1シリーズ（新型F20）試乗

写真はWebCGより

1シリーズ（新型F20）116i, 120iに試乗。
新しい1.6Lエンジン、8速ATが
どういうものか非常に興味があった。
しかし、それ以上にクルマがよくて驚いた。
７年分の進化か、これが今の技術か。



このエンジンは乗ってもターボと気づかない。
ターボラグがない。120i、116iともに2Lに乗っている感覚。
この違いは120iの方が少し余裕を感じる程度。
上で伸びるわけではないので回してもわからない。
最大トルクが1500〜4500rpmと普通に使う
回転数で幅広いので大きい排気量の感覚になる。

8速はF1と同じだと思いながらD,Mを試した。
さすがに8段は機械に任せた方が使いきれる。
減速時にMでダウンするくらいがちょうどよかった。
アクセルを深く踏めばギアを固定で引っ張る。
踏み加減でシフトを上げていく回転が変えられる。
Sportsモードで感心したのは高い回転数をキープすること。
アクセルOFFや踏み込みを緩めると勝手にシフトアップする
今までのATは使えないし使う気にもならなかった。
しかし、ECOモードは相変わらずどこで使うのかわからない。
燃費計測用の専用機能としか思えない。

デザインは予想通り写真と実物は別物。
E87をいいと思う人はF20に同じ感覚と覚えると思う。
足回りは非常に進化していた。
いい動きでランフラットが関係ないと思える。
ロールは少ないのに路面の悪さでゴツゴツしない。
タイヤとクルマのセッティング双方の進化が見える。
Aピラーやサイドミラーによる視界の悪さが改善されていたり、
シート高を低くしてドラポジを改善しながら低重心化。
細かい変更とクルマの進化で車格が一つ上がった。

日常の通勤や街乗り、週末の長距離ドライブ、
趣味、サーキットと幅広く1台でこなすなら、
このクルマという選択肢もありと思えるクルマだった。