F1 シーズン中テスト禁止の一考察

シーズン中は合同テスト以外でのプライベートテスト禁止。
これは技術の進化が大きかった90年代まででは考えられなかった。
テストが出来なければレースカーを走らせることは出来ない。
走らせなければレースカーは強くはなれないと思う。
スポーツにおいて練習が出来なければ上達はありえない。
その練習を禁止と言われてしまったら･･･

モータースポーツほど道具にお金がかかるスポーツはない。
道具だけでなく練習にもたくさんのお金がかかる。
お金がなければ練習できないので勝てる訳はない。
勝つためにお金を用意するのも勝負の一つだとすれば。
その勝負を組織として規制するのはどうなのか。

クルマの運転を上達させるには、クルマを運転するしかない。
シミュレーションがいくら進化してもイメージトレーニングまで。
実際の運転にフィードバックしてこそのシミュレーション。
F1も同じだと思う。F1を走らなければF1は上達しないと思う。
走れないから、カートや2輪、ラリーなどの他のカテゴリに、
自分が好きで走れる場を求めてトレーニングや練習をする。
これは勝つための工夫ではないかと思う。
本当はF1で走りたいのに・・・

ラリーで事故を起こし大怪我、今季絶望、復帰も未定。
昨年は王者争いの最中にトレーニングで骨折していたというのも。
このような事故は、外野が騒ぐ契約や責任が本質だろうか。
契約は当然守る必要あるし、チームに対しても責任がある。
しかし制限の中での目的達成にはどうしたらいいか、
勝つためにどうすればいいか考えた結果とも取れる。

骨折がなければ王者になっていたかもしれない。
F1通算1勝で終わってしまう才能ではないと思う。
今後楽しみな才能のドライバがこれで選手生命を絶たれたら、
本人はもちろん見ている側も残念でしかたがない。

練習だからと割り切るか。本番のための練習か。
それが何のためなのか。本質はどこにあるのか。
それを生かすも殺すも自己責任。本人次第か。