
少し前のブログで
マルチリンク がチラッと登場。
マルチリンク とは何ぞや!?
と、内輪で少し話題になり…。
今後、登場しそうな単語でもありますし、まず軽く触れてみようかな、というのが本日のブログでございます。
…と言っておきながら、初っ端にナンですが、、、
マルチリンク に明確な定義はありません。
携わってらっしゃる自動車メーカーさんなら、それぞれお持ちかもしれないのですが^^;
マルチリンク(Multi-link)
マルチ(Multi)…多くの
例)ウェーバーはタイヤに苦戦して、
マルチストップ作戦を採らざるを得なかった。
リンク(link)…結びつけるもの、連結
例)詳しくは文中の
リンクから入れる、フォトギャラリーを見てね。
リンクは繋げている部品、すなわちサスペンションアーム類を指しますから、
単語そのままを受け取れば、
マルチリンク
=いっぱいアームが付いてるサスペンション
となりますが、
そんなわけありませんね。
前述の通り、どこでも通用する定義はありませんが、広く解釈すれば
幾つかのリンクを使って、意図した仮想軌道を描くようにつくられたサスペンション
ということになるでしょうか!?
言葉を並べても限界がありますから、いざ図解で…
しかも実車を撮らずに自分達で!
*****
「軌道」の理解を深めるために、まずシンプルな
ストラット式から。
1本のリンクが扇状に動くため、タイヤも基本的にその軌道に沿って動きます。
次に高パフォーマンスの代名詞、
ダブルウイッシュボーン。
2本のリンクがほぼ同じように動くことで、タイヤをあまり傾かせない軌道で動かします。
そしていよいよ
マルチリンク。
えーと。そのままでは判りませんね。。
例えば、このまま持ち上げていくと、Y君の右手・S君の左手はだんだん届かなくなって
持っているところを引っ張るカタチになるでしょう。そのように
S君とY君の合計4本のリンクはそれぞれ、
いつ・どの向きに仕事をするか決まっており
結果としてタイヤの動く「軌道」が描かれます。
なので、「仮想軌道」なんです。
タイヤがここまで動く間は、この向きに傾いていって、それより先はこちらにも向かっていきながら…
なーんてことをコンピュータで計算しながら設計しているはずです。
(見たことはありませんが)
ワタクシ的には、シルビアのリアサスペンションを動かしたときの思ひ出が甦ります。
ただストロークさせていくだけで、トーがあちら、こちら、と変化していくんですよね。
目から床にウロコを撒き散らしました…
今回は改めて、知恵と手間のかかったサスペンションだと思いました~
何せ再現するだけでも、もう一人必要でしたから^^;
【byひとし】
*** おまけ *********************************
フォトギャラリーに、短い桜日記をアップしました。
とあるラジオDJによれば、あんなに小さい花をみんなで愛でるのは日本人くらいとか…。
これは決して、けなしているわけではなく、
樹1本を一つの花として捉える日本人の感性 への尊敬の念なんだそうです。
今年の桜は、いつも以上に心に染みました。
桜のように一つとなって、また穏やかな日々を分かち合いたい。
そう願って止みません。
****************************************
ブログ一覧 |
お役立ち | 日記
Posted at
2011/04/13 21:52:03