さて、先日(令和2年3月8日開催)もてぎチャンピオンカップレース開幕戦に出場して来ました!
天気予報では「晴れ」だったのですが、自宅を出る時から「霧雨状態」で路面WET状態です。
見事に外れた天気予報に笑うしかない。
新型コロナ...基い
新型コロナウィルス対策も講じており、トイレのエアータオル使用禁止、アルコール消毒液を常設、ブリーフィングは風通しの良い屋外で行う等の対策はもちろん、参加受付や車検も各カテゴリー事に分けて行う事により並ぶ事もなく最少人数で行われた。
開幕戦で雨って誰も嫌ですよね。
実は前日のスポーツ走行で皆さんDUNLOPタイヤをテストしている中、今回のレースに1セットしか用意しなかった自分はYOKOHAMAタイヤのUSEDを履いて走っていたので新しいコントロールタイヤの特性を試していないのでスピンして周りに迷惑を掛けないかとかクラッシュしないかとかそんな事を考えていたので自分も今回の雨は嫌でした。
(これで何かやらかしたらレースを舐めてると言われてしまいますので慎重でした)
【3月8日】
★もてぎスポーツVITA 予選 10:05 雨 路面WET★
自車に初めて履くDUNLOPのNEWタイヤで路面WETと言う状況に嫌な予感しかしない。
ここはレコードホルダーの?選手後方をマークして予選スタート!
慎重に間隔を保って後方で着いて行き、最終セクションで少しペースアップすれば自分がトップタイム作戦。
案外普通に着いていけたので今日の予選は楽で良いなって思いながら余裕の走りをしておりまして、4周(計測3周)終わってNGKリーダーボードを見たら4位?5位?...あれれ、やっちまった(汗)
ドリフト始めました(笑)
能天気にポールだと思っていたので焦ってしまい5コーナーでスピン。
前に2019シリーズチャンピオン、後ろに2019シリーズ2位の選手が走っていた中で私のペースが良かったので勘違いしており、実は後方クリアラップの中で速い車両が2台いたと言う...。
事態は把握出来たので時間的にラスト1周チャンスが残っていると思い、諦めずにアタック開始。
スピンしたおかげで単独走行になったので周囲に気を遣わずアタックし、なんとかトップと0.886差の予選3位に入れる事が出来ました。
★もてぎスポーツVITA 決勝 14:45 くもり 路面WET★
雨はほぼ止んでいるが路面は濡れている状態で悩ましい状況。
VITAレースの前はN-ONEレースで40台以上が走るから路面乾いちゃうかな...なんて考えていると霧雨がサーッと降る。
結局安全策を取り、ウエットセットでレースに挑む事にしました。
フォーメーションラップで路面を確認すると1,2コーナーは完全に濡れていて、他はレコードラインのみ乾き始めている。
少しでもラインを外すと苔の生えたコンクリートの上のようにツルツルと滑る状況。
このまま乾いていく方向なので、逃げ切るならドライセットが正解、バトルになるとウェットセットにも分があるかなと思いながらスタートして2周はタイヤの発熱を待とうと自分に言い聞かせる。
スタート!まあまあ決まった!
1コーナーでポールの選手がアウトに大きく膨らんだ隙にイン側に飛び込みホールショットへ!
しかし路面ツルツルでアクセル踏めば外側に膨らむ状況で接触の可能性があるので行けず、2番手に。
続く5コーナーの進入でゼッケン2のI選手が(おそらくドライセットで)猛プッシュして来て、車両1台分開けたところズババンって入って来た気迫の走りに思わずお見事!って思ってしまった。
2周は様子を見ようと思っていたので冷静に前の車両の挙動を観察する。
何処が滑っていて何処が食いついているのかの路面状況を頭脳フル回転でインプット。
ラスベガスでブラックジャックをしたらトランプの絵柄を全て覚えて大勝出来た?って位に頭が冴えてました(笑)
オープニングラップ前方で1台スピンがあり2位。
しかし2秒近く逃げられている状況...遠いな。
アクセルを踏める場所を必死に探して諦めずに追いかける!
新しいタイヤの特性を探りながら追撃開始!
追いついた!
冷静に、落ち着いて行こうと思い敢えて仕掛けずに仕掛けるポイントを確認する。
8~9周目の路面が乾いてきた状況で仕掛けようと計画。
途中V字コーナーでストップ車両がありポストから黄旗振動サインが出ていたので2次災害を防ぐ為に休戦。
ありゃ、結構離されちゃったか...あと2周の間に追いつければ行ける確信があってので慌てない。
慌てない予定だったがバックストレートでどうにもエンジンが回らない。
メーターをチェックしたら水温が異常値を示していたけれど、そんな筈は無いので走りきる事を判断。
ホームストレートで屈辱の右側スロー走行で後方2台に道を譲る。
センサーからECU側に変な信号が入ったとしてECU側がセーフモードになったりする?とか考えながらエンジンON-OFFしたり試しながら息絶え絶え。
S字コーナーで3台に道を譲る。
V字コーナーを抜けたらエンジンが回らなくなり芝生の上に車両停止。
なかなか諦め切れずにいろいろチェックを試みるも成す術無し。
悔しい、ホント悔しい。
車を降り、ガードレールの外へ出たところでマーシャルさんが走って来てくれました。
どうしました?
...車が、車が新型コロナウイルスに罹患したみたいです。
センシティブなギャグにマーシャルさんが笑う筈もなく、現実に引き戻され項垂れる。
ポストの綺麗なマーシャルお姉さんが「冷えてないけど良かったらどうぞ」とペットボトルのお水を渡してくれました。(ありがとうございます)
人の優しさに触れ、少し落ち着くとレース終了の無線が聞こえ...あぁ、開幕戦終わってしまったんだなと。
牽引されて車両保管場所まで帰って来て、みんな表彰式に行っているよなと思ってたら3名程金網の外で待っていてくれて...切ないなぁ。(みんなありがとう)
表彰台の真ん中のチャンス、逃しちゃったな。
後でわかったのですが、去年消滅したクラス表彰式が何故か復活していたんですね。
レースの70%走っているので3位表彰のようですが、主催者がリタイヤと勘違いしたのか自分抜きのクラス表彰式。(待っていて欲しかったな、DUNLOPの帽子欲しかったな)
トラブルの原因はオルタネーターの故障でした。(1年前に取り換えたのに壊れるとは不運です)
レースから時間が経っても気持ちの整理がつかず、言いたい事も悔しい気持ちもありますが、過ぎた時間は戻りません。
良かった点と言えば、世の中自粛ムードの中でピットへ仲間がいっぱい来てくれた事が何より嬉しいです。
不器用で時間が無くあまり上手に人と接する時間が作れませんが、みんなから力をもらって、それをみんなに返せるように元気なレースをしたいです。
ヘアピンや90度コーナーにいる貴重なギャラリーさん、たまたま来ていて私の走りを見るのが最初で最後かも知れないと思うと手を抜けません。
初めて見るお客さんがVITAの5番、なんか見ていて楽しいんだよなって言うレースを届けたいです。
自分も走ってみたいと思う方が1人でも現れますように。
差し入れありがとうございました。
密いも甘くて美味しかった! ひろけん32RさんGood Job!
ペロッと一気に空けちゃった。
筑波アナウンサー、野菜ソムリエのおぎねえから熊本きなしょうがで作ったジャムをいただきました。
いただいた物は全て私の胃袋(ブラックホール)に入り、免疫力アップに役立てました!
参加者のみなさん、応援してくれたみなさん、本当にありがとうございます。
また、いつか、どこかで。