車高調メンテナンスの疑問にお答え！　Vol.2

皆さんこんにちは～

意外と知られているようで知られていない、
車高調の日常メンテナンスにおける疑問
にお答えしていくこのコーナー、
本日は第2弾をお届けします！


それでは、今回のお題。


ショックアブソーバのピストンロッド（シャフト部分）に、
定期的なグリースアップは必要なの？


この部分は走行中、常に上下にストロークしていますから、
気分的には

「なんか油をさしたくなる」

っていう感じがしますよね～(笑)



テインでは単筒式、複筒式問わず、ピストンロッドとオイルシールの潤滑には、
ショックアブソーバの中に入っているオイル自体がその役目を果たしています。



なので走行中にピストンロッドが上下するたびに、オイルによって潤滑されるんですね。
また初期馴染み性を良くするために、組み立て時にはオイルシールの内側に
専用グリースも塗布しています。


よって、
ピストンロッドへのグリースアップは不要なのです。


ちなみに単筒倒立式やストロングチューブ正立式の場合は、というと・・・



シェルケース内部に専用グリースが封入されていますので、
こちらの場合もグリースアップは不要です。



ここでひとつご注意を･･･。

グリース（潤滑剤）とゴム製品には相性があります。
もし相性が悪い場合、 ゴム製品に致命的なダメージを与えることもあるんです。
（ゴムがブヨブヨに肥大化しちゃったりとか･･・）


なので万が一、ピストンロッド部にオイルシールと相性の悪いグリースを塗布してしまったら？
最悪の場合、それが原因でオイルシールが劣化し、オイル漏れを誘発する･･･。
なんて可能性もありますので、グリースアップはお止めくださいませ。


また、重要なゴム部品がある場所でグリースを使用する場合は、
適切な用途のラバーグリースやシリコングリースなどを選択するようにして下さいね。
安易に市販のグリースを塗布しちゃったりしないように！