
クラッチ切れ不良に悩まされているMYs13シルビア。
このs13は、とあるショップで買った車。
「なんか、雪で遊ぶのにいい車ないですかねえ?」と聞いてみたところ、
「ちょうどウチのお客さんで、s13のNAでレースやってる人が新しい箱買ってきて、イジッタNA移植するから、今まで使ってた箱とノーマルNAエンジンがあるよ。」ということで、詳しく内容を聞くことに。
内容は、NAノーマルに載せ換え、車検取得、自動車税、車の仕様は
ニスモ機械式デフ(オーバーホール後3000キロ)
s14リヤメンバー(ピロアッパーもセットで)
ターボ用ブレーキキャリパー、ローター移植
エキマニ、マフラー
RG車高調
フロントブリスターフェンダー
といった感じ。 これで全部込み込みで20万円 ということで即決。
問題は、そのエンジン載せ換えの時に、仲間の使っていたOSスーパーシングルを組んでもらったのだが、どうにも切れが悪いこと。
はずすまでは切れの悪さなど全くなかったクラッチ。
異常に重く、半クラの領域が多くて切れが悪い。
自分で組みたかったのだが、「エンジン積む時にこっちでやるから置いておいて」と言われ、お任せすることに。 クラッチ一式と専用レリーズ、スリーブベアリングを置いてその場を後にした。
原因を探るにも、自分が作業に関わっていないのでわからない。
NA用のマスターとオペレーティングのままなのが原因か?と思い手持ちのターボ用に交換。
配管の接続も、余り憶えていないが、確かクッション変わりになっている純正の変なユニットを撤去して、ダイレクトに繋いだ。
エア抜きもきっちり。
その結果、多少マシに。 でもまだ明らかに重いしダルイ。
レリーズフォークのカバーをめくって、ピボットにグリスをスプレー(ピボットはミッションが転がってるときに、自分たちで強化品に交換済み)。
ミート位置を手前にしてみるも、少しマシになったが、やたらストロークが長く、かつ全体的にダル重い。
でも、手間も金も掛けたくなかったので、ミッションは降ろさず我慢して乗っていた。
実際問題なのは、止まっている状態から1速に入りずらいこと、2速でサイドターンして、回っている最中に1速に入りずらいこと、ドリフト中に2速から3速に鬼シフト出来ないこと。
走り専用車みたいなもんで、街乗りはあまりしないので、1速は我慢できるが2速から3速に素早くシフトチェンジできないのは辛い。
グリップ時はまあ我慢できるが、ドリフト時は辛い、振り返す時にシフトアップになればいいが、踏み切りながらシフトアップしていくような時がキビシイ。
普段なら、ハーフスロットルくらいのまま素早く3速に入れて繋げるのだが、それが出来ないので、一瞬完全にアクセルを抜き、角度が戻らないようにカウンターを戻し気味にしてどうにかと言ったところ。
それでも、中々入らなくて失敗することも・・・
で、なんとなく考えてたら、もしや・・・?と思うことが。
それは、レリーズ。

OSスーパーシングルには、純正よりも径が小さく、高さの低い専用スリーブベアリングが付属する。
これは、単純にカバーの圧着力を上げるとダイヤフラムスプリングも硬くなり、クラッチの重さにつながる。
そのための解決策なのだと思う。
どういう事かというと、圧着力の高いカバーを軽い踏力で実現しようとした場合、ダイヤフラムスプリングを長くして、その先端を押してやれば、テコの原理がより強く作用して、同じ力でより強くダイヤフラムスプリングを押すことができるということ。
これによって、軽い踏力と強い圧着力が得られる。 ハズだと思う・・・
今までは、クラッチが切れるんだからちゃんと専用品に変わってんだろ。位にしか考えてなかった。
でも、先の理屈で考えると、純正のスリーブを使ってると考えると納得がいく・・・
純正のスリーブでは外径が大きくて、ダイヤフラムスプリングの先端ではなく、少し中間寄りを押すことになる。
さらに、ダイヤフラムスプリングは中心に向かって斜めに高さが上がっている、これを押し下げることでクラッチ板がフリーになるのだが、中心に向かって高さが上がるということは、ダイヤフラムスプリングが長くなれば先端位置での高さも上がる、ということは、スリーブ側が低く逃げる必要があるのだ。
ようするに、純正のスリーブでは高さがありすぎて常に軽く押しているような状態に近づく。
そう、このことこそ、重く、切れが悪い(半クラ領域が長い)原因ではないだろうか??
テコが弱いので重い。そして、 尚且つ先端を押せないことにより、ダイヤフラムスプリングを押し下げきれないのだ。
チガウカナ・・・? 今のところ他に原因が思い当たらないし、思いつかない。
ほぼ確信はしたんだけどイチイチ直す気はしないな・・・ やっぱり自分で組みたかったなあ・・・
まあ、自分の中で納得できる原因が解ったからいいかあ。 なんか、疑問が解けてスッキリした。
ケース穴あけ加工で冷却効果とシャラシャラ音倍増!!
Posted at 2010/03/24 11:42:06 | |
トラックバック(0) |
シルビア | クルマ