黄の７号のブログ一覧

今日は娘の卒業式でした。
オイラはＰＴＡ会長さんなので、皆さんの前でお祝いの言葉を述べさせていただきました。


卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、本日のご卒業、誠におめでとうございます。
　本日、こうして卒業式を迎えることができ、校長先生を始め諸先生方、地域の皆様に、高壇からではございますが、厚く御礼を申し上げます。
さて、発生から一週間が経った東北地方太平洋地震ですが、どんな言葉を以てしても、語ることの出来ない大きな被害と悲しみをもたらしました。未だその被害の全容すら明らかになっていない状況ですが、卒業生の皆さんの中にも、この先、どうなるんだろう、私たちの将来にも影響が出るのでは、という不安を持っている人もいるでしょう。でも、君たちが不安になることはありません。私は、君たちの将来が、夢と希望が持てる時代にすること、つまり、ここにいる君たちが、私たちが生まれ育って来た、かつてのような豊かなこの国で学び、育ち、希望を持って新たな時代を生きて行けるようにすることは、私たち大人の仕事であり、責任だと思っています。どうか中学校でも、安心して、多くを学び経験し、成長してください。
そのためにも、君たちに今、考えて欲しいことが、一つあります。それは、「どんな人になりたいか」ということです。どんな人になりたいかとは、「どんな仕事に就きたいか」とか「どんな生活がしたいか」とか、「かわいくなりたい、イケメンになりたい」という意味ではありません。「どんな人になりたいか」なのです。宮沢賢治の「アメニモマケズ」は皆さんも知っていますね。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
　あの詩の最後は「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」とあります。私が君たちに考えて欲しいのは、そういうことなのです。さてもう一度聞きます。君たちはどういう者になりたいですか。
「お母さんのようにやさしくて面倒見のいい人になりたい」とか、「部活動で頑張っているお兄ちゃんの様な努力家になりたい」とか、君たちの周りには素敵だと感じる人がたくさんいるでしょう。その人は身近な人もいれば、本や、アニメの国の人かも知れません。どこの人でも構いません。君が素敵だと思う人たちの中から、自分はこんな人になりたい、という将来の自分を思い描いてください。そしてその人なら、どんな言葉で話すだろう、どんな行動を取るだろう、そう思い、考えながら大人になった時、君たちは、きっと自分が思っている自分になっているでしょう。
「将来何になりたいか」と夢を持つは素敵なことです。でも、残念ながらみんながみんなその夢をかなえることはできません。でも、「どんな人になりたいか」は願い、行動することで達成できる目標なのです。皆さんがこの小学校で過ごした六年間で、培った多くの学びと経験をもとに、さらに素敵な人となってくれることを心から願い、私のご挨拶とさせていただきます。


卒業式、謝恩会が終わってから、近所の大型書店前で募金活動をしました。一生懸命声を上げて熱心に募金を呼びかける子供達の姿には、成長を感じずにはいられませんでした。明日も募金活動です。