
おやおや~?
この画像を見てください!
なんだかスプリングがとんでもなく長くて、
全長のほとんどをスプリングが占めています。
よ~く見てみると、ダンパーのストロークも異様に長い・・・
「こんな車高調、見た事もない!」
という方も多いのではないかと思います。
これ、一体全体何処のどんな車に付くの!? と言いますと、

車両は、3代目三菱パジェロのショートボディ。
日本国内では1980年代後半~90年代前半のクロカン4WDブームで、
初代~2代目パジェロがブランドを確立し、一世を風靡した存在でしたね~懐かしい!
当時、パジェロに憧れていた方も少なくないのでは?
【注】クロカン=クロスカントリーの略です。


そしてダンパーは、こんな風に付きます。
なんと、1輪あたり2本!
只者ではない雰囲気ですよね~
2本でないと吸収しきれないほどの衝撃って、想像もつきません(^^;
ラジコンでもこんなのあったなぁ~。タミヤのクラッドバスターとか。


じつはこのマシン、中国クロスカントリーラリーレイド(CCR)第2戦に参戦しているんです。
昨日スタートしたこのラリーは全7日間、SS数は11、総SS距離は633km、全走行距離は合計1,078km。
しかも、雲南省渓流沿いの、岩ばかりの悪路がメインという非常に過酷なルートなのですが、
今回テインは最新スペックの4x4ダンパーを開発&投入し全力でサポートしています!
中国的ワカメ号もしっかり活躍してます(笑)

それにしても、こんだけ車高が高くてサスペンションストロークも長いと、
ジャッキアップするだけでも一苦労・・・?
なかなかタイヤが地面から離れそうにないですよね(笑)
では、ここからはラリー本番のレポートに突入します!



Day1。オープニングセレモニー会場には115台の参加車両が集結。
そして、2.1KmのスーパーSSでラリーはスタート!
TEIN 4x4ダンパーを装着した#101 LiuBin(刘斌)選手が16位につけます。



Day2。SS2とSS3の合計距離は146Km。
追い上げが期待されたLiuBin(刘斌)選手でしたが、SS3で痛恨のサスペンションアーム破損!
何とかサービスにはたどり着いたものの大幅にタイムロス。
トップとのタイム差は約1時間にまで広がってしまいます。



Day3。SS4とSS5の合計距離は116Km。
ここでもLiuBin(刘斌)選手にまたもや不運が・・・
SS4スタートから約10Km地点で大きな石に激突しサスペンションアームを破損。
車両は走行不能となり、無念のリタイアとなってしまいました。
また、期待の若手 #185 Wan(王)選手もエンジン不調でリタイアを喫してしまいます。
そして、ラリーはまだまだ続きます。(WRCを見慣れているとラリーレイドは長い!)


Day4。SS6とSS7の合計距離は今回のラリーで最も長い159Km。
この地域の河原は尖った石が多いことからタイヤへの攻撃性が高く、パンクするマシンが続出。
こんな非常に過酷な状況の中、TEIN 4x4ダンパーを装着する#117 Zhou(周)選手が6位につけます。


Day5。SS8とSS9の合計距離は146Km。
Day4終了時点で6位だった#117 Zhou(周)選手はこの日トップタイムを叩き出し、
なんと6位から2位まで一気にポジションをアップ!



そしていよいよ最終日。
#117 Zhou(周)選手は快調にSSを走り切り、総合第2位を獲得!
Zhou(周)選手もTEIN 4x4ダンパーには大満足の様子♪
現地のエンジニアもこの過酷なラリーで多くの事を学んだ模様。
何が起こるか分からない長く過酷なラリーレイド、
次戦では今回の経験を生かし、ポディウムの頂上を目指しますよ!
byスギ
Posted at 2012/04/30 17:01:18 | |
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