目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
フロントのデファレンシャルを交換しました。
走行中に異音が発生する症状あり、リングギアが欠けていたので、中古のデフASSYを入手して丸ごと交換。
品番:TBB000250相当 - DIFFERENTIAL ASSEMBLY
2
入手した中古デフを点検してみると、
ピニオンシャフトのプリロードが軽すぎるのがちょっと気になったので調整と、ついでにシール交換もやっておきましょう。
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デフピニオンのフランジを回り止めしながら、中央のボルトを緩めて。
4
フランジを外して。
5
オイルシールを抜き取って。
6
ベアリングの内輪を外すと。
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内側に隙間調整用のシムが入ってます。
ピニオンシャフトのプリロードは、回転トルクの規定値:4~6Nm。
使用後のベアリングなら半分ぐらいで良いらしいので、約2~3Nm。
現状は1Nmを切るぐらいで、マニュアルによるとシム厚さ0.025mmで回転トルクが1Nm変化するとのこと。
そんな都合良く合うサイズのシムは持ってないので、現物合わせでシムを薄く削って隙間を詰めるよう加工する。
適当に削っては仮組みしてトルク確認を繰り返してシム厚を調整。
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測定方法は、細かいスケールのトルクレンチを持ってないから、バネ量りで代用。
フランジの半径から換算して、回転トルク2~3Nm = 約5.0~7.5Kg。
9
いい感じのトルクになったところで、新しいオイルシールを打ち込んでからフランジを組み付ける。
品番:FTC5258 - SEAL DIFFERENTIAL
締付けトルク
・ピニオンフランジ ボルト:100Nm
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続いてはリングギアのバックラッシュを確認。
規定値:0.076~0.177mmに対して、現状は0.19mmほど。
惜しいけどちょっと値が大きめ。
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ベアリングキャップのボルトを少し緩めて、ナット回り止めのロールピンを抜いて、リングギア歯面側の調整ナットを1コマ分だけ緩める。
(マーキングが元の位置)
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そして反対側のナットを1コマ締めこむ。
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ベアリングキャップを締め直して確認すると、バックラッシュ0.10mmに調整できました。
締付けトルク
・ベアリングキャップ ボルト:90Nm
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リングギアの振れは0.02mmで問題なし。
(規定値:0.1mm以下)
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準備が整ったところで、車両から載せ換え作業に移ります。
デフを下ろすのにアクスルシャフトを抜く必要がありますが、デフのサイドベアリングからシャフト先端が抜けてれば良いだけなので、ハブやブレーキは分解せずにホーシングの両端を切り離して少しだけ抜いておきます。
これぐらいならブレーキホースが届くのでキャリパーも外さずにいけますね。
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プロペラシャフトとデフ下のステアリングロッドを取り外し。
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デフオイルを排出してから、デフキャリアを固定してるナット10個を緩めて、後ろ側へ抜き取る。
ガスケットが剥がれない場合は後端のほうをジャッキで軽く持ち上げてやると外しやすいです。
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フロアジャッキとパンタジャッキを組み合わせる形でデフを支えながら下ろしました。
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今回はギア欠けがあったので、ホーシングの中をマグネットで探って金属片を残らず回収。
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あとは逆の手順でデフを組み付けていきます。
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合わせ面に液体ガスケットを塗って、デフの固定ナットを締め付け。
ハブを戻して、プロペラシャフトを組んで。
締付けトルク
・デフユニット - ホーシング ナット:40Nm
・スイベルハウジング - ホーシング:73Nm
・プロペラシャフト ナット:48Nm
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最後にデフオイルを入れたら完了です。
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