
puremini号でサーキットを走り始めてから、
今日までセットアップしてきた内容と、
これから進めて行く方向を覚書としてまとめてみました。
注意1!
あくまでもサーキット走行に照準を合わせた内容ですので、公道向きな安定仕様ではありませんのでご注意!
(逆に不安定方向に進めていますから)
注意2!
R58 COUPE向けのセットアップですのでそれ以外のモデルとは異なる可能性があります。
(クーペはR56シリーズの異端児ですからw)
R58 JCW COUPE(2011年モデル)
<基本仕様>
・リジカラ前後装着
・M7ストラットタワープレート装着
・M7リアデュフューザー装着
・GPⅡフロントアンダーカバー装着
・RECARO RS-G 2脚
・SCHROTH Profi Ⅲ asm (4点ハーネス)装着
<足回りセッティング履歴>
<2012年>
ステージ0
仕様:
ダンパースプリング:JCWノーマル
タイヤ:純正ダンロップSP-SPORT(205R/45-17ランフラット)
ホイール:JCW純正(7J/17 +48 )
ブレーキパッド:JCW純正
インプレッション:
(ブレーキ)
タイヤグリップの不足からABSの介入が早い。
(ドライビング)
回頭性は良好。タイヤのグリップレベルが低いため、滑り出しが早いが、バランスがよくコントローラブル。
<2013年>
ステージ1
仕様:
ダンパースプリング:JCWノーマル
タイヤ:
フェデラル595RS-R(215R/40-17 )
ホイール:JCW純正(7J/17 +48 )
ブレーキパッド:JCW純正
インプレッション:
(ブレーキ)
ノーズダイブはやや大きいが、タッチは良好。ABSの介入時期も改善された。
(ドライビング)
頭の入りは良好。バランスは良いが、立ち上がりでトラクションが抜ける傾向。
又、Fタイヤのサイドウォールが依れて接地してしまう状況。(後半アンダー)
Fタイヤの発熱が大きい。
ステージ2
仕様:
ダンパー:
オーリンズDFV BTO R58仕様(キャンバー:F0°R2°)
スプリング:
オーリンズ(アイバッハ) F 7kg (180mm) R 5kg (200mm)
プリロード:F 24mm R 12mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17)
ホイール:JCW純正(7J/17 +48 )
ブレーキパッド:JCW純正
インプレッション:
減衰を試した結果、F4段戻し、R2段戻しに落ち着くが、終始アンダーが消えず。
Fタイヤのサイドウォールが依れて接地してしまう状況は変わらず。
Fタイヤの発熱が大きい。
ステージ3
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(キャンバー:F0°R2°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ) F 7kg (180mm) R 5kg (200mm)
プリロード:F 24mm R 12mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17)
ホイール:JCW純正(7J/17 +48 )
ブレーキパッド:
F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
(ブレーキ)
踏み始めから強烈なパワーで全域タッチ変わらず、コントローラブル。
<2014年>
ステージ4
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(
キャンバー:F2°R2°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ) F 7kg (180mm) R 5kg (200mm)
プリロード:F 24mm R 12mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17 )
ホイール:JCW純正(7J/17 +48 )
ブレーキパッド:F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
フロントキャンバーを2°に設定。
減衰:F4段戻し、R2段戻しでアンダーが消え、弱オーバーステアとなる。
Fタイヤのサイドウォールの接地は無くなり、トレッドがきれいに摩耗。
Fの発熱が抑えられ(以前に比べて)リアにも熱が入っている。
ステージ5
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(
キャンバー:F2°R1°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ) F 7kg (180mm) R 5kg (200mm)
プリロード:
F 24mm => 39mm R 12mm => 22mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17)
ホイール:
TE37SL(7.5JJ/17 +40 )
ブレーキパッド:F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
アンダーが消えて、弱オーバー気味に変化。
原因は、プリロードをかけた事(車高UP)によりリアのキャンバーが立った為と思われる。
コーナリングが楽しい!
<2015年>
ステージ6
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(
キャンバー:F2°R3°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ) F 7kg (180mm) R 5kg (200mm)
プリロード:
F39mm => 24mm R 22mm => 12mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17)
ホイール:TE37SL(7.5JJ/17 +40 )
ブレーキパッド:F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
プリロードを戻した結果、リアのネガキャンバーが大きくなりアンダー。
ステージ7
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(
キャンバー:F2°R2°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ)
F 7kg (180mm) R 6kg (180mm)
プリロード:
F 35mm R 27mm
タイヤ:フェデラル595RS-R(215R/40-17)
ホイール:TE37SL(7.5JJ/17 +40 )
ブレーキパッド:F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
車高を最適化し、前後のキャンバーを2°へ調整し、リアスプリングを6kgへ変更したがアンダー消えず。
ステージ8
仕様:
ダンパー:オーリンズDFV BTO R58仕様(
キャンバー:F2.8°R2°)
スプリング:オーリンズ(アイバッハ)
F 8kg (180mm) R 7kg (180mm)
プリロード:F --mm R --mm
タイヤ:フェデラル595RS-RR 215R/40-17(フロントのみ)
ホイール:TE37SL(7.5JJ/17 +40 )
ブレーキパッド:F:IDI CC6 R:JCW純正
インプレッション:
フロントキャンバーを2.8°スプリングレートをF8kg R7kgへ変更、リアの減衰MAX、リアタイヤ空気圧3.1kgに設定してもアンダー消えず。
<総論>
2015年は終始アンダー対策に費やしたようなイメージですが、注目すべきは「ステージ4」
オーリンズの初期設定にフロントキャンバーを付けた時の感触が良かった事。
さらに、「ステージ5」で車高を上げてリアキャンバーが立った時のバランスが良かった事。
これ以降、車高を戻してからバネレートを上げてもフロントキャンバーを大きくしてもアンダーが消えなくなってしまいました。
バネレートについては、オーリンズ標準のF7kg R5kg 仕様では、TC2000の最終コーナー(100km/h以上の高速コーナー)で姿勢が不安定になる傾向がありました。
上手く表現できませんが、ヨーがチャタリングを起こしたようにヨロヨロと小刻みに変化する様な感じ。
これをF8kg R7kgへ変更した時点でずいぶん改善されました(無くなったわけではありません)
ステージ8仕様で、リアの減衰MAX、タイヤ空気圧3.1kg でもアンダーが消せなかった事から考えて、このままスプリングのレートを上げて行くには、ダンピングの不足も考えられるし、効果も薄く、ピーキーな特性になるのではないかと思われ、それよりもリアのキャンバーを立てる方向でチューニングしたほうが効果的と思われます。
もうひとつ、クーペの場合は、リアのストラット取り付け箇所の直前に頑丈なバルクヘッド+B・Cピラーがあり、リアの剛性がハッチバックと比べてもかなり高いので、ボディーのしなりが極めて少ないと思われ、バネレートを上げることによるデメリットが顕著に現れるようにも思える事から、現状程度にとどめおいた方がいいのではないかと考えた結果です。
こうしてみると、MINIのノーマル仕様がすばらしくバランス良く仕上がっていることが良く分かりますね。
タイヤひとつ替えるだけでバランスが崩れてしまう訳です。
純正タイヤでサスペンションチューニングが設定されていますからハイグリップタイヤを付けたから性能が上がる訳じゃないって事ですね。
(得るものもありますが、代わりに失うものもあるって事)
ダンパー・スプリング、ましてや補強パーツなんて・・・・。
取って付けただけでは確実にバランスが崩れてしまうって事ですね。
いや~ 車って難しいですね。
だからこそ、面白いんですが。