とともに、この農道も非常に快適で景色に優れたドライブルートといえます。オススメ!!




12時

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 久しぶりに国道に戻ってきました。ここから、最上川と並行する国道287号線で寒河江へ、その先の河北町で国道347号線に入り、さらに北上を続けます。目だった混雑もなく、快調に距離を伸ばしていきます。





13時30分

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 尾花沢ICから、自専道の東北中央道無料区間へ。新庄市街地を抜けるところまで、一気に高規格道路の無料区間で行けるのは非常に助かります。


 



14時30分

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 新庄から先は国道13号線へ。東北中央道から国道に入るまでに多少混雑もありましたが、すでに市街地を抜けているので、国道に入ってからのクルマの流れはスムーズです。国道の左手側では東北中央道の工事が進められていて、築堤が続いているのが見えました。

 そして、金山町内で国道は新道(主寝坂道路)と旧道に分かれるようです。青看板が示すように、新道側は高速道路の無料区間の一部として整備されている模様。本来であれば直進するところではありますが…。


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 ここまでは、一路、青森目指してわき目も振らずひた走ってきましたが、ここで初の寄り道。13号線・主寝坂旧道へと進みます。ただ、旧道といっても道路状況は悪くなく、交通量が全くといっていいほどない(クルマはほぼ新道のほうへ流れていってしまうから)分、走りやすさすら感じられるほど。
 写真左手の築堤上にトラックの背中が見えていますが、あちらが新道です。



14時45分

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 寄り道のお目当ては、これ。旧道側の主寝坂トンネルです(扁額は『主寝坂隧道』となっています)。長さ808メートル、幅6.5メートル、竣工は昭和34年だそうです。6.5メートルの幅があれば大型同士のスライドは十分可能に思えますが、これ、どう見ても大型同士のスライドは厳しそうです。路面の幅が6.5メートルあっても、大型車のように背の高いクルマでは、トンネル上部の湾曲のせいで有効幅はもっと制限されてしまいます。
昭和34年当時の交通量ならこれで十分な役目を果たしていたのでしょうが、現在の国道13号線の交通量を考えると、ボトルネックになってしまうことは容易に想像できます。

 また、ここにはトンネル以前の峠道(トンネル上の白い板の裏側あたりを横切っています)も残されていますが、今回はこの旧トンネルの見学だけで済ませました。

 主寝坂隧道を抜けてしばらく行くと、及位で再び新道と合流します。この先にもところどころ長大トンネルが整備されていて、時間短縮に大いに貢献してくれます。
そして、雄勝こまちICから、三たび無料の高速区間へ。無料区間は湯沢まで続きます。



16時

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 湯沢ICより先も高速道路は続いていますが、これより先は有料区間となってしまうので、ここで下道へと降ります。さて、問題はここからどうするか。進むべき進路は2通り。
ひとつは、湯沢横手道路や奥羽本線に並行する、国道13号線を北上するルート。普通に青森を目指すなら地図上で見る限り最短のルートですが、市街地が多く、交通量や信号の多さがネックとなります。
 ふたつめは、出発前の下調べで情報を得ていた「出羽グリーンロード」を進むというルート。こちらは、市街地から離れた場所を抜けていくルートとなりますが、最終的には県都・秋田市内を通らざるを得ないこと、少し遠回りであること、純粋な一本道ではないため正確にグリーンロードをたどるのが土地鑑のないドライバーにできるかどうか、といった不安要素があります。

 少し迷いましたが、夕方のラッシュ時間帯であることから、なるべく交通量の少ないグリーンロード回りで行くことにしました。

 湯沢ICを出て国道398号線を右折、西へと進み、羽後町役場の横にある「道の駅・うご」で小休止。いつの間にか眠ってしまい、気付いたら1時間ほど過ぎていました。





17時15分
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 出羽グリーンロードは信号もほとんどなく、夕方の交通量が増える時間帯でも行き交うクルマの姿はまばらで、非常に快適に走ることができる道でした。
また主要な分岐箇所には、グリーンロードの進路を示す看板が立っているので、事前に地図を見てある程度のルートを頭に入れておけば、初見の道でも迷うことはありませんでした。

 ちなみに、帰り道は秋田市から横手、湯沢と13号線を走ってきたのですが、こちらはやはり市街地を抜けているため信号が多く、あまり快適な道とは言えませんでした。ですので、湯沢~秋田間は、出羽グリーンロード経由を選んで正解だったように思います。




18時30分

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 出羽グリーンロードをずんずん進んでいくと、「秋田空港」の案内が出てきます。それに従って、グリーンロードから秋田空港東線(秋田県道326号線)に入り、空港方面へと向かいます。
 少し行くと、右手に空港の施設が見えてきます。今回は空港に用事はないのでそのまま道なりに通り過ぎ、秋田市街方面へと進みます。


 秋田空港から市街へ向かう道は、まるで高速道路のように整備された快適な道が続いています(写真)。この辺りは県道番号が61号に変わっているようで、そこからイオンモールの前で県道41号線に右折します。


 秋田県道41号線は、秋田市街地の東端を迂回するように抜ける、バイパス的な路線です。この辺りまで来ると住宅や商店も多く、また夕方の時間ということも合わせて、交通量はだいぶ増えてきます。それでも、渋滞でクルマが詰まって動かなくなるようなひどい混雑は見られませんでした。




 このまま順調に走れば、県道41号から国道285号へ入るルートで、大館まで2時間程度。そこから青森まではさらに2時間程度です。これから夜になって交通量の減る時間帯になるということもあり、普通に行けば多少の休憩を挟んでも日付が変わる前には十分、青森市に到着できるはずでした。
 しかしここで私は、食事(といっても、スーパーの惣菜コーナーで買った割引弁当を車中で食べるだけですが)をとり、その後、軽く汗を流すだけのつもりで立ち寄ったスーパー銭湯で、ついついのんびりと入浴・休憩をしてしまいました。
スパ銭を出ると時間はすでに21時過ぎ。しかも、何を思ったか国道7号線を能代まで進んで遠回りしてしまい、ここでも時間をロス。大館を過ぎたころには、23時を回ってしまいました。

 結局、秋田県と青森県の県境にある『道の駅やたて峠』で睡魔に襲われ力尽き、ビバーク。そのまま朝まで熟睡してしまいました。

 今回は24時間以内に青森駅に到達することはできませんでしたが、寄り道せずにうまく走れば、下道だけでも川崎(自宅)から青森市街まで行くのは十分に可能だ、という手ごたえを得ることができました。


東京~青森・下道計画

青森まで下道で行ってみた・その1

青森まで下道で行ってみた・その2(この記事)

青森まで下道で行ってみた・その3






Posted at 2020/08/19 14:59:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2代目 デリカD:5 | 日記

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