【昔の写真】1998年〜 もてぎファイアストン３００

　ツインリンクもてぎで開催されていたインディカーのレース、ファイアストン３００です。
　ツインリンクもてぎのオーバルコースを使用したこのレース、初開催の1998年当時「インディカー」と呼ばれるレースのシリーズは二つありました。
　古くからの伝統を受け継ぎ人気ドライバーが多く参戦するCARTと、インディカーの要というべきインディ５００をシリーズ線に組み込むIRLです。もともとシリーズを運営していたCARTと、インディアナポリスモータースピードウェイのオーナーとの確執のために分裂してしまったわけです。正直、この頃のIRLは参戦ドライバーやチームの質が低く、ゲストドライバーが多く走るインディ５００以外は集客がイマイチでした。
　1998年〜2002年まで、もてぎで開催されたのはCARTの方。
　私は大阪から長駆観戦に駆けつけました。片道750km、途中で仮眠を挟んで12時間の強行移動でした。
　しかもこのレース、木曜日に練習走行、金曜日が予選、土曜日決勝というスケジュール。この頃は木曜の夜に大阪を出発して金曜の昼前（ちょうど練習走行がはじまったくらい）に現地に入っていました。
　シリーズがIRLに統合されてからも数年は毎年通っていたのですが、銀塩で撮った写真は最初の２〜３年。つまりCART時代のものだけだと思います。

　インディカーに限らず、オーバルのアメリカンモータースポーツの醍醐味と言えば、このイエローフラッグ中の一斉ピットイン→先を争ってのピットアウトでしょう。
　撮影は第一ターン上方のスタンドから。観戦３年目くらいまではここの指定席を取っていました。その後はパドックパスだけにしたんですけどね。

　こちらはマイケル・アンドレッティ。大好きです。昔はアル・アンサーJrとのバトルが見物でした。
　ここで履いているタイヤは「転がし用」です。溝がついていますが、オーバルレースは基本的にレインではレースをしないので、あくまで「転がす時にスリックだと重いから」付けられるタイヤなのでした。

　個人的にはインディのもう一つの主役。ジェットドライヤー。
　ジェットエンジンの排気を路面に吹き付けてゴミを噴き飛ばしたり水を乾かしたりする、コース整備の秘密兵器です。轟音を響かせながら、10km/h以下で曳かれていきます。

　チーム・ペンスキーのピットでエンジンをおろしているところ。このレースもかなりオープンな雰囲気で、パドックパスを買って金曜・土曜の二日間いれば、全ドライバーのサインをもらうことも不可能ではなかったのです。

　インディカーの画像は、もう一回アップできると思います。