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この震災でツイッターが注目された。
通常であれば、ツイッターのリアルタイム性は便利かもしれない。
しかし、これはネット上のアプリケーションである。
単体では動作しない。ネットがなければ閲覧も書込みも出来ない。
つまりPCや携帯など端末がなければ使えない。
ライフラインではない。

今回の地震のとき、私の回りでは初めに携帯が使えなくなった。
次に電車。その日はほぼ全停止。
壊れはしなかったが、その後も本数削減により混乱した。
一方、電気、ガス、水道、電話。幸いにも問題はなかった。
このとき、その後の計画停電にて上記全てが
影響を受けるとは思ってもいなかった。

停電が起きると上記全てが使えなくなる。
電気は当然。電気制御のガス、電動ポンプの水道。
電話は電話機によるが、IP Phoneは使えない。
携帯も充電できない。さらに基地局が止まれば使えない。
オール電化でなくとも結局全てが止まるわけである。

学生時代の、とある強電系研究室のスローガンを思い出した。
「ハードもソフトも電源がなければ動かない」
自分では非常に納得した言葉。
あたりまえのことだけど、自分から言える人は少ないと思う。

電話は電気がいらないはずだった。
ガス、水道もそれぞれ独立して電気がなくても使えるはずだった。
本来、どれか一つが停止しても他に影響が出ないとする
考え方だったはず。しかし現状では電気で全てダウン。
携帯電話は確実ではないため証明には使えないはずだったが
いつの間にかどこの登録にも携帯で何も言われなくなった。

日本の商用電源は停電しない。
だからこういう方向になったと考えられる。
しかし、いつから停電しないといいきれるようになったのか。
今までの日常ではまず起きないはずが、
今回の「想定外」の出来事であからさまになった。
止まらないと考えられていた関東地方の電気も、
東北地方の「想定外」の被災で止まってしまった。

原子力発電は想定される限り安全であると考えられていた。
「想定外」のことは当然考えられていないということ。
結果として制御系がダウンすることは「想定外」だったと。

今回の発電所事故で原子力発電がNGだという話になると
日本の30％の電力が失われる「想定外」の出来事となる。
目に見えない放射線と、ライフラインの根底をなす電気。
ライフラインへの影響はまだまだ続くと思われる。