塩原・会津の旅 その2【南会津漫遊】
投稿日 : 2010年06月20日
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塩原温泉郷はまことに大きい。昔ながらの温泉宿や近代的ホテルが立ち並んでいて、昔から豊富な湯量が湧き出ていることを彷彿させてくれる。
さて、その塩原温泉郷をさらに西へと進む。非常に快適なワインディング路はさらに続くが、直線路が多くなるように思える。しばらく自動車を進めると国道表示が三つの団子のような面白い標識が見えてくる(撮影はしなかったので実際にご覧あれ)。
私の手元の地図では、会津東街道すなわち国道400号線は国道121号線(日光街道)にぶちあたる。
会津に行くには121号線を北上することになる。
この辺りの国道名称・管轄事情は複雑なようなので割愛する。
やがて、山王トンネルという峠の下をもぐるトンネルを越えると、そこは福島県南会津町。すなわち、みちのくに足を踏み入れることとなる。
2
沿道は鉄道も並行しているせいか、農産物販売所が所々にあって賑わっていた。ただし、その賑わいも、会津田島を越えた辺りで、ぴたりと止む。
旧田島町(南会津町)の集落を超えると、人影はまったくなく往来の自動車も非常に少なくなる。しかしながら、淡い緑が四囲いっぱいに展開され、道の良さも手伝って、絶好のドライブ道路となる。
3
なおも、北上すると道路標識は再び国道400号となる。
画像は南会津町に入ってかなり北上したときに撮影したもので、冬の積雪で道路が見えなくなることを防ぐためのポールが立てられている。
会津は有数の豪雪地帯なのだ。
今回は国道400号線をさらに北上する予定だったのだが、崖崩れにより道路が封鎖されていたため、別ルートを選択した。
しかし、これが結果的に功を奏したのだった。
4
私たちはカルデラ湖である沼沢湖を見学したいと思っていたのだが、ここでルート変更し、会津を東西に走る国道401号をしばらく走り、左折し、県道を北上することにした。
この辺りは国道といっても、集落の中を通るときは、裏道のように狭いし、広大な田地と山々に囲まれ、ほとんど自動車の往来がない。
お腹を空かせた私たちは、食べ物屋がないかと探していたのだが、401号線沿い(注:400号線だったかもしれない)にぽつんと小さなお店を見つけた。蕎麦やラーメンを提供しているお店らしい。
地所は福島県大沼郡昭和村というところで、まことに閑散としているが、幸運なことにお店は営業していたので、暖簾をくぐってみることにした。
「岩代」と呼ばれるお店は、掘りごたつ形式の座敷が二つ用意されており、どうやら家庭用の部屋としても使用されているようだ。
掛け時計の音だけが、チクタクとなり、辺りは静寂に包まれている。
画像は店内から駐車場(三台くらいは停車できようか。ただし、駐車場がなくともその辺りに停めておいて問題ないと思う)に停めている愛車を写した写真。
5
この辺り(といっても会津全般という非常な広範囲での話)はおいしい蕎麦屋さんもかなり多いらしいので、地場ものである山菜がたっぷりのっかった山菜そばを賞味した。
これが絶品である。山菜自らはお店の人が直に知くに植生しているものを採取するというまさに地場物であり、山菜の瑞々しさがそのまま残されている。
また、やや太めの蕎麦麺も山菜の存在に負けず、食べ応えのある見事な触感を堪能させてくれる。
つゆはやや薄めで鰹のダシが効いていて、いわゆるしょっぱさとは無縁で、飽きが来ない。
これはおいしい。
6
お店の方のご好意で、特別に枝豆をベースとした出来立てのお豆腐もいただく。
メニューにも書いてあるが、豆腐を作成するタイミングの良し悪しが難しく、たまたま上手い具合に私たちが来店したときに出来上がったものだという。
ありがとうございました。
柔らかくて非常においしい。
成型された四角い豆腐もおいしいが、この豆腐も機会があるならば、来店して召し上がることをお勧めする。
近年稀にみる、おいしいお蕎麦屋さん(蕎麦専門ではないようだが)であった。
また来よう。
7
先述したとおり、国道400号が途中で通行止めになっていたため、県道ルートを選択した。
国道でも狭い道はあるが、県道となると道幅が狭くなるのはある意味通例かもしれない。
舗装はきちんとしているので、快適には走行できるだろう。
実際にやや冷えてきた風を浴びながらのドライブは最高に気持ちよかった。
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