先週行われたスーパーGT第3戦、セパン戦。
灼熱の地で行われたレースでしたが、無事優勝する事が出来ました。
行く前にはマシン的に相性が悪いセパンでは入賞を目標にしていたのですが、まさか優勝できるとは。
本当に嬉しいです。
ホッとしている気持ちと、嬉しい気持ちと、若干の悔しさが残る今日この頃。
本当にこれまで応援してくれていた、企業スポンサー様、たくさんの個人スポンサー様、ファンの皆様、ありがとうございます。
灼熱の地でも安定したタイヤを供給してくれた横浜タイヤ様。
そして、素晴らしいマシンを作ってくれたチームとメカニック。
この優勝は皆さんに捧げます。
ということでレースを振り返ってみようと思います。
まずは、練習走行。
岡山ではトラブルてんこ盛りだったのですが、今回のセパンではトラブルフリーで走れました。
谷口さんがマシンのセッティング、タイヤの選択をして、僕がそのあとロングのテスト。
順調にメニューをこなしていけました。
今回から、通常通りの2Day。
練習走行の後はすぐ予選。
ということでこの練習走行が非常に大切な時間となりました。
コーナーリングが厳しい僕らのマシンは、やはりセクター3が少し遅く、マシンの特性が出てしまっている展開でした。
それでも1番時計だったし、予選に向けて凄くいい手ごたえを感じていました。
そして予選。
まずは僕が107%の基準タイムをクリアーすべく、中古のタイヤでアタック。
タイムはばっちりでした。
そしてそのあと、谷口さんがアタック。
予定通りの素晴らしいアタックで無事1位通過。
ここまで来るとスーパーラップでのポールポジションもかなり見えてくる状況でした。
スーパーラップの谷口さんの走りは圧巻でした。
予定通りと言ったらそれまでですが、予定通りの走りってなかなかできないんですよ!!
2位以下をかなり引き離してポールポジションをゲット。
谷口さんも僕も久々のポールでした。
記者会見場は少し緊張しましたね(笑)
さて、ポールを取ったという事はレースで優勝出来る可能性が一番高いポジションからのスタートいうこと。
これは結構緊張します。
でも、去年は緊張していたけど、緊張していないって自分に言い聞かせていたんですが、今年は、その緊張を素直に受け入れられるようになったから、緊張自体が減ったんです。
↑決勝ドライバーチェンジ前のワンショット!!(程よい緊張顔ですよ)
だから、程よい緊張で決勝日を迎えられました。
スタートではパーフェクトなスタートで谷口さんが後続を引き離してくれました。
10秒ぐらい離すのが予定だったのですが、14~15秒もマージンを作ってくれて僕にチェンジ。
PITを出ると2位との差は7秒。
僕は11秒台前半でタイムを並べていたので、後続との差は少し広がったり、少し縮まったりと、予定通りでした。
ところがラスト10周を切ったくらいの時に、後半のテクニカルゾーンでGT500のマシンが何台も来てしまい、その処理にかなりタイムロスをしてしまいました。
1周3秒近くも。。。
けっこう500の処理は自信あったのですが、今回は自分のイメージが全て裏目に出てしまい、せっかくあったマージンが一気に2秒差まで。
そこからは冷静に走ったのですが、少しずつ差を詰められてしまい、ラスト5周はバトルに。
全くの想定外の展開でしたが、なんとか抑え切る事が出来ました。
最終ラップは人生一番緊張しました。
でも、自分を信じてチームを信じて走りました。
本当はぶっちぎりの優勝をしたかったのですが、僅差になってしまい悔しさも残りましたが、チェッカーを受けた時は今までの苦労と、皆さんからの応援が走馬灯のように頭の中を流れました。
感動しましたね。
涙はこらえられたのですが、パークフェルメに戻ってきて、みんなの顔を見たら、抑えていたものが噴き出してしましました。
本当に感謝の言葉しか見つかりません。
でも、優勝してあんなに頭をたたかれたのも初です(笑)
皆さんの寿命を減らしてしまって、すみません。
今回見えた事は、必ず次回に繋げます。
僕らが目指しているシリーズチャンピオンまでは、まだまだ道のりが長いですが、しっかり取りこぼしなくレースを戦って、獲りたいと思っています。
今度は国内で、皆さんの前で優勝したい。
チーム一丸となって頑張ります。
本当にありがとうございました!!!
Posted at 2011/06/21 15:06:10 | |
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