![訓練の日々 ポンプ操法 訓練の日々 ポンプ操法](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/018/142/584/18142584/p1m.jpg?ct=47af4dd6078c)
今日は地域の防災組織の消防団について話してみたいと思います。
私は、消防団に入団して13年経ちました。その間に隊員を4回経験しました。
現在、日曜日を除く毎晩ポンプ操法の訓練があります。
本来、ポンプ操法の目的は ”消防技術の向上と迅速且つ的確な消火活動を行う” 事を
目的としています。近年市町村合併に伴い、”○○消防団” と言う呼び方から
”○○市消防団○○方面隊”と言う名称に変わりました。
私たちの方面隊は、自動車ポンプが9チーム、小型ポンプが8チームあります。
私のいる地区は、小型ポンプのチームです。また、若者の地元離れが加速し高齢者が
以前よりも多くなりました。そんな中私たちは11人と言う少人数で訓練に励んでいます。
このサイトで活躍されていらっしゃる皆さんの中にも、消防団の団員の方もみえると思います。
私たちは小型ポンプなので、ホース延長は1線で終わりますが、自動車ポンプは2線の延長を
行わなくてはなりません。本当に大変なんです。どうして大変かと言うと、基本タイムが決まって
いるからです。小型ポンプの基本タイムは45秒です。
この45秒はどのようにして計測されるかと言うと、指揮者の”操作始め”の命令の後、ポンプ操作隊員
の”よし”の称呼の後に号砲が打たれます。この号砲から50メートル先の標的の的を倒した瞬間までの
タイムを45秒と設定されています。これは日本全国の統一事項になっています。
この45秒を1秒越えるごとに1点ずつ減点されます。また、45秒を1秒切るごとに1点ずつ加点
されます。最大5秒まで加点されます。また、逆に的当てまでに90秒経過した時点で失格となり
採点は終了となり0点となります。たかが45秒なのですが、この45秒がなかなか切れないのです。
各隊員の迅速な行動も必要なのですが、ただ迅速な行動をとるだけではなく、この行動の中に
規律と言う動作を取り入れなければならないのです。
つまり、審査の得点はタイムだけではなく、タイム+規律ある迅速な行動が全て点数に影響して
いくのです。この大会で勝利を勝ち取るために1ヶ月半に及ぶ訓練が行われます。
私たちのチームは優勝経験はありませんが、準優勝が1回あり市大会に出場した経験が
あります。さすがに1ランク上の市大会まで行くと私たちのチームなど足下にも及ばない強豪チームが
わんさかと来ています。やはり、県大会を目指し、最後には全国大会に出場が目標なんだと
思います。
そもそも消防団は自主防災組織のような団体で、各市町村に属しています。
扱いも、各市町村の準公務員扱いとなり、各大会や講習はもとより、災害に出動した際には
出動手当が支給されます。また、年に1回団員報酬も支給されますし、各地区からの寄付金も
支給されます。また、5年以上勤務した団員には、退職金も支給されます。こういった賃金で運営を行っています。また、各団員に最悪な事態が起きた場合でも補償もしっかりしています。
隔夕、私も数年前に夜間の火災出動時の消火活動中に脚を複雑骨折した事があります。
救急車に乗ったのもこのときが生まれて初めてです。診断の結果、全治4ヶ月の重傷でした。
2ヶ月入院し、残りの2ヶ月でリハビリを行い4ヶ月後にはなんとか社会復帰出来ました。
勤めていた会社も理解があり、解雇もせず復帰を待っていてくれました。
このときの補償が、休業補償準備金と休業補償金がそれぞれ支給されて総額100万円近い
補償金が支給されました。まぁ、怪我の内容と補償金を照らし合わせて、高いか安いかは
個人の受け止め方もあるでしょうが、私は十分な補償だったと思います。
このときは、町長さんと消防団長さんがお見舞いに来てくださいまして、謝罪までしてくださいました。
私としては、不注意は当然自分に有ったのだから、謝罪までして頂く必要は無いと思いましたが
行政の代表として、また、消防団の代表としての責任を痛感した。とのお言葉に恐縮するばかり
でした。これが消防団なのだ!とつくづく実感した瞬間でもありました。
その事故以降は、私は努めてポンプ側に居ることにしています。
そんな経験も品柄、なんだかんだ言って13年も勤めています。
班長も経験し、現在は部付き部長になりました。後は退団を待つのみとなっています。
退職金が唯一のお小遣いになりますかね。まぁ、そのころには嫁さんも居るだろうから
多分、嫁さんに没収されるだろうけど・・・・・生活の為に!
皆さん、消防団は強制ではなく任意です。入団退団も自由です。その反面、主に休日を中心に
消防活動が行われることも事実です。貴重な時間が消防活動で潰れるのは辛いし、イヤだと
思います。でも、一番重要な事が身に付きますよ!それは ”愛する家族を災害から守ること ”
が出来ます。貴方も ”家族の中のヒーロー”になりませんか。
そして、”夫として、子供として、そして地域の人間”として、自分と言う存在の大きさを改めて
認めてもえらる瞬間でもあります。
最後になりますが、くだらない興味も無い方にはただただ「うざい」と思われたかもしれませんし
お詫びを致します。
また、興味をもって読んで頂いた方には、心から感謝いたします。